cocoppaヒットまでの経緯などアプリ事例満載 -ゲーム以外で!事業として成功させるアプリビジネス最前線!

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6/17に東京(新橋)で開催された、
D2CRさん主催の「ゲーム以外で!事業として成功させるアプリビジネス最前線! 」に参加してきました、

メモに近い部分もありますが、
講演内容で参考になったポイントをまとめたいと思います。

d2cr0617

【1】Retty株式会社 代表武田さん

「ソーシャル時代のユーザー獲得&サービス運営のポイント」

○ファンをどれだけつくれるか。

ランキング上位しか参加できない完全招待制イベントをして、
上位に入っている人を表彰したり、ニックネームつきのシールをプレゼントしたり、
ユーザーと関係性をつくって自然にサービスを好きになってもらう。

-コアなユーザーがいるとサイトは安定する。
-イベントでファンと交流する。
-広告費は使わずに
-アプリストアからの流入に頼るのは危険。
-広告は一切つかっていない。

○ソーシャル・口コミ流入がメイン。

フードカテゴリで、7位から10位をキープしている。
一番はソーシャル経由で登録が増えている。

「どうしたらFacebookやtwitterに投稿したくなるのか」
を研究してサイトのあらゆるところに設置している。

○まとめ

・アプリは主要導線だが、アプリ単体での拡大は狙っていない。
・PRはやる、うまくいけば取材がたくさんくる。
・ユーザーとの距離を縮めて、ファンになってもらう。
・appstoreの順位に依存するのは危険

【2】株式会社ポッケ 牛山さん

「ニッチジャンルアプリの成功体験 赤裸々に教えます!
&究極の無料PR!テレビ効果も大公開」

ポッケ開発のアプリ

iOS、and累計400万DL

・一億人の姓名判断:両osで30万DLずつ突破。
運命の人:80万DL

・基礎体温ツール30万dDL (iPhone+Android)
今成長中のアプリ。App Storeヘルスケア15位くらい
アクティブ率が高く、日に日にDAU増えてる。

○ニッチジャンルの攻め方

・特化型ツールサービス
・競合が少ない、いないアプリ
・一過性ではなくロングランアプリ

【他社のニッチジャンル事例】
睡眠アプリ
ずっと有料のランキング上位にいる
雨音とか自然の音楽とか流れている

メリット
・強豪が少ない
・メディア掲載されやすい
・潜在化ニーズが大きければ、ノンプロでもブーストする

デメリット
・大外しする可能性がある

○事例:頭痛〜る

頭痛の主な原因である急激に気圧が低下する時を、
事前に教えてくれるアプリ。

4/23にリリース
レビューサイトがたくさん取り上げてくれて
ノンプロでフィットネス1位と総合15位
いま平均デイリー300〜400DL

累計iPhone5万DL
アクティブ率が高いのが特徴

低気圧は雨の日になりやすい、
雨が続くとユーザーのアクティブ率が上がる。

-なぜつくった?

お天気.com運営、天気情報を企業販売など、
王道天気アプリも開発可能だったが、競合も多かったのでニッチから攻めた。
低気圧に着目したアプリはなかった。

-ニーズはあるのか?を調べた

日本人の4人に一人は頭痛、
twitterで頭痛という投稿、一日20,000件

⇒ニーズはありそう

-スモールスタート

新規開発するとコストがかかるので、
既存のアプリの枠組みをカスタマイズしてつくった。

コアな機能をまずつくってリリースした。
今後はユーザーからの追加要望をもとにやっていく。

○マネタイズ事例

基礎体温ツール(30万DL)

高いDAU、20〜30代女性とセグメントがきれていることから、
広告出稿してくれる企業がついた。

特定のお客さんにロングランでつかってもらって
相性のいい企業とタイアップ

○リワード広告

最近リワード効果落ちた。と代理店から良く聞く。
リワード流入:自然流入が1:1、もっと悪いかも

おそらくリワードの効果悪いのはソーシャルゲームの話。

一億人の姓名判断で
リワード17000DL、自然流入115000DL
広告1;自然7
最終的に、CPI17円

-リワード効果でた理由

1、リワード少ないジャンルだから(リワードはソシャゲばかり。非ゲーム系はまだいけるはず)
2、タイミングが良かった(他の大型アプリが少なかった、タイミングをうまく外してやる)
3、アプリ自体に実力があった(元々総合一位のアプリ)

