たった1週間で出来ることは何?決着間近の「Fusioncalc2」のネットPR作戦を勝手に考えた。

2013年12月25日 |
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先日、年内の結果に引退をかけている、
「Fusioncalc2」のリオリーバスさんを紹介させていただきました。

参照:国連から表彰されても引退なの?個人アプリ開発の世界は残酷だ。

つまり、年末までにアプリ開発者としての引退をかけて勝負をされているわけですが、
最後まであきらめずにがんばっている様子をブログなどで見ていて、「自分だったらどんな風に行動するかなあ」というのを考えていたら、止まらなくなったので記事に書いてみました。

メディアでの掲載は連鎖する

ひとつこの機会に説明をしておきたいことがあります。
それは、メディアでの掲載は連鎖するということです。
まさにパズドラのパズルのように連鎖していく可能性があるという視点はもっておくと良いと思います。

メディアで記事になると、他のメディアからも取材の声がかかりやすくなったり、
イベントに呼ばれたりというチャンスがくる可能性が広がるということです。

小さい無名な媒体だったとしても、
そこから波及して大きな露出につながる可能性もありますので、
大きくない媒体の取材でも受けていくのは悪いことではないと感じます。

例えば先日の事例でいうと、
当サイトでの記事をきっかけにパズドラの山本Pがツイートしてくれました。
(直接見ていてれたのかもしれませんし、間接的に誰かのツイートなどで見たのかもしれません。)

結果的に259リツイートもされて、
瞬間的にアクセスが集中してサーバーが落ちてしまって、サイトも全然開かなくなりました。

イメージ的には、ボロくて小さいそば屋に一気に100人くらい客が押し寄せて、ざるそばが1時間以上出てこないみたいな感じです。
アクセスの取りこぼしがでてしまって申し訳ない。(RTしてくれた皆さんありがとうございました)

しかも最初、レンタルサーバーから「あなたのサイトが大量アクセスによる攻撃を受けています!」というようなメールがきたんですよ。笑
それは結局レンタルサーバーの勘違いで、リツイートからのアクセス集中だったのでした。

また、リオさんと山本Pは元々知り合いだったとのことなので、
この伏線が無ければこの連鎖はなかったのではと思います。
どこでどうつながるかわからないですね。

先日の情報の流れを可視化すると以下のようになります。

リオさんの奥さんのブログ
マジか!?FusionCalc2がアメリカのTVデビュー!?夫の人生最大の賭けとは!?

Twitterで誰かがツイートしていたのを見る。

応援したいと思い、リオさんへ取材依頼。

アプリマーケティング研究所で取り上げる
国連から表彰されても引退なの?個人アプリ開発の世界は残酷だ。-リオ・リーバスさんインタビュー

(Twitterなど?)

山本Pツイート

パズドラファンのフォロワーが大拡散259RT(この中に有名な人も恐らく何人もいる)



2chまとめ、パズドラ系サイトで取り上げられる
パズドラのダメージ計算にも便利なアプリ「fusioncalc2」!!
山本Pオススメのパズドラダメージ計算ソフト「FusionCalc2」超便利アプリだと話題に

さらにソーシャルでバズる

 

という情報の流れになっています。
忘れてはいけないのは「スタートは個人ブログでの投稿である」ということです。

アクセス解析データで見てもTwitterからのアクセスがぶっちぎりで多かったです。
2chまとめ系からのアクセスが多く発生しているのも、他の記事では現れない特徴。
reo_analytics

追記:リオさんから記事の反響を教えていただいたので追記します。
インタビュー記事を公開した日には「FusionCalc2」のDLが一日で3000DL伸びた
そうです。
普段は一日300DLなので通常時の10倍とのこと。(もちろん山本Pはじめ多くの方にシェアいただいたり、二次的な波及の効果も大きい)

 

また日頃のブログ発信などで、
応援してくれる方々の下地が出来ているというのも忘れてはいけません。

検索エンジンでひっかかるのもメリット

記事になったり、自分でブログを書くとWEB上にアーカイブされることもメリットです。
昨今のGoogle先生は賢くなられて、ユーザーの検索意図にマッチしたページを表示する仕組みの精度が上がっているので、
SEOとか頑張らなくても、自然にアクセスを集めることが出来ます。

