どうして女子大生は「量産型化」してしまうのでしょうか…。元量産型の女子大生に、その理由や経緯について聞いてみました。
※全体を正確に調査したものではありません、あくまで参考までにご覧ください。
「量産型女子大生」とは…??
ファッションや髪型などが、あまりに似たり寄ったりになってしまう、現代の女子大生たちについている呼称。「均一的で個性がない」というニュアンスが込められている感じ。
※イラストはイメージです。
1、みんなが言う「量産型 女子大生」はもう絶滅した。
女子大生:
みんなが言っている「量産型」の女子大生って、コレのことだと思うんですけど…。この女子ってもうあまりいないんですよ。絶滅しちゃったんですよ。
わたしも「元量産型」なのでわかるのですが、最近は大学にも全然いないし、街中でも見かけません。かなり減ってしまったなと感じます。
このタイプの女子大生って、2013〜2014年頃をピークにして、最近はいなくなってしまいました…。
2、進化していた「新型」の量産型女子大生
女子大生:
ただ、コレって「量産型の女子大生」が消えたわけじゃない。いまも「量産型」はいるんだけど、どんどん見た目が変わっている、ってだけなんです。
たとえば、2015〜2016年頃には「スポーティ」な女子大生が量産されました。みんな「カワイイ+スポーティ」みたいなファッションになった。
いつまでも「初期の量産型」のままでいると、「まだそんなカワイイの着てるの?ワラ」とか、言われちゃう雰囲気になっていったんです。
3、現在は「大人っぽくオシャレ」が量産型
女子大生:
そこから、2016年以降は「大人っぽいのがオシャレ」という雰囲気になってきて。大人なファッションの女子大生が量産されはじめました。
ゆったりした「ガウチョパンツ」がバカみたいに流行ったり、「オフェロメイク」っていうお風呂上がりみたいな、セクシーなナチュラルメイクが流行ったり。
だから、いま街中を見渡してみると、2と3のタイプの「量産型女子大生」がすごく多いと思いますよ。
4、なぜ女子大生が「量産化」してしまうのか?
女子大生:
女子大生が「量産型化」しやすい理由って、大学に入るときの「環境の変化」にあるんだと思います。というか、自分が完全にそうだったので。
まず、中高生のときって「制服とジャージ」しか着なかったのに、大学に入って「いきなり、毎日私服」という状況になると、何を着ていいかわからない。
とくに、大学生って「田舎から都会にでてくる人」も多いじゃないですか。すると、わたしのような田舎者は、すごく不安になるんですよね。「東京でバカにされないかな」って。
そういうときに「ダサくなりたくない!」と思って、ファッション雑誌とかに手を出すと、そこに「量産型ファッション」が載ってるわけです。
すると、一瞬で「量産型化」しますよね…。だから、本人たちは「量産型」になりたくてなってるわけじゃない。気づいたらなってるんですよ。
5、わたしが「量産型女子大生」になるまで。
女子大生:
わたしは、中高のときは田舎(神奈川の秦野)に住んでいました。運動部だったこともあって、基本的には制服かジャージしか着ませんでした。
私服を買おうとすると「シマムラ」しかなくて…。地元の中高生のファッションは「シマムラ」に支えられていました(笑)なぜか「GU」はすぐ潰れました。
それで、そういう「ファッションレベル1」の状態で大学生になって、焦って服を買いに行こうとすると「量産型化」してしまう。
でも、大学にいったらみんな「量産型」で安心しました。ヘンな服を着て浮いたり、バカにされるのが怖かったので。「個性がなくて恥ずかしい」なんて思わなかったです。
6、同じような服装になるのは「ファッション業界の策略」
女子大生:
あと、どうして「同じような格好」になるかというと「同じ服」しか売っていないからですよ。自分で選んだつもりが、選ばされている…。
だから、コレって「ファッション業界の策略」じゃないかと思いますよ。「量産型女子大生」はファッション業界の陰謀が生み出している。笑
