アプリ特化SSP「アドフリくん」運営のADFULLYさんに、動画ネイティブ広告の事例などを聞きました。
※本記事は株式会社ADFULLYより、依頼を受けて執筆したPR記事です。
※株式会社ADFULLY 池田 大地さん
SSPアドフリくんの売上「90%が動画広告に」
最近の「アプリの広告マネタイズ動向」としてはどんな感じでしょうか?
ここ1年の変化としては「静止画から動画広告へのシフト」が急激に起こっていると感じます。
収益性をみても、静止画と比べて動画の広告枠のほうが全体的に高くなっていて、アプリの広告枠がどんどん動画化していっている状況ですね。
アドフリくんの売上データでみても、動画がずっと伸び続けていて、アドフリくんの売上全体の90%が動画広告になっているほどです。
もちろん、アドフリくん全体の売上額も、おかげさまで右肩上がりに伸び続けている状況です。
動画広告がすごく伸びているんですね。
はい。動画広告には大きく3つのフォーマットがありますが、とくに今年は「動画ネイティブ広告」が伸びてくるのではないかと考えています。
今回は、いくつか参考になりそうな「動画ネイティブ広告」の事例を中心に紹介したいと思います。
※動画インステ=動画インタースティシャル
「動画ネイティブ」のマネタイズ事例
1、空きスペースに「動画ネイティブ」枠の導入で収益性10倍に
ひとつめは、台湾AppStoreで1位を獲得、50万ダウンロードを突破している「養豬場MIX」というカジュアルゲームの事例です。
このアプリでは、空きスペースに設置したネイティブ広告を「静止画から動画」に変えたところ、枠の収益性(eCPM)が10倍まで伸びました。
なお、このデベロッパーさんが出している他のゲームでは、動画ネイティブが「収益の10%近く」に達しているアプリも出てきています。
※「ようとん場MIX」の中国語繁体字版のアプリ
2、ゲーム内画面に「動画ネイティブ」の導入で収益の24%に
脱出ゲーム等でおすすめなのは、ゲーム内のモニター画面などに「動画ネイティブ広告」をはめて、空きスペースをマネタイズする方法です。
「Aloha」という脱出ゲームでは、テレビの画面に「動画ネイティブ広告」を入れることで、収益全体の24%を稼いでいます。
このケースでも、ネイティブ広告を「静止画から動画」に差し替えたことで、枠の収益額を2.5倍にまで伸ばすことができたそうです。
このような形で、ネイティブ広告で収益を20%ほど上乗せした事例も出てきているので、相性の良さそうなアプリがあれば検討してみてください。
3(番外編)脱出ゲームのマネタイズのコツ
脱出ゲームは「公開から2週間」が収益のピークになりやすいのですが、その期間で収益化するためにも、適切な箇所に広告を入れるべきです。
ひとつコツとしては、バナー広告はゲーム画面の「上下の2箇所」に設置すると、収益がプラスで積み上がりやすくなりオススメです。
もし片方にしか置けない場合は、フッターとヘッダーの収益は「2対1の比率」になることが多いため、フッターだけに置くといいと思います。
それから、脱出ゲームでは「ユーザーの動き」を意識して、アプリに広告を入れるようにすると、より収益性を高められると考えています。
たとえば、脱出ゲームには「動画をみるとヒントが見られる」という広告がありますが、最近は「ヒントとアンサー」で分けているアプリも出てきています。
そうすることで、これまで「攻略サイトに飛んでいた人」を収益化できるのと、「ヒントでわからなかったら答えをみたい人」に動画を2回みてもらえる、という効果があります。
また、インタースティシャルの表示は「バックグラウンドから戻ったとき」がオススメです。これも攻略サイトに飛んでから戻ってくる人が多いためです。
ちなみに、最近の脱出ゲームは、収益性は1DLあたり3〜10円程、ダウンロード数は「20万でヒット・50万で大ヒット」という感覚です。
4、動画ネイティブ広告の「新フォーマット」
アドフリくんでは、3月から動画広告の「NativeFlex」という新フォーマットを、国内SSPで初めて提供を開始しました。
アプリのレイアウトを崩さずに、任意のタイミングで空きスペースに「動画ネイティブ広告」を表示できるのが特徴です。
まだスタートしたばかりですが、今後このような広告枠がさらに広がっていくと感じています。
5、動画リワードの「実装のコツ」
動画リワードを設置するときのコツとしては、「設置型」と「アクション連動型」の両方を設置した方がいいと考えています。
まず「設置型」というのは、アプリ内のどこかに「動画再生のトリガーボタン」を、用意しておくタイプの設置方法です。
例えば、動画をみると「ログインボーナス」、動画をみると「コインがもらえる」などの、報酬が一般的です。
そして「アクション連動型」のほうは、ユーザーの一連のアクションの中に「動画再生のトリガーボタン」を挟み込むタイプの設置方法です。
例えば、アクションゲームの「ゲームオーバー画面」で、動画をみると「一度だけ復活リトライ」できるなどの報酬があります。
今年、動画リワードは「ゲームアプリへの実装」もさらに増えてくるのではと感じます。実際に「アナザーエデン 時空を超える猫」というタイトルでの検証例を簡単に紹介します。
実装箇所としては、ゲーム内の「ショップ画面」に動画リワードを設置して、動画をみると「クロノスの石」というアイテムがもらえるようになっています。
結果としては、動画リワードの実装によって「継続率・課金転換率・課金額」いずれにもマイナス影響はなく、むしろプラスの効果があったそうです。
このような、課金ユーザーと同じゲーム体験を与えるために「動画リワード」を入れて、アプリを継続してもらうという実装が、今後は広まっていくと感じています。
※株式会社ADFULLYのグループ会社より提供いただいたデータです(アドフリくんは未実装)
お知らせ:アドフリジュクについて
現在アドフリくんでは、アプリの広告マネタイズ初心者の方を中心に、少人数制の勉強会「アドフリジュク」を開催しています(無料)
内容:
①カジュアルアプリにおける4つのヒットフェーズ(法則)
②事業規模別のアプリ戦略
③アドフリ流 アプリマネタイズ虎の巻 など
月に3回程度、東京・大阪・名古屋・福岡で開催予定です。次回は4月末~5月にかけて開催予定となっています。ご興味ある方はぜひご参加ください。
改めて日程など「アドフリくん」のツイッター・Facebookアカウントにて告知いたします。
Twitter(@adfurikun):https://twitter.com/adfurikun
Facebook:https://www.facebook.com/adfurikun/
アドフリジュク終了ー
広告に関する知識の整理(私の場合は全て初めてですが)と新しい働き方の提案など普段の自分の視野外のことが聞けたのでとても貴重なジュクでした。あと、聞いてる中で、アイテムをひとつ思いついたから、それも良かった
— kurajun (@kurajun_f) February 26, 2018
https://twitter.com/kaz_cr/status/978629312956973056
https://twitter.com/ttnr9288/status/964163099023482880
アドフリくんでは、アプリの世界観を阻害せずに、収益性も高くなるような広告フォーマットを、引き続き拡充していく予定です。
動画広告には「広告=邪魔」ではなく「広告=ありがとう!や面白い!」に変えていく力があると感じています。
動画広告へのシフトはチャレンジングな試みですが、ぜひみなさんと一緒に挑戦しながら、アプリ業界の幸せな未来をつくっていきたいと思います。
アプリ特化型のSSP「アドフリくん」
https://adfurikun.jp/adfurikun/
取材協力:株式会社ADFULLY
広告企画:アプリマーケティング研究所