ハロウィンに参加した女子大生3名に話を聞いて、「どうしてハロウィンに参加するのか」など、わかったことをまとめました。
※全体を正確に調査したものではありません、参考までにご覧ください。
1、ハロウィンに参加する人の心理。
今回しらべてわかった、「ハロウィンに参加する人の気持ち」を、ざっくりまとめたもの。キーワードは「お祭り感」「SNS投稿」「出会い」といったところ。
大学生に「周りでどのくらいの人が、ハロウィンに参加する?」と聞くと、だいたい「2〜3割」という回答がかえってきます。誰もが参加してるわけではない。
Aさん(東京):若者が主役で、おじさんおばさんに干渉されないのは良いですね。渋谷だと15〜30歳の人がほとんど。男はウェイ系の人ばっかり。
ちなみに、誰も「トリックオアトリート」なんて言ってませんし、お菓子だって1ミリも出てこないです。笑
Bさん(北海道):北海道の場合は、すすきの近くに「狸小路」という商店街があって。札幌駅とかよりも、そこがハロウィンで盛り上がっています。
Cさん(滋賀):関西のハロウィンだと、定番は「USJに行く」だと思います。わたしも2年連続で行っています。あとは、大阪の道頓堀らへんかな。
2、ハロウィンに参加しやすくなったのは「メルカリ」の影響も?
印象的だったのが、ハロウィンの衣装を「メルカリで探している人が多い」という意見が多かったこと。大体「楽天・アマゾン・メルカリ」の名前があがる。
メルカリで「ハロウィン衣装」を買う理由
・たくさんの人が出品している(中には業者のような人も)
・去年の衣装が安く買える(仮装は1回しか着ないから)
・実際にその人が着た写真がみられる(実際に着た感じがよくわかる)
・着終わった衣装は、来年のハロウィンで出品して売れる
若者たちはメルカリを通じて「ハロウィンの衣装」を回しあっていること、そして「着てみた体験(写真レビュー)」がフリマの付加価値になっていることが、なんとなくわかった。
Aさん:楽天とアマゾンとメルカリで比較したら、メルカリが圧倒的に安かった。友だちの分と「まとめ買い」して値引きしてもらってた人もいますよ。
Bさん:そもそも北海道は、衣装を買える場所がすくない。大きい「ドンキ」とかくらい。だから、スマホのフリマや通販で探すんです。あと、北海道だともう寒いから、寒くない仮装を探したい。
・Aさん(渋谷ハロウィン)
・Bさん(北海道ハロウィン)
・Cさん(USJハロウィン)
3、ハロウィンの明るい「お祭り感」がたのしい。
ハロウィンの当日は、みんなが仮装をして「声をかけて写真を撮るのもOK」という、お祭りのような開放的な雰囲気につつまれる。
普段の日本では「声かけて写真を撮る」のは、どちらかというと変質者扱いだけれど、ハロウィンの日は「みんな友達」という感覚になる。
Aさん:「一緒に撮ろう」って言われたら、やっぱりうれしいし、ほぼ100%OKします。ハロウィンのノリで、肩組むくらいまでなら、ゆるしちゃう。
なぜか「ハロウィンだからいっか」みたいな感じになっちゃう。やばいですよね。あとから「ダメなことしたな」って思うときもありますよ。
Cさん:USJには修学旅行生がいて、すごい「一緒に写真とってください!」って声かけられました。20組くらいの学生さんと写真とりました。
Aさん:わたしたちの世代って、将来がめっちゃ暗いじゃないですか。年金ちゃんともらえるのかな、とか。みんな不安だらけで。SNSでキラキラさせつつ、闇かかえてるんですよ。笑
だから、そういう苦しみを、ハロウィンみたいな明るいイベントで、爆発させてるのはあるかもしれない。
4、渋谷に増えた「ハロウィン便乗マン」たち
このような「開放的な雰囲気」からか、今年の渋谷のハロウィンには、出会いを求める「ハロウィン便乗マン」がたくさん出現した。
