お花見の写真「さくらが主役か?自撮りが主役か?」親子で論争。女子大生が語る「インスタで流行ったコト」と、ストーリーが「生放送で疲れにくい」理由。

2017年11月15日 |
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京都の女子大生に「今年インスタで流行ったこと」を聞きました。親子で感じた「お花見写真」の世代ギャップとは・・・??

1、公園+かわいい食べモノ=「おしゃピク」

女子大生:
春の天気がいい日に「おしゃピク」が流行っていました。公園で「おしゃピクしよう」って。おしゃれなピクニックってことなんですけど。

いい感じの公園で、ピクニックシートを敷いて、カフェで買った「サンドウィッチやドリンク」を並べて、上から写真を撮るんですよね。

それで、わぁわぁ言いながら食べる。インスタにも「かわいい写真」をあげられる。お花見のインスタ版みたいな感じです。笑

これ手軽なんですよ。手ぶらで出かけて、外で「かわいい食べモノ」を買って、並べればいいだけだから。お弁当をつくる女子力も必要ない。

春だし、暑すぎなくて日差しもきれいだから、写真もキレイに撮れる。


※近くの公園で手軽に「いい感じの写真」が撮れるのがウケたと。

2、桜は「花見の主役?自撮りの背景?」お花見写真の世代ギャップ

女子大生:
あと、お母さんと妹と「お花見」にいったんです。そのとき、桜を背景にして「自撮り」をとったら、お母さんがそれをみて驚いていて。

なんでだろうと思ったら「え、さくらは!? さくら、うつってへんやん!?」って言ってたんですよ。ちゃんと、桜も写ってるんですけどね…。

どういうことだったかというと、わたしが「自分の顔」をメインに撮って、桜を「所詮かわいい背景」みたく扱ったのが、お母さん的にはショックだったようで。笑

お母さんのお花見写真のイメージって、もっと「桜を単体でとる」とか、桜がメインで「顔は控えめにうつす」という感じだったらしい。

そこから、わたしはインスタにあげるために、加工アプリで「春っぽく」ぼやかしていたのですが、それにもお母さんは衝撃を受けてました。笑

3、スタバ×インスタ最適化=ピンクのパッションティー

女子大生:
わたし、スタバでバイトしていたんですけど、なんか「見た目重視」でドリンクをカスタムする、女の子って増えてるんですよね。

とくに多いのが、アイスのパッションティーに、ホワイトモカシロップを入れるやつ。そうすると「キレイなピンク色」になるんですよ。

ドリンクを渡すときにも、「やばっ、見た目ちょうかわいい!インスタ…インスタでよう見るやつや!!」とか言っていて。笑

でも、あえて頼むほど、味はそんなにおいしくないと思うし、完全に「見た目重視」なんだろうなって。


※そこまで味はまずくなく「飲むヨーグルト」みたいな味になるそう。

4、ドーナツを「ストローにぶっ刺す」とかわいい

女子大生:
あと、スタバで「ピンクのドリンク」にカスタマイズして、ドーナツをぶっ刺している人も、春くらいにめっちゃ見かけましたね。

これは、わざわざ別々に買って、ドリンクの上にドーナツをのせるんです。それで、写真を撮りおわったら、外してふつうにモソモソたべる

ヘンですよね、とくに意味はないんですよ。でも、わたしもやってみたら「コレかわいい!」ってテンション上がりました。案外あなどれんなって。笑

なんで流行ったかというと、どっかの京都のカフェで、ストローに刺してドーナツを提供していたらしくて。それがかわいくて、インスタで広まったみたいです。


※かわいい写真が600〜700円で撮れて「コスパがいい」ということらしい。

5、料理よりも「かわいいお酒」がインスタで広まる焼き鳥屋

女子大生:
京都に「炭火焼鳥ソリレス」というお店があって。そこは「果物の詰まったお酒」がかわいいからって、女子大生に人気になっています。

焼き鳥屋さんなのに、完全に「お酒がかわいい店」として認識されていて。友達と話してても「あそこなんの店だっけ?」ってなるくらい

行った人は味はあまり褒めない。「お酒がおしゃれだよね」みたいにいう。みんなインスタの写真をみて、誘惑されて行きたくなってる。

わたしも行ってきたけど「まじインスタ映えの店やな」って思った。話題性やおしゃれさを優先するならいいお店。料理いっぱい食べたいなら鳥貴族いく。笑

でも、見栄えがいいものって、記憶に残るしSNSでも目立つから、それだけで価値があるんですよ。


※ダントツ人気は「いちごのお酒」だそうだが、21時にいったら売切だったそう(お店は予約しないと入れないくらい人気がある)