さっきの「量産型 女子大生」の3パターンも、系統が全然ちがうじゃないですか。ファッションって「流行り」が変わらないと売れないから、毎年ガラッと変えているのかも。
ちなみに、女子大生が洋服を買う店って、大体決まっているんですけど。LOWRYS FARMか、INGNI(イング)か、アースミュージック&エコロジーか。
この店にいけば「いまの女子大生の服装」って一瞬でわかります。いままで「量産型」としての、ファッションを通過してきた、わたしがいうので間違いないです。笑
7、スマホでドラマが復権した理由(ドラマでファッションが流行る)
女子大生:
ここ1年はドラマの影響もすごくて、「失恋ショコラティエ」の石原さとみ、「逃げ恥」のガッキーのファッションとかは、みんな真似していました。
最近、SNSで「あのドラマおもしろい」ってなると、スマホで「見逃し配信」みれたりするから、どんどんドラマが流行っていきますよね。
本当にみんなが話題にしているし、見てないと「自分も見なきゃ」って気持ちになるから、その時期にひとつだけめっちゃドラマが流行る。
わたしも「電車の中」でヒマなときには、「ギガモンスター」みたいの入れてる友達のスマホで、イヤフォン共有してドラマみたりします。
そういう感じで「ドラマからファッションが流行る」のはあるかな。それも「量産型」に入るのかわからないですけど…。
8、インスタが「量産型化」を加速させている?
女子大生:
SNSも絶対に関係あると思います。とくにインスタですかね。雑誌を買わなくても「流行り」がわかるので、それも量産化する原因かな。
たとえば、インスタの「#今日のコーデ」ってタグを見て、オシャレなインスタグラマーたちがアップした、服装の写真を参考にしたり。
あと、自分が持っているアイテム、たとえば「#デニムジャケット」でインスタ検索して、出てきたコーディネートを真似したりとか。
それから、ディズニーランドに行くときにも、インスタで検索して「行った人の服装」を見ると、TPOや気温に合った、オシャレな格好がわかるんですよ。
そうやって、インスタで「コーデ」を真似すると、似たり寄ったりしやすいのかなとは思います。
※ディズニーではパーク内を歩くし風もかなり強い、そういうときに適した服装もわかると。
9、「男にモテる服」を着ると、意外な敵が出現する。
質問:
てっきり「男にモテる服」を突き詰めた結果、みんな「量産型化」しちゃうのかなと思っていました。それは関係なかったんですね。
女子大生:
はい、関係ないですね。逆に「男ウケする服を着る」って大変なんですよ…。
白のワンピースがモテる。そんなことみんなわかってます。でも、スタイルよくないと着れないし、周りから「男に媚びてる」と思われるので。
たとえば、男の子とバーベキューにいく。格好は「Tシャツ・短パン」がふさわしいですよね。そこに白ワンピースの女がいたら、そいつは裏で叩かれます。
「お前、みんなに肉焼いてもらえると思ってんの?」「肉を食べに来たんじゃなくて、男を食べに来たんだよね」とか言われちゃう。笑
10、ガングロは「量産型女子大生」の先祖?
質問:
もしかして、ガングロって「量産型女子大生」の先祖ですか?
女子大生:
いや、それはちがいますよ。ガングロって「一般ピープル」じゃなくて、変わった人の間で流行ったファッション、みたいなヤツですよね?
そう考えると、ガングロの子孫に当たるのは「ぺことりゅうちぇる」みたいな、原宿系パステルファッションの人たちじゃないですかね、たぶん…。
まとめ
・量産型女子大生(第一世代)は絶滅していた。
・大学入学時の環境変化が「量産型化」を招く(地方→東京、制服→私服)
・「個性を出したい」より「ダサくなりたくない」という気持ちがある。
・ファッション業界の陰謀説も(同じようなファッションしか売っていない)
・本人たちは「なりたくてなっている」わけではなく「気づいたらなっている」
・量産型女子大生の先祖は「ガングロ」ではない。
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