彼らは「最低限の仮装」をして(スーツにお面だけ等)、ひたすら女の子に「一緒に写真とろう」「写真送るからLINE交換しよう」「飲みにいかない」と声をかける。
また、とくに声はかけてこないけど、あらゆる角度から写真を撮りまくる、「ハロウィン盗撮魔」もたくさん出現したとのこと。
ただし、渋谷ハロウィンは、警官もたくさんいるため、治安はけっして悪くはなく(むしろ去年より安全だったそう)、その点では安心だった様子。
Aさん:渋谷に「バニーガール」でいったら、もう写真とられまくりました。遠くから撮る人もいるし、寝っころがって、きわどいアングル狙う人もいました。
おおげさじゃなくて、5,000枚くらい盗撮されたんじゃないかな。まとめサイトとかに、勝手に載ったりするのが怖いです…。
渋谷だと痴漢みたいな人もいて。人混みでお尻をさわられたり。振り返ると、もうどっかいっちゃう。危険はなかったのですが、陰湿ですよね。
あと、1組ふつうに仮装した人と写真とると、おれもおれもと行列ができます。そうなると断れないです。酔ってる人もいたし、断るのも怖いですし。
渋谷だとナンパも当たり前。「写真送るからLINEおしえて」もあるし、なんか「今夜一発どう」みたいに、言ってくる人もいて。「数うちゃイケる」みたいに話してる男の人もいた。
それと行く前に、ヤフーで「渋谷 ハロウィン」って検索しようとしたら、一番上に「お持ち帰り」って出てきたので、ちょっと不安になりましたね。
5、SNSへの投稿は「いつもと違う私を見て」という気持ち
ハロウィンでは「非日常的な写真」がとれるため、ツイッタやインスタに写真をあげる人も多く、SNSを意識して仮装をえらぶ人もいるほど。
なお、インスタのハッシュタグ「#ハロウィン」の推移を調べてみたところ、写真や動画の投稿は、10/31の月曜がピークとなっていたようでした。
Aさん:女の子にとっては「SNSに写真のせる」までがハロウィンです。逆に、男の子ってSNSにそれほど写真をのせないですよね。
Bさん:女の子は「SNSウケ」まで計算して、かわいい衣装をえらぶ人も多いですよ。わたしも、事前にメイクを3回くらい練習しますし。笑
Cさん:ツイッターに仮装の写真をあげたら「60いいね」もついて、「やったー!」という気持ちでした。「かわいい」と注目されるのはうれしいです。
6、女の子の中にある「変身願望」が許される日。
ハロウィンは「仮装することが許される日」であり、普段からもっている「変身願望」を遠慮なく爆発させてもいい日なのだとか。
Aさん:ハロウィンは「仮装する言い訳」が与えられる日です。なので「ハロウィンだから着る」というより「着たいから着る」だと思います。
以前、家にあった「チャイナ服」を大学にもってったことがあって。そうしたら、みんな「着たい着たい着たい!」って言ってました。
だから、みんな「変身願望」があるんだと思いますよ。自分のこと「かわいい」と思ってなくても、シンデレラの衣装とか着てみたいんですよ。
Bさん:だいたいの女の子は、ハロウィンで仮装して「ちやほやされたい」だけじゃないですか?そりゃあ、無反応よりも「かわいい!」って声かけられたいですよ。笑
7、各地で盛り上がる「ハロウィン」
日本各地でハロウィンイベントは行われている。若者じゃなくても、親子や家族などでたのしむイベントになっているように感じました。
たとえば「親子で仮装して写真を撮る」「みんなで仮装してパレード」「子どもが仮装してスタンプラリー」などなど、いろいろあるようです。
・かわハロ(川崎ハロウィン)の親子パレード
・親子カフェで開催された「ハロウィン撮影会」
・横手市が主催した「スタンプラリー」スタンプを集めてお菓子をもらう