今回のケースでいうと、「アプリ開発者 引退」と検索すると、
当サイトの取材記事と、リオさんのブログは上位に表示されています。

2013-12-23 18.36 のイメージ

これは今後の「もしも」の話ですが、
もし今後メディアが「アプリ開発者は食べていけるのか?」という企画を立てたとして、
「引退を余儀なくされたアプリ開発者の人っているかな?いたら取材したい」と考えたとします。

検索エンジンで「アプリ開発者 引退」「アプリ開発者 残酷」「アプリ開発者 厳しい」などと検索するようなことがあれば、
関連の取材記事やブログにたどり着いて、取材の声がかかるかもしれません。

こういう意味でもブログで自分自身の活動を公開していくことは、
何かにつながる可能性があります。

これも含めて一言でいうと、
メディア掲載(自分のブログも含め)は連鎖するということです。

勝負は年末まで、ネットPRは短期で結果につながり得る

ここからが本題ですが、
リオさんは今回、「Fusioncalc2」の年末までの結果で判断するとのことなので、
12/25〜12/31の約1週間で出来ること(お金は原則使わずに)を考えるという設定にしたいと思います。

この時点で打てる手は限られています。
やはり1週間という短い期間で大きくDL(利益)を伸ばせるとしたら、
メディアに取り上げてもらうのを狙うのが良いかなあと思います。

ただ、新聞・雑誌などの媒体は1週間で取り上げてもらうのは厳しいので、
必然的にインターネットの媒体に絞られます。(実質12/28以降はお休みのところが多いですし)

本記事ではネット媒体にプレスリリースを出すという切り口で、
進めていきたいと思います。

「アプリの使い方」からアプローチをするメディアを考える。

「単純にFusioncalc2っていうアプリがあるので紹介してください!」
だと目を引きにくいですし、埋もれてしまうと思います。

まず「Fusioncalc2はどのような用途で使えるアプリなのか?」を、
Twitterでエゴサーチしてしらべてみました。

すると、
・パズドラ計算機として使える
・cssのカラム計算で使える(WEBデザインで使える)
・年末の家計簿整理で使える
・青色申告とかで使える(経理関係で使える)

などが出てきました。

それでは、こういった用途で紹介してくれる可能性のあるメディアはどこでしょうか?

このアプリを紹介することでユーザーにメリットが生まれる可能性のあるメディアはどこか、
という視点で考えることが大切です。

例えば、

・パズドラ計算機として使える⇒パズドラ系サイト、ゲーム系サイト、アプリ系サイト
・cssのカラム計算で使える⇒WEB制作の情報サイト、ITニュース、デザイナーサイト
・年末の家計簿整理で使える⇒主婦とかが多く見ているサイト、節約情報サイト、生活情報サイト
・青色申告とかで使える⇒小規模はフリーランスや個人が見ているサイト、もしくは本人がそれに該当する個人のブロガー

ざっとこのような感じでしょうか。
メディアはググって見つけるなり、媒体を紹介しているサイトを見るなりで、
がんばってプレスリリースを受付しているメディアを探します。

プレスリリースに入れる要素を整理する

メディアを調べ終わったら、
プレスリリース(メール)を書いていきます。

セール情報(ユーザーにお得な情報)として出す

Fusioncalc2は有料版と無料版がありますが、
有料版のほうは現在セール中(500⇒300円)ですのでセール情報としてだす。

メディアの人にはプロモーションコードをあげちゃう

メディアの人には有料版のプロモーションコードを発行して、
(記事になろうがならまいが)アプリをつかってもらうのが良さそうです。

「興味あったら記事として書いてくれなくても、
プロモーションコードを発行するので、メールください!」

という感じで良いと思います。

相手はこちらのことを知らないのが前提で情報を出す。

今回の引退をかけている経緯と、ここまでの盛り上がりを知ってもらうために、
過去に取材された記事と、自分のブログの該当記事のリンクも一緒に送るのも忘れずに行うべきです。

