本記事では、意外に知られていないかもしれない、
著作権フリーのキャラクターや漫画を紹介します。
ネット上をウォッチしていると、
キャラクターを二次利用している商品を見かけることも多いですが、
合法的に、既にブランド力のあるキャラや漫画などの力を借りることができれば、
毎日たくさんのアプリがリリースされる中でも、注目を集めやすいかもしれません。
※詳細の利用条件等については、
それぞれのオフィシャルサイトをご覧いただきご確認ください。
ゆるキャラグランプリ優勝、くまもん
いわずと知れた熊本県のゆるキャラ。
ゆるキャラグランプリ2011で優勝し、ブレイクしました。
キャラクター等の利用料については、当分の間無料。
新聞・テレビ・雑誌などの報道機関以外は、事前の許諾申請が必要。
申請窓口が混雑しているようで、
審査期間としてから2ヶ月程度かかるとのこと。
オフィシャルサイト:http://kumamon-official.jp/
くまモン利用申請:http://kumamon-official.jp/application
大手企業も活用、ブラックジャックによろしく
医療現場を舞台にした人気マンガです。
テレビドラマ化もされたのでご存じの方も多いと思います。
「ブラックジャックによろしく」のみ(関連作品や続編等除く)二次利用可能、利用時は事後報告が必要。
タイトルと著作名の表示が必要。詳細はガイドラインページをご覧ください。
作者佐藤秀峰さんのサイト:http://mangaonweb.com/creatorTop.do?cn=1
二次利用規約ページ:http://mangaonweb.com/creatorDiarypage.do?cn=1&dn=34417
ソフトバンクやぐるナビも二次利用
「ブラックジャックによろしく」ブランドの強さを見込んでか、
大手企業の利用も目立ちます。
・ホワイトジャックによろしく-ソフトバンク
・ブラック会社によろしく – ぐるなびウエディング
滋賀県の実写キャラクター、忍ジャガー
滋賀県甲賀市信楽町を舞台に活躍するヒーローを描いた実写ドラマ。
滋賀県、同県甲賀市、信楽町観光協会の後援を受けているそうです。
登録は無料だが、事前に登録審査が必要。
画像加工不可など注意事項も有り。
営利目的の場合は、物品の販売に関する場合のみが対象とのことなので、
アプリに関しては無料で使わせてもらえるのではないかと。
オフィシャルサイト:http://fujiigumi.sakura.ne.jp/aminchu/bangumi/b_njg.php
著作権使用について:http://fujiigumi.sakura.ne.jp/aminchu/bangumi/b_njg_shinsei.php
ボーカロイド化も決定?東北ずん子
ずんだ餅をモチーフにしたキャラクター。
東北復興支援を標榜しているとのこと。
東北の法人・個人事業主・公共団体
(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の)は申請不要で商用利用も可。
東北以外の企業は事前申請必要、有料。
オフィシャルサイト:http://zunko.jp/index.html
ガイドライン:http://zunko.jp/guideline.html
今後、ボーカロイド化も決定?
クラウドファンディングで500万円以上の資金調達に成功して、
東北ずん子はボーカロイド化されることが決定しているようです。
クラウドファンディングで500万円集めるって想像以上にスゴイことですよ。
今後、よりメジャーになってくるかも?
著作権をうまく活用するのも一手
著作権保護期間は、
著作者が著作物を創作した時点から著作者の死後50年までというのが基本ルールです。
(参考:公益社団法人著作権情報センター)
自社でキャラクターをもっている会社は、
著作権フリーにしてしまうというのも一手だと思います。
今はネット・SNSのインフラがかなり整っているわけですし、
著作権フリー戦略とはかなり相性が良いと思います。
実際、くまもんの2012年のグッズ売り上げは293億円と恐ろしい額をたたき出していますし、
「ブラックジャックによろしく」も戦略的に著作権フリーにした結果、PR効果が大きく発揮され、
続編の「新ブラックジャックによろしく」の売上等に貢献し月額平均650万円前後の利益を得る結果になったとのこと。
ちなみに、手塚治虫さんの作品は2039年12月末までが保護期間、
トムとジェリー、バッグスバニーなんかも一部は著作権が切れているようです、
気になった方は調べてみてください。
よく見るのが、昔の白黒映画のDVDが、
500円とかで販売されていたりするのも著作権が切れたタイミングですよね。
2005年に『星の王子さま』の日本における著作権が切れたときには、
複数の出版社が新訳本を出版して、リバイバル・ブームになり、新たなファンも増えたらしいです。
(参考:「著作権切れ」作品が日本を救う?-R25web)
著作権と正当につきあうこと前提ですが、
アプリにおいても何かしら活用することは出来そうです。