⇒まだまだ使いよう次第。

○テレビ掲載効果

5/20(21~23時)しゃべくりアンド深イイ話でアプリが紹介された。
アプリ名:運命の人

売上やDL数などのデータを公開されていて、
かなり衝撃的な内容もありました。
※ネット上でのデータ公開はNGとのことでここでは伏せます。

Q、テレビ効果でどれくらい順位キープした?

iPhone数日でさがったが
Androidは一週間後くらいにランキング入ってわりとずっとキープ。

iPhoneは当日一気にきて、
Androidはじわじわくる。

Q、テレビには自分からアプローチした?

していない、あちらから連絡をもらった。

【3】エキサイト株式会社:岡田さん

「アプリ収益モデル&ユーザ拡大施策のリアル事例5コ+α(数字付き)」

2009年2月からアプリ作っている。
今まで150個以上作っている(基本社内)、累計900万DL。

○手がけているアプリ

auスマートパス、スゴ得コンテンツ(docomoの定額サイト&アプリサービス)にも提供している。
AKB48オフィシャルアプリ、講談社のモーニングアプリなど。

-おとえほん
「おとえほん」という絵本アプリが、
iTunes 12 Daysというapple企画の、
普段は有料のアプリを無料で提供するという企画に選ばれた。
一日32万DL、無料4日間で40万DLされた。

