雑誌に掲載されるとAppStoreのランキングは上がる?
FX攻略.comというFXの専門雑誌で、
「進化し続けるトレードアプリを大解剖!」というFXアプリの特集が組まれていました。
雑誌の発行日前後で、
どのくらいAppStoreのランキングが変化しているかを調べてみました。
(グラフ画像内の赤矢印の箇所が雑誌発売日です。)
iClickFXneo
みんなのFX
(AppAnnie-みんなのFXより)
SBI FX α for iPhone
iSPEED FX
ひまわりFX for iPhone
(AppAnnie-ひまわりFXより)
雑誌上では大きく特集されていたので、
これは多少は影響あるかなと思いましたが、
グラフを見ていただければわかるとおり、
結論としては、
AppStoreのランキングにはほとんど変化なしでした。
今回のような月刊誌はテレビなどのマスメディアと違って、
買うタイミング、読むタイミングもバラけますし、
読者の母数も多くないということからも、当然の結果かもしれません、
データを元にDL数を計算してみる
少し気になったので、
データなども調べてみました。
まず発行部数を調べたところ、
FX攻略.comの発行部数は70,000部/月だそうです。
ただ、雑誌は発行したものすべてが売り切れるわけではありません。
(コンビニでジャンプが売れ残っているように)
業界の方であればおなじみの「返品率」というのが存在していて、
大体平均で30〜40%は返品になるようです。
FX攻略.comの返品率がどの程度かわからないですが、
専門誌なので衝動買いなども少ないだろうことから、
多めに発刊するということもないと思いますので、
返品率を低めにみつもって返品率30%と設定すると、
70,000×70%の49000部、約50,000部が読者の手元に渡る計算になります。
50,000部のうち、
仮に5%の人がアプリを1つずつDLしたとしても2,500DLということです。
今回の特集記事では、
10以上のFXアプリが紹介されていたので、
DLは分散、またiphoneとAndroidとでも分散と、
せいぜい数百DLくらいのインパクトにしかなり得ないと予測されるので、
AppStoreのランキングにも大した影響はない、
という結論は当然といえば当然ですね。
ただし専門誌を読んでいるほどのコアユーザーがアプリをDLするという意味では、
優良ユーザー獲得のきっかけになると思いますし、
課金機能付きのアプリなどでは、課金率・額も高いかもしれません。
雑誌発行部数ってどのくらい?
ついでに雑誌発行部数も少し調べたので、
参考までに載せておきたいと思います。
結構有名だと思っていた雑誌でも、
10万部以下というのも多かったです。
雑誌発行部数
こう見ると、non・noとかの特集で取り上げられてはじめて、
ランキングにもある程度影響がでるくらいなのかなと感じます。
雑誌媒体では、一気にアプリのDLを稼ぐことが難しいので、
雑誌広告はアプリのプロモーションとしては相性が良くないかもしれません。
雑誌媒体などにもプレスリリースを送ったりするのももちろん良いですが、
労力をかけすぎたり、過度に期待しすぎは出来ないですね。
以上、ぜひ参考にしてみてください。
雑誌の特性上、テレビなどと違い瞬発力が低い。
有名雑誌に載ったからといって、DLがガンガンきてランキングが上がるというわけではないということだな。
週刊現代 -551,012部
週刊プレイボーイ -213,334部
FRIDAY -296,100部
週刊ダイヤモンド -144,167部
週刊東洋経済 -114,000部
デジモノステーション-88,550部
DIME -133,600部
non・no -423,334部
an・an -212,209部
日経トレンディ -150,401部※データは日本雑誌協会HPより