8/28に東京(汐留)で開催された、
D2CRさん主催のセミナーに参加してきました。
本記事では第一部の「最新アプリビジネス動向 by AppAnnie」について、
参考になったポイントをまとめたいと思います。
※記事中に出てくるグラフは、
AppAnnieさんのスライドを元に当サイトにて再現したものです。
AppAnnieについて
アプリストアに特化して、
マーケットデータを発表している会社。
資金調達700万ドル。
社員は130名でサンフランシスコ・北京に多い。
日本は2名(スタッフ募集中!)
▼提供サービス
アナリティクス-itunes connectを紐づけるとデータが綺麗に見れるツール。(無料)
ストアスタッツ-260万以上のアプリをトラッキング 最大級のアプリデータベース(無料)
インテリジェンス-アプリマーケットに関するもっとも正確なマーケット(有料)
AppAnnie:http://www.appannie.com/jp/
全体に対してのゲームカテゴリの比率
・ゲームカテゴリは売上が最も大きいカテゴリ。現在も成長中。
・Googleplayの売上はios以上にゲームカテゴリの比率が高い。
AppStore&GooglePlayでのゲームアプリのDL数と収益
・世界でみるとGooglePlayのほうがiosよりも大きくなっている。
(※中国のローカルandroidマーケット等を入れると完全にandroidがDL数では勝っている)
・iosはマネタイズ面ではGooglePlayを2倍以上リード。
DL数だとGooglePlayはAppStore超えている!
収益ベースだとAppStoreはまだまだ強い!
アプリ内課金モデルの比率
・フリーゲームでアプリ内課金を使っているアプリ(特にゲーム)がここ1年で大きく伸びている
国別のゲームDL
・アメリカと中国でiosのゲームダウンロード数の約半分を占める
・ほとんどの国でGooglePlayのDL数>AppStoreでのDL数
・日本は半々。アメリカ、イギリスはiOSの国。
国別のゲーム収益
・日本、アメリカ、韓国でGooglePlayの売上の80%を占める。
・日本と韓国はアメリカのGooglePlay市場より大きい。
・日本と韓国は文化的にも近いし狙いやすい。
・マネタイズできているのは、ほとんどの国でios。
AppStoreでのゲームカテゴリにおける上位国TOP10
AppStoreダウンロードランキング(2013年6月)
1.アメリカ
2.中国
3.イギリス
4.日本
5.ロシア
6.カナダ
7.フランス
8.オーストラリア
9.ドイツ
10.サウジアラビア
・ロシアの成長が著しい
・サウジアラビアもトップ10に。
・ロシアでメインキャリアでios扱わなくなるので今後Googleplay寄りになるかも。
AppStore売上ランキング(2013年6月)
1.アメリカ
2.日本
3.中国
4.イギリス
5.オーストラリア
6.カナダ
7.フランス
8.ドイツ
9.ロシア
10.韓国
GooglaPlayでのゲームカテゴリにおける上位国TOP10
GooglaPlayダウンロードランキング(2013年6月)
1.アメリカ
2.韓国
3.ロシア
4.インド
5.ブラジル
6.日本
7.ドイツ
8.メキシコ
9.タイ
10.イタリア
・メキシコとタイが成長市場。
GooglaPlay売上ランキング(2013年6月)
1.日本
2.韓国
3.アメリカ
4.イギリス
5.ドイツ
6.フランス
7.オーストラリア
8.台湾
9.香港
10.カナダ
・日本、韓国が2トップ。
・最新ランキング(2013年7月)では8位に入ってる台湾が4位に浮上する。
全体の中でのゲームカテゴリの比率
ios
・全体でみても収益の70%以上はゲーム。
・中国と日本は収益の90%以上がゲーム。
GooglaPlay
・全体でみても収益の80%以上はゲーム。
・日本と韓国は収益の90%以上はゲーム。
・全体でみてもダウンロードの40%近くはゲーム。
・ロシアは50%近くのダウンロードがゲーム。
中国語圏でのマーケット
・APACの中で中国語が話されている国々のiosでの売上は世界の約11%
・APACの中で中国語が話されている国々のGooglaPlayでの売上は世界の約5%
台湾市場が伸びている。
・台湾のGooglePlayの売上が急増しiosに急接近。
