「なぜ、あのアプリはAppStoreの人気検索に入ったのか?」600キーワード調べて分かった、人気検索に入るまでの7パターンまとめ。

2015年03月05日 |
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iOS8からAppStoreに「人気検索」が表示されるようになりました。そこで、1ヶ月間「人気検索に入ったキーワード」と「なぜそのキーワードが人気になったのか?」を600ほどウォッチしてみました。

その結果、大体パターンを7つくらいに分類できたのでまとめます。ある程度「推測込み」なので参考程度にどうぞ。(調査期間:2014/12/11~2015/1/12)

「人気検索」ってなに?

iOS8から導入された「人気キーワード」を表示する仕組みです。AppStoreの検索ページにいくと誰でも見ることが出来ます。

「人気検索」の仕組み(1ヶ月ウォッチしての推測)

・検索回数の”伸び率”の高いワードが入る。(基準は不明だが「平常時比500%アップ」みたいなこと)
・検索回数が激増してから「人気検索」に入るまで、半日くらいのタイムラグがあることが多い。
・「人気検索」は1日に3~4回ほど更新されている。

appstore_ninkisearch

「人気検索」7つのパターン

なぜ「人気検索」に入ったのか?を1ヶ月間しらべてみて、ざっくり7パターンにまとめました。

パターン1:テレビCMによる検索上昇。

asomatome_tvcm

いわずもがな、テレビCMで大量のユーザーにリーチした結果、多くの人がアプリ名を検索し「人気検索」に入るパターン。

例:「ワンピースダンスバトル」「スカイロック」「バブルウィッチ」「クリスタルファンタジア」「755」「ゲットリッチ」「消滅都市」「テイルズオブリンク」「グラブル」「2ldk」

テレビCMによっては「グラブル」「2ldk」などの略称キーワードで検索を促すこともあり、それに応じたキーワードが、人気検索に入ることも。

特に、年末年始(12/29~1/3)は、テレビCMのアプリばかり、人気検索に入っていました。

パターン2:テレビで紹介される。

asomatome_yaritakunaru

興味深いのは「間接的な紹介」で人気検索に入るパターン。

例えば、日テレ「ネプ&イモトの世界番付」で、ディズニーリゾートを撮影したタイムラプス動画が紹介され、「タイムラプス」が人気検索入りしたり、

「ホンマでっか!?TV」で沢尻エリカさんが「ボンバーマンにはまってる」という発言をしたら、「ボンバーマン」が人気検索入りしたり、

お正月の「嵐」のテレビ番組で「ババ抜き」をやってたら、みんなババ抜きがやりたくなったのか、「ババ抜き」が人気検索入りしたり。

もちろん、「直接的にアプリが紹介される」というパターンも多々ある、以下がその簡単なまとめ。
ninkikensaku_tv

パターン3:ネットでバズる。

asomatome_website

ネット上で拡散されて、人気検索に入るパターン。より細かく分けると「2chまとめ」「ニュースサイト」「Twitter/Facebook」の3つに分けられる。

A.2chまとめ
12/11:2chまとめ「キニ速」で紹介されたアプリが一気に「人気検索」入り。(「メタルストーム」「クロッシーロード」「2048」など)
12/13:2chまとめの記事で「マインスイーパー」が話題になり、アプリを検索した人が増えた。

B.ニュースサイト
12/12:「wakie」という世界の誰かが起こしてくれる目覚ましアプリが話題。Techcrunchやロケットニュースの記事が拡散。
12/14:「ニコキャス」が突然リリースされ(そして突然終了するのだが)各所で話題になった。

C.Twitter/Facebook
12/19:「Wiper messanger」Facebook認証スパムで大拡散。

12/12:「vibo」レビューがアレなマッサージアプリがTwitterで大拡散。(この後「マッサージ」というキーワードも人気検索入り)

12/15:セカオワのFukaseさん「最近、毎日脱出ゲームやってる」(1,800RT)⇒「脱出ゲーム」が人気検索入り。

12/16:「home design」(間取り図をつくって360度から見られるアプリ)が「絵の資料に良い」というツイートが8,400RT。⇒人気検索入り。
https://twitter.com/tansan_01_/status/544302482856243200

パターン4:ゲームのシェア施策

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おもしろかったのはコレ。「ドリスピ」というレースゲームがあって、1日1回限定で「ソーシャルシェアをすると体力回復できる」という機能がついている。

それが機能して、以下の経緯で「人気検索」に入った模様。(コラボによる話題喚起+ソーシャルシェア施策)

漫画「湾岸ミッドナイト」とのコラボ発表⇒ダウンロード数伸びる⇒新規ユーザーたちが(0時になった瞬間)体力回復のソーシャルシェアをやる。⇒アプリが拡散⇒人気検索入り。

パターン5:Youtuber砲

asomatome_youtuber

Youtuberと人気検索の相性は良いように感じる。理由は2つ「動画の視聴は公開時に集中する(≒アプリも短期間にダウンロードされる)」「(スマホの場合)そのままアプリのダウンロードページにとべる」

Youtuberが起点になって人気検索に入ったパターンを調べたところ、動画の再生回数は10~50万程度だった。(人気検索に送り込むのは、相当パワーのあるYoutuberじゃないと厳しい)

12/11:「バスケ」はHIKAKIN砲で3日間くらい人気検索になっていた。(再生回数:約41万)

12/13:「comico」ははじめしゃちょー砲。(再生回数:約45万)

12/17:「yahooキーボード」はマックスむらい砲。(再生回数:約10万)

12/29:「男性ホルモン」はマックスむらい砲。(再生回数:約28万)

1/12:「海の上の筋肉」はAppBankのあいたかはしくん砲。(再生回数:約18万)

パターン6:季節ニーズ

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12/26(クリスマス翌日)に「あみだくじ」と「コラージュ」が人気検索に入っていた。

これはクリスマスのプレゼント交換に「あみだくじ」を使った人が多かったのと、クリスマスに撮った写真を翌日に「コラージュ」でまとめた人が多かったからではないか。(確証はないが)

他には、双子座流星群のときには、「星座」というキーワードがランクインしていた。

パターン7:リアル世界のトレンド

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リアル世界での出来事と連動して、ニーズが急激に伸びて、アプリがダウンロードされるパターン。(パターン6「季節ニーズ」とまとめて良いかもだが)

12/18:「渋滞情報」「交通情報」「温度計」「高速道路」などの交通キーワードが軒並みランクイン。
これは大寒波で雪がふって、交通が乱れたりしていたから。渋滞中に車内でアプリを落とした人も多そう。

まとめ

テレビは想定通りでしたが、YoutuberやTwitterでのRT祭りなどが起点になっているのが面白かったです。

なお、「人気検索入りしたキーワード」「日付」を600個くらいまとめたエクセルを公開しておきます、超絶マニアックな方がいらっしゃればどうぞ。

ninkikensaku_matome

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アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。アプリの売上を伸ばす施策やデータが学べるマガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。最近の記事は新サイトにて更新しています。取材申請はコチラのページから。
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