スーパー孫ブラザーズが無敵状態。ソフトバンクの子会社になったスーパーセル。

2013年10月16日 |
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「Clash of Clans」で有名なスーパーセルが、
ソフトバンクに買収され、ソフトバンクの子会社になりました。
買収額は約 1,515 億円。

ガンホーのリリースによると、スーパーセルの取締役には、
ソフトバンク社長の孫正義さん・ガンホー会長の孫泰蔵さんが就任する予定とのこと。

スーパーセルのHPに、
このことについて書いたブログも公開されていました。

One Step Closer
http://www.supercell.net/blog/view/one-step-closer

「ソフトバンクとガンホーからの戦略的投資で広がる選択肢を武器に、
ガンホーとの連携も活かし、グローバルに愛され続けるゲーム企業になる。」
というようなことが書いてあります。

他にも、

『マサ(孫正義さん)ほど長期的ビジョンを持っている経営者に会ったことがない。
最初に会った時に彼は、「300年のビジョンがある」と言ってきた。
初めに聞いたときは冗談かと思ったが、話を聞いてみると現実的かつ最高にワクワクさせるものだった。』

『「Clash of Clans」と「パズドラ」でコラボレーションしているけれど、
ガンホーと今後も良いパートナーとして連携をしていく。』

など述べられていて、
孫正義さんと、スーパーセルCEOのIlkka Paananenさんの写真も。
とても、意気投合している感じです。

supercell_softbank

世界制覇する勢いで進んでいく孫兄弟、
もはやスーパーマリオブラザーズとスーパー孫ブラザーズ、
どっちがスゴイかっていうのもわかりません。

一体どうなってしまうのでしょうか…!

スーパーセルってどんな会社?

スーパーセル(Supercell)はフィンランドの会社です。
2011創業で、社員は約100名。

2012年の売上高は10億円以上、
2013年の第一四半期は1.79億ドル(170億円以上)の売上と急伸。
世界でもトップレベルのアプリパブリッシャーです。

日本でも大人気のClash of Clans

clashofclans_icon hayday_icon

Clash Clans」と「Hay Day」の2つのヒットアプリがありますが、
日本で有名なのはローカライズもされている「Clash of Clans」です。

「Clash of Clans」は全体的に欧米風のデザインで、
個人的には「おっさんがヨダレたらして戦争しているビジュアルは、日本人には受けないのではないかな?」
とも思っていましたが、7月頃からAppStoreの売上トップ10に入り続けています。

clashofclans_rank
(AppAnnie-Clash of Clansより)

「Clash of Clans」は世界的にもビッグタイトルで、
「App Store」で137 国のトップセールスで1位を獲得。

今年に入って日本でもプロモーションにもかなり力を入れているようで、
バリエーション豊かなセンスあふれる広告(素晴らしいカルチャライズ)を、
見かけたことのある人も多いのではないでしょうか。

clashofclans_ad1 clashofclans_ad2

スーパーセル2つの特徴

スーパーセルのHPのよると、
2つの特徴が書いてありました。

1)タブレットファースト
タブレットで最高に楽しめるゲームを第一に考えて作っている。

2)スモールチーム
成功するには小さなチームがベスト。
「Clash Clans」と「Hay Day」は半ダース(約6人)の開発者でつくった。

月に数十億円レベルで売上をあげるようなビッグタイトルが、
たった10人以下のチームで作られていることを考えると非常に勇気づけられますね。

フィンランドは起業ブーム

フィンランドで有名な会社といえばノキア。

かつて携帯電話の世界最大手として君臨していた「ノキア」ですが、
スマホ開発の業績が振るわず、去年1万人のリストラも行っているそうです。

そんな中、ノキアから流出した人材や若者の起業が盛んになっていて、
起業家がノウハウを提供する環境なども整ってきているという話です。

フィンランドといえば、
17億DLの「アングリーバード」を開発したRovioも世界的に活躍しています、

実はRovioは「アングリーバード」で成功するまでに、
51のアプリを失敗させています。

Rovioの失敗を恐れずに挑戦し続ける姿勢と、結果的な成功、
が重要な転機になって、フィンランドの人々の起業に対するイメージを一新させているそうです。

ワールドビジネスサテライトで6月に、
フィンランドの起業ブームについての特集が放送されたのですが、

その時のフィンランドの若者のコメントもとても興味深いです。

フィンランドでは「起業」は「挑戦」と同じ言葉。
フィンランドのこれまでの文化では「挑戦」は「失敗」と関連づけられてきた。
彼らの親世代からすると「起業する」=「就職できなかった」という認識。
引用:ワールドビジネスサテライト6/26

なんとなく日本に似ている気がします。
日本でも世界的に成功するベンチャーが出てくると、
もっと起業が活性化していくのかなと感じます。

おわりに

ソフトバンクのスーパーセル買収は、
ネットやアプリ業界は非常に速いスピードで動いていくということを、
改めて痛感させられるような「まさか!」というニュースでした。

スーパー孫ブラザーズは50年後には、
学校の教科書に歴史上の人物として載ってような気がしてきました。

son_kyodai
(引用:CNETより)

なんとなく、
飛行機をつくったライト兄弟にも似ていますし。

right_kyodai
(引用:ポプラ社ライト兄弟より)

マリオとルイージがコインを1つずつ集めている間に
孫ブラザーズはクッパ城を従えていた、ぐらいの勢いだと思います。
見ていて面白いですし、今後の展開もとても楽しみです。

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アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。アプリの売上を伸ばす施策やデータが学べるマガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。最近の記事は新サイトにて更新しています。取材申請はコチラのページから。
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