・LINEゲーム、candycrashsagaなどが伸びている。
韓国は市場がもう出来ているので魅力的だが、
その次となったときに中国もいいが台湾という選択肢もあり。
日本のコンテンツは台湾でも受け入れられやすい、親日の国だし良い。
D2CRさんも台湾マーケットに詳しいので相談してみるのも良い。
台湾でのトップパブリッシャーランキング(2013年7月)
ios
1.EFUN(中国)
2.MAd Head(香港)
3.com.digitalcloud(中国)
4.King(イギリス)
5.Supersell(フィンランド)
6.UcubeGames(中国)
7.LINE(日本)
8.Mooli Digital Marketing(中国)
9.ResAtoms(中国)
10.xingheng liu(中国)
・中国パブリッシャーが強い中、KING(candy crush saga)とSUPERSELL(clash of clans)が人気。
・LINEは台湾でも人気。
GooglePlay
1.MAd Head(香港)
2.King(イギリス)
3.EFUN(中国)
4.LINE(日本)
5.GAMEVIL(韓国)
6.Mobimon(中国)
7.CJE&M(韓国)
8.Zynga(アメリカ)
9.DeNA(日本)
10.Koram game(中国)
・MAd Headは香港のパズドラ的なゲーム。
・KING(candy crush saga)は人気。
世界各国のスマホ・タブレットゲームの比率(ios)
・AppStore全体ではゲームカテゴリのDL数のうち30%がipad向け。
・日本はipadの割合が小さい。ロシアとサウジアラビアは半分以上がipad。
日本でのトップパブリッシャーランキング(2013年6月)
AppStore、ゲームDL
1.LINE(日本)
2.Gameloft(フランス)
3.SEGA(日本)
4.Goodia(日本)
5.あくのそしき(日本)
6.サイバーエージェント(日本)
7.ガンホー(日本)
8.コロプラ(日本)
9.Supersell(フィンランド)
10.Makoto Yamada(日本)
・Gameloftは「怪盗グル―のミニオンラッシュ」でランクイン
・あくのそしきは「この星を消す…ッ!!」でランクイン
GooglePlay、ゲームDL
1.LINE(日本)
2.ガンホー(日本)
3.コロプラ(日本)
4.あくのそしき(日本)
5.Goodia(日本)
6.yunayuna apps(日本)
7.SEGA(日本)
8.GREE(日本)
9.サイバーエージェント(日本)
10.面白革命capsule(日本)
AppStore、ゲーム売上
1.ガンホー(日本)
2.LINE(日本)
3.GREE(日本)
4.コロプラ(日本)
5.バンダイナムコゲームズ(日本)
6.サイバーエージェント(日本)
7.SEGA(日本)
8.Klab(日本)
9.Asobism(日本)
10.D2C(日本)
・売上ベースでは全部が日本のパブリッシャー。
GooglePlay、ゲーム売上
1.ガンホー(日本)
2.LINE(日本)
3.コロプラ(日本)
4.GREE(日本)
5.ナムコネットワークス(日本)
6.GMO GameCenter(日本)
7.Klab(日本)
8.Donuts(日本)
9.Ateam(日本)
10.SEGA(日本)
・GMO GameCenterがランクイン
・Klabは「ラブライブ スクールアイドルフェスティバル」でランクイン
・ガンホーはずっと首位をキープ
海外で売上を上げている、
日本のトップパブリッシャーランキング(2013年6月)
AppStore+GooglePlay、ゲーム売上
1.DeNA
2.GREE
3.CAPCOM
4.ガンホー
5.SEGA
6.サイバーエージェント
7.LINE
8.Ateam
9.SQUARE ENIX
10.Drecom
・ダークファンタジー系の日本のカードゲームが海外で人気。
「台湾が伸びている」とかこういう機会がなかったら知る由もない。
せっかくアプリはグローバルに開かれた市場なので、チャンスを何倍にも増やすためにも、
もっと世界のアプリ市場について知っていくべきだと思った。
※第2部「ブレイブフロンティア成功までの軌跡とこれから」についてはこちら。
AppAnnieは普通に便利、無料でこれだけ使えるのはありがたい。
そしてスタッフ募集中だって!