あとはアメリカのテレビ広告をだしているので(詳細)、
「アメリカのテレビでも放送されたアプリです」という文章等も入れるなど、興味をもってもらえるような情報はいれておく、

パズドラの山本Pも「パズドラのダメージ計算でおすすめ」とツイートしてくれました、なども書いておいてもOKだと思います。(口頭だと本人確認をちゃんと取らないといけないですが、ツイートであれば客観的な事実として確認できる情報なので)

プレスリリースを書く

「アプローチをするメディアを考える」のパートであげたように、
メディアごとに使い方の切り口を変えて文章をつくります。

さらにいうと、提案型のアプローチをするのも面白いかもしれません。(年末で暇だったら書いてくれるかもですし)
例えば、主婦向けのサイトだったら、以下のような感じのメールを送ってみるのもいいかもしれません。

(※文章は適当です)
————————————-
今回Fusioncalc2というアプリのご紹介でメールいたしました。
このアプリはメモつきの電卓アプリです。

私はこうこうこういう者で、
かくかくしかじかな理由で、年末までに今がんばっている状況です。

貴サイトのユーザーは主婦が多いと思うので、
年末に家計簿を整理するユーザーも多いとおもいます。

そこで「年末の家計簿整理がかんたんになるアプリと、来年から節約するアプリまとめ!」
などといった記事を、もし宜しければ以下のようなアプリをもとに書いてみてはいかがでしょうか?

<家計簿整理できるアプリ>
アプリ1、Zaim(レシートを撮影するだけで家計簿がつけられるアプリです)
アプリ2、レシレコ(レシートを撮影するだけで家計簿がつけられるアプリです)
アプリ3、マネーフォワード(レシートを撮影するだけで家計簿がつけられるアプリです)
アプリ4、レシーピ(レシートを撮影するだけで家計簿がつけられるアプリです)
アプリ3、Fusioncalc2(メモ機能つきの電卓アプリです)

<使いすぎた出費を来年から節約しよう>
アプリ4、ショッピッ + plus(バーコードを読み取って最安値のEC・店を調べるアプリ)
アプリ5、Shufoo(電子チラシがスマホで受け取れるアプリ)
————————————-

スルーするメディアがあるのは当然でわかりきっています、
書いてくれるメディアもあるかもしれません、アクションを起こすというのが大事です。

このくらい徹底して考えながらプレスリリースを送るのは、
正直、めんどくさくて、手間や時間がかかることですが、逆に誰もやっていません。

プロのPR会社でもなかなか出来ていないことだと思うので、
たくさん送られてくるリリースの中で目を引くということは間違いないと思います。

理想は、(1週間以内に)ひとつのネットメディアやブログでの掲載がきっかけで、
複数のメディアで紹介されて、ついには大きなメディアや影響力の高い人に伝播して、
大きなバイラルにつながるということです。

おわりに

もちろん出来ることはいろいろあると思いますが、
何かアプリ開発者のみなさんの参考になればと思い(参考になるかわかりませんが)考えたことを書いてみました。

小難しい話は抜きにしても、メディアの人たちも人間ですし、
ちょっと時間が空いているときに目を引くリリースがきたら記事を書いてくれるかもしれません。

当サイトでもプレスリリースは少なからず届きますが、
やはり目を引くのは「アプリのマーケティング」を切り口に送ってきてくれるリリースです。

・興味がわかない(レビューサイトではないから)
⇒「○○というアプリをつくりました。ぜひレビューしてください。」

・興味がわく(マーケティング情報をメインにしたサイトだから)
⇒「○○というアプリをリリースしてこういうデータがでています。データも提供できるのでアプリを取り上げてください」

最後に「Fusioncalc2」の健闘をお祈りします。
ふつうに良いアプリなので、気になった方は無料版のほうでもDLしてみてください。(iPhoneのみ)
FusionCalc2_icon
Fusioncalc2- 無料版/有料版

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アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。アプリの売上を伸ばす施策やデータが学べるマガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。最近の記事は新サイトにて更新しています。取材申請はコチラのページから。
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