“俺のアプリ”から学ぶ、アプリ開発者がこだわるべき3つのポイント

2013年06月12日 |
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先日、当サイトでも取材をさせていただいた、
“俺の校長”の作者中西さんの新作アプリがリリースされました。

俺のアプリ
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取材記事(初心者からはじめ4か月で人気アプリ!”俺の校長”ヒットの秘密)
を読んでいただけるとわかるのですが、

この方は、シンプルなアプリを作りますが、
非常に情熱とこだわりをもってアプリを開発される方です。

“(アプリで)こだわった部分は絶対人につたわる、
意識してじゃなくて無意識に伝わるもの”

というコメントも印象的。

この新作アプリをプレイしてみて関心させられた、
作者のこだわっているであろうポイントを3つ紹介したいと思います。

1、デザインへのこだわり

画面のボタンや、バナーなど、
ひとつひとつの素材のクオリティが高いです。
丁寧に作られていることが、一目でわかります。

ヘルプもシンプルに1ページ。

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Appstoreに掲載するスクリーンショットについても、
ただスクリーンショットを載せるのではなく、
アプリのイメージがしやすいように工夫しています。

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Appbankの宮下さんも「iphoneアプリ成功の法則」という書籍の中で、
“売れそうなアプリは、スクリーンショットを1〜2枚見ればわかる”
とおっしゃっていましたので、
レビューサイトでの掲載確率も高まりそうです。

同様に、ユーザーがAppstoreでアプリを選ぶときも、
アプリのデザインでも直感的に判断しているはずです。

2、他のアプリ開発者に応援されやすい仕組み

“俺のアプリ”では、自分がつくった架空のアプリで、
実在する100のアプリとランキングを競うことが出来ます。

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またアプリ内のランキング画面で、
実在アプリのアイコンを押すと、
Appstoreにリンクされているので、

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“俺のアプリ”のDL数が増えるほど、
アプリアイコンを提供している100アプリの間接的な宣伝にもなり得るという、
周りのアプリ開発者さんたちに応援されやすいシステムになっている。

※100のアプリの開発者には事前に、
アイコンを使う許可をもらって掲載されている。

広告費をかけなくても、広まりやすい仕組みをつくる、
話題になりやすい仕組みを入れる、
というのは非常にアイディア次第なので検討余地があると感じました。

実際にツイッターを見てみると、
アイコン提供のアプリ開発者さんが、
“俺のアプリ”についてツイートしているのがわかります。

3、ユーザーへのサポートが丁寧で迅速

アプリのリリース当初には不具合が割とつきものではあるが、
エラーや起動しないなどの不具合は、
Appstore上でにのユーザーのレビュー低下にダイレクトにつながってしまう。

俺のアプリではリリース当初に、
以下のような不具合が発生しているとのことですが、

再審査を至急行っているという状況報告も含めて、
堂々と不具合報告をされています。

作者のツイッターでも報告をしていたり

Appstore上でもきちんと目立つ箇所に記載

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ゲーム進行に影響がない程度の不具合であれば、
(ましてやすぐ修正できるレベルのもの)
このような、ユーザーへの報告はおざなりになりがちですが、
きちんと十分すぎるくらいに丁寧に、説明することで、
逆にユーザーからの信頼を得られるのではないかと思います。

ヒットアプリ開発者の多くが、
ユーザーとのコミュニケーションの重要性に触れています、
ユーザーサポートは目に見えにくい部分ではありますが、
結果として自身に跳ね返ってくるのではないでしょうか。

ガンホーのような、パズドラ専用コールセンターをつくるのは難しいですが、
中小・個人であっても、twitterやWEB上でサポートすることが可能です。

まとめ

開発者がこだわったアプリは、
やはり何か伝わってくるものがあります。

もちろん、アプリは出してみないとわからない要素もあり、
ある程度数を出さないとヒットの確率が上がらないというのも事実で、
バランスは難しいところではありますが、

その他大勢のクオリティよりも、
頭ひとつ出ることが出来れば、
注目度も大きく変わってくるのではないでしょうか。

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アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。アプリの売上を伸ばす施策やデータが学べるマガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。最近の記事は新サイトにて更新しています。取材申請はコチラのページから。
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