※インスタにアップされないものは、インスタの世界では「存在しないも同然」ということですよね。

6、京都にある「カラフルな神社」がインスタで人気

女子大生:
あとは、京都に「めっちゃカラフルな神社」があって。そこもスポットとして人気あります。カラフルな神社を背景に写真をとるんです。

とにかく「写真映えする」からめっちゃ人が集まってきてる。みんな「なんの神社なのか」とか、意味なんて全然わかっていない。笑

でも、なんもなかったら、突然女子大生が「神社いこっか」ってならないですよ。やっぱ、かわいいと行きたくなるし、見た目って大事。

京都にすんでいるのに、着物で京都を散策する大学生もいますよ。わたしもやったことあります。着物って着る機会がないから、特別感があっていいんです。


※「八坂庚申堂」という神社(「月曜から夜ふかし」でも紹介されたそう)


※つい写真を撮りたくなるスポットは、インスタ上で拡散されていく。

7、インスタに「チーズダッカルビ」を載せたらブームに

女子大生:
インスタのストーリーに「チーズダッカルビ」をのせたら、周りでブームになったことがあります。

チーズがとろとろになった写真をのせたら、みんなが「わたしもそこ行きたい!」って反応して、5週連続で行くことになりました。笑

ビックリするくらい「ここのお店どこなん?」とか「あの店おいしそうやったな。一緒にいこうや!」と誘われまくって。

やっぱり、食べに行くとみんなチーズダッカルビの写真を撮っていました。わたしは動画もストーリーにあげました、チーズが「びよーん」って伸びるのがうまくとれたので。


※一緒に行った6人に「写真や動画をとるか?」「どのSNSにアップしたか?」を聞いてもらった結果。ストーリーのアクティブさが伝わってくる。

8、食べ物特化の写真アプリ「フーディ」インスタ上での広がり方

女子大生:
最近、インスタに写真をあげるときは「フーディ」をつかっています。これは食べものがキレイに撮れるアプリなんですけど。

つかいはじめたキッカケは、みんなで同じお店に食べにいって、それぞれインスタに写真をあげたら、ある子の写真だけ「いいね」がいっぱいついてたこと。笑

それで「なにこれ、めちゃキレイやん!同じもの食べたのになんで!?」って問い詰めたら、その子は「フーディつかってる」と言っていて。

そこから、真似してつかいはじめました。インスタではそういう「美味しくとれるアプリ」も大事なんです。自分の受けた感動をいっぱいにして伝えたいから。

9、インスタのストーリーは「いまの自分」の生放送である

女子大生:
インスタのストーリーは、ほぼ毎日あげます。その場でとってパッとあげる。うまくとれているかは関係ない。なんなら一発撮りみたいな。

だから、ストーリーって生放送なんですよ。「いまわたし、なにしてるよ、ここにいるよ」って、みんなに報告するような感じです。

ストーリーは気軽なんです。24時間で消えるから「まあ、いっか」って。別にみたくなかったらみなきゃいいだけ。気兼ねなく自己主張しやすい。

それに比べて、インスタ(の通常投稿)とかツイッターは、あとで写真を見返して「あげたい気分」になったらあげます

最近は旅行から帰ってきても、撮った100枚から「いい写真」を探すのがめんどくさくて、どこにもあげないことが増えてきました。

なんでかっていうと、「こんな写真のせていいんやろか。うつりも悪いし…」みたいに、すごく気になっちゃうから。インスタの投稿はとくに。

たぶん「記録に残るものだと選んじゃう」ってことです。それに比べてストーリーは消えるしラク。毎日投稿してもあまり疲れない。


※聞いた話をもとに「写真投稿における、各SNSのポジション」をまとめてみたもの(参考程度)


※インスタの投稿とストーリーの「UIの違い」も、手軽さにつながっているのかもしれない(ストーリーは自ら押さないと見られない)

10、インスタとツイッターの「いいねの価値」の違い

女子大生:
いま、周りの女子大生の8割は「写真はインスタ」という空気になってます。ツイッターに写真をあげる人って、ほんとうに少なくなりました。

でも、わたしはツイッターにも写真を投稿したい。なんでかっていうと、インスタとツイッターの「いいねの価値」って違う気がするから

ツイッターの「いいね」ってうれしいんですよ。インスタよりもずっとうれしい。「本当のいいね」がもらえてる感じがする。

インスタのいいねは「見ました記録」に近いんです。ザーッとタイムラインみながら、仲の良い子に「いいねいいねいいね」ってするので。笑

インスタのほうが「いいね」はつきやすいんだけど、ツイッターは「本当のいいね」がもらえるから、ツイッターにも写真を投稿しています。

まとめ

・「手軽でかわいい」が人気(おしゃピク、ぶっ刺しドーナツ)
・「お花見の写真」に世代ギャップが出ることもある
・「かわいいメニュー」ばかりがインスタでウケてる店も
・インスタのストーリーは「いまの自分」の生放送である
・インスタとツイッターの「いいねの価値」に違いを感じた

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