買い切りの有料アプリにしていて、
それまではうまくいっていなかったが、
それをきっかけにユーザーが増えた。

-Dモーニング
紙の週刊誌だと1300円だが、
アプリだと500円で発売日にみれるアプリ。
週刊マンガ誌では初の試み。

-寝たまんまヨガ

寝ながら音を聞くだけのアプリ。
iphoneで30万DL、android7万DL。

プロモーションをしていないが、
リリースから一年たっても毎月3万DL
ヘルスケア30位以下に一年くらい落ちたことない。

twitterを検索していると、
毎日3人くらいが友達にツイッターで口コミしている。
フォロワー10人とかの小規模口コミ。

新聞とかテレビでも自然に紹介された。

■成果がでるプロモーション10

1、キャリア定額

auスマートパス:14アプリ
提供している。

普通のAndroidアプリより収益性は高い
数百万円、月にかせぐアプリもある
androidは苦戦していたがauスマートパスのおかげで収益性安定した。

2、アドネットワーク

YDNというYahooのアドネットワーク
非ゲーム系とは相性が良い可能性が高い。

エキサイトニュースの例では、
元々複数のアドネットワークいれていたが、
YDN入れて、ecpm25円⇒50円になった。

広告挿入位置は、記事の一番下に固定で入れている。

3、アプリの記事広告

エキサイトニュースアプリ内にアプリの記事広告を入れる。

レビュー系アプリとの相性良い
記事PVが3000〜12000
クリック数300〜6500
DL数150〜3500

CVR50%でる。
安定はしにくい。

4、クロスプロモーション

自社アプリ相互誘導

アプリ起動したときに、他の自社アプリを紹介する。
これはとても効果的。CTR10〜30%でる。
タップするとApp Storeに飛ぶ。

普通の広告だと0.1%だがCTRめちゃ高い。
どんどん導入を増やしている。

5、レビュー依頼ダイアログ

エキサイトニュースはDAU7万人くらいいるが、
ファン層はあまりレビュー書いてくれなかった。
逆にちょっと使ってやめちゃう層がレビューかいていた。

1年運営しても50件くらいしかレビューなかった。

評価依頼をもとめるダイアログを導入。
アプリの最新ver・最新機種を使っている人に対して、
20回に1回表示するようにした。

開始1ヶ月でレビュー数50から450になった。
毎日つかっているファン層に訴求出来ているので、星4か星5がほとんど。

頻度高くつかっているコアユーザーにレビューしてもらう仕組み。

6、アプリ紹介動画

簡単なアプリ使い方動画をiphoneで撮影して、
簡単にテロップをつけてyoutubeにアップ。

アプリ内のお知らせにリンクする。
プレスリリースにも添付する。

動画8本くらいつくったが、
平均1500回再生されている。

プレスリリースから記事化される確率が高まったように感じる。
動画を見ておもしろそうだから記事をかいてくれているよう。

7、リアルタイム検索

twitterなどでアプリ名を検索して、
ユーザーの声を拾うようにしてる、

勘違いやバグなどをそれで拾う。

ソーシャルメディアでクレームしている人も、
直接対応するとすごく丁寧な場合が多い。

○モーニングの改善事例。
9時⇒6時⇒0時、(通勤時間でみれないという声から)
ファイル重いという声が多かったのでバックナンバー消せるようにした。

8、スタッフブログ

エキサイトがアプリつくっていることを知ってもらう目的。

9、芝浦工業大学で講座している

一般住民向けの公開講座の話をもらった。

これからiPhone買おうと思っている人、買ったけど使いこなせていない人に、
50〜80代にスマホって何?とかの講座をやっている。

アプリつくっているとわからない発見があって楽しい。

10、全社員メーリングリスト

社員へのメーリスを積極的に送る。

エキサイトの例(社員200人)
・CVR1〜2%
・想定CTR10〜20%

ほとんど返信は返ってこないが、
社内で声をかけられることが増えた。
社内での理解者を増やすのにもおすすめ。

11、新しいことに最初に取り組もう

新プラットホーム、新OS
新ビジネスモデル、課金方法など。

初期に参加すると、
事例としていろんなところで紹介されやすくなる。

【4】ユナイテッド株式会社:手嶋さん

「CocoPPa 成功までの道のり」

○代表的なアプリ

cocoppa:
スマホのきせかえコミュニティアプリ
DL数:グローバルで800万DL(うちアメリカが半分)

Discodeer:
200万DL
アプリの内容は変えていないけど、
アイコンとタイトルとスライドを変えたらランキング再上昇。
ミュージック1位、総合50位以内をその後3ヶ月キープ。

○参考ポイント、メモ

-自分自身がマーケットに入り込んだ。
-無駄なドキュメントをつくらせない(資料つくるのに無駄な時間をかけない)
-社内に評論家がいるとよくない。だめだしばっかりでやらない人は1番だめ。
-他社サービスをだめだしするのは簡単、常に当事者意識をもってもらう
-学生起業でよくあるような新しい文化・需要をうみだす系のサービスはやめる。
(禁止ワード:位置情報)
-すごいラッキーなことはたくさんあったが、
楽をしようと思っていなかったし、一個一個真剣にやってきた。

○cocoppa、メモ

-知らない間にスウェーデンとノルウェーの総合一位になっていた。
-翻訳4か国語だけしていた(英語は最初は適当だったので、途中からちゃんと直した)
-cocoppaの開発は実は開発経験の2年の新卒社員たちが中心(女性が多い)
-cocoppa開発期間9か月くらい

-ガラケーからニーズがあった分野をやった。
音楽:Discodeer
きせかえサービス:cocoppa

Q、cocoppaがアメリカでダウンロード伸びているのは?

広告やっていなく、ローカライズもしてない。
リリース時に自分たちで素材を500個くらいつくっただけ。

Q、cocoppaはなぜアメリカはやった?

こコッパの類似アプリはアメリカにいっこもない。こコッパをつかうしかない。

■まとめ

Retty
⇒ファンを大切にしてファンになってもらう仕組みがうまい。
どのサービスにも通用することだと思った。

ポッケ
⇒カジュアルゲームがかなり流行っているが、
ニッチジャンルでロングランタイプのアプリも積み上げ式で成り立ちうる。
まだまだ隙間ニーズはあると思いました。
あと、テレビ効果はスゴい。個人的にはiosとandroidの売上比率に驚き。

エキサイト
⇒たくさんのアプリをだして、新要素に挑戦していく姿勢が素晴らしい。
モーニングのアプリエキサイトもエキサイトだったのは驚き。
アプリ紹介動画はいくつかメリットがあるので、つくるべきというのは同意。

ユナイテッド
⇒cocoppaが話題だが、成功地点だけ切り取ると華やかだが、実態はけっこう泥臭い。
裏側や経緯の話はとても参考になった。
試行錯誤し、チャレンジするのは大事。確率論もある。

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