アプリ特化SSP「アドフリくん」を提供するADFULLYさんと、IPコンテンツアプリなどを運営するブシロードさんによる、対談記事をお送りします。
※本記事は株式会社ADFULLYより、依頼を受けて執筆したPR記事です。
※(左から)株式会社ADFULLY 小室喬志さん、伊藤輝彦さん、株式会社ブシロード 広瀬和彦さん、菅野将一郎さん
「カスカベランナー」について
小室:ブシロードさんの「アプリ事業」について簡単に教えてください。
広瀬:ブシロードはアプリ事業(ブシモ)を、現代の主戦場である「スマホ」において、新しい挑戦がしたいと考えスタートしました。
特徴は、ブシロードには「開発部隊」がいないところです。もともと「アナログのカードゲーム(TCG)」の会社なので、アプリの開発スタッフがいないんです。
そのため、現在は外部のいろいろな会社さん(開発会社、コンテンツ会社等)と、うまく協業しながら、アプリビジネスを展開しています。
伊藤:ブシロードさんのヒットアプリ「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 炎のカスカベランナー!!」について、教えていただけますか?
広瀬:「クレヨンしんちゃん」のキャラクターが活躍するランゲームです。2014年4月にリリースして、現在600万ダウンロードを突破しています。
※iOSとAndroidの比率は半々くらい
伊藤:「カスカベランナー」では、どういったところにこだわっていますか?
広瀬:ランゲームとしての「操作の心地よさ」は重視していますね。とくにステージ序盤は「何も操作しなくて良い」というくらい簡単にしていて。
なぜなら、ランゲームに求められることって、決して「複雑なゲーム性」ではないからです。どちらかというと「ひまつぶしの延長戦上」にあるわけですよね。
そのため、誰があそんでも「しんちゃんが走って動いてたのしい!」という、心地よい体験ができるように、ゲームをつくっています。
伊藤:もう3年くらい「カスカベランナー」を運営されていますが、アプリを長くあそんでもらうために、重視していることはありますか?
広瀬:「追加コンテンツ」を出し続けることです。プレイヤーの人たちに常に「目新しさ」を感じてもらえるよう気を配っています。
具体的には、「クレヨンしんちゃん」の映画は今年で25作ほどになり、それらの「映画の世界観」に合わせたコンテンツを、毎月追加するようにしています。
伊藤:アプリのダウンロード数は「どんなタイミング」で伸びやすいですか。
菅野:わかりやすいのは「テレビCM」を打ったときです。やっぱり「クレヨンしんちゃん」の放送枠でCMをだすのが、アプリの獲得効率も一番良いですね。
「カスカベランナー」広告マネタイズについて
伊藤:有名なIPのアプリで「広告を入れてマネタイズする」って、かなり珍しいことだと思うのですが、どうして広告を入れようと考えたのでしょうか?
広瀬:コンテンツ的に「低年齢ユーザー」が多くなることも配慮して、アプリを企画した当初から「広告でマネタイズしよう」と決めていました。
実はIPを使用したアプリでの「広告モデル」って、「カスカベランナー」のリリースの頃では、まだほとんどなかったはずです。
小室:実際に「アプリの売上比率」としては、どのくらいになっているのでしょう?
広瀬:アプリの売上比率としては「広告70%:課金30%」という感じになっています。なので、結果的に「広告モデル」を採用したのも正解だったと感じますね。
小室:もし、広告を入れていなかったら、売上が1/3くらいになっていた…。
広瀬:本当にそうです、売上が1/3になっていたかも。「広告を入れなかったら、課金が大きく伸びていた」という展開は、かなり考えづらいですし。
だから、もし「広告モデル」を採用していなかったら、3年間もアプリを継続できていなかったかもしれません。
※実際に「広告モデル」を採用して良かった3つのこと。
伊藤:これまで「広告の収益性」が伸びたタイミングはありましたか?
菅野:やっぱり「動画広告の影響」は大きかったです。とくに「動画リワード」「動画インタースティシャル」を実装したときには、収益が大きく伸びました。
ちなみに、直近の「カスカベランナー」の広告売上データを見ても、全体の70%を「動画広告」が占めるまでになっていますね。
また、1年前と広告収益性(eCPM)を比較しても、主に「動画広告の導入」が要因となって、iOSのほうは約2倍に、Androidのほうは約1.2倍に、収益性も上がってきています。
伊藤:動画リワードについては「全2箇所」に実装されていますが、どこが収益につながっていますか。
菅野:一番は、動画広告をみると「きんのたま」がもらえるところですね。
ちなみに、「1日に2回まで」見られるようにしているのですが、コレを入れて「課金率が落ちる」ということもありませんでした。
もう、ホントに「ログインボーナス」みたいな感じで、自然に見てくれている方が多いのかなと考えています。
SSPに求める3つのこと。
伊藤:2014年から「カスカベランナー」では、SSP「アドフリくん」をご利用いただいていますが、実際SSPをつかってみてどうでしょうか?
菅野:僕は「SSPは入れたほうが良い派」ですね。管理のしやすさ的にも、収益性を上げるという意味でも、メリットがあるなと思っていて。
むしろ「アドネットワークを直利用する」というのは、あまりオススメしないくらいです。
伊藤:とくに「SSPに求めていること」があれば、教えていただけますか?
菅野:個人的にはSSPに求めることって、「管理のしやすさ」「収益性の向上」「サポートの手厚さ」この3つだと考えていて。
まず管理については、データを一括で管理していないと、どこからどれだけ収益があがっているのか、きちんと把握しづらい。
そうなると、次の施策も打ちにくいし、管理コストもかかります。だから、管理は一本化したほうが良いんじゃないかと。
小室:なるほど。
菅野:それから、収益性について。
「カスカベランナー」のケースでいうと、もともと動画リワードって「アドフリくん」が対応する前は、直でアドネットワークとつないで、手動で比率を変えていたんです。
それを、SSP経由(アドフリくん)に変えてから、単純に収益性が良くなりました。これは普通に「ありがとう」という感じです。笑
小室:アドネットワークと連携して、アプリの収益を伸ばすのは、SSPの一番の仕事ですよね。
菅野:最後に「サポート」のところですが、「アドフリくん」の場合でいうと、サポートがすごく手厚いのが良いところだと思っていて。
とくにIPのアプリって、かなり世界観を大事にするので、「この広告が出ちゃうとマズイ」ということが、よくあったりするんですよ。
たとえ、同じ広告であっても「クリエイティブAはOKだけど、クリエイティブBはNG」という、細かい調整が必要なケースもあったりして。
そういう細かい要望にも、SSP(アドフリくん)に連絡を入れるだけで、一括でサポート対応してもらえるのは、かなり助かっていますね。
「ブシロード」からお知らせ
現在ブシロードでは、自社タイトルを協業でつくっていける、カジュアルゲーム系のデベロッパーさんを探しています。
いまは、IPのアプリも多いのですが、今後はオリジナルタイトルにも挑戦したいので、もし興味があればご連絡いただけたら嬉しいです。
優れたゲームをつくっている、インディーズや小規模デベロッパーさんと協力して、おもしろいゲームをつくっていきたいと考えています。
【ブシロード連絡先】 sales_mobile_system@bushiroad.com
「アドフリくん」からお知らせ
動画リワード広告、動画インタースティシャル広告に加えて、好きなところに設置できる「動画ネイティブ広告」を3月にリリースしました。興味のあるアプリメディア様はお気軽にご連絡ください。
【動画ネイティブ広告の特徴】
アプリのデザインに合わせて、自由な位置や大きさで全画面ではない動画広告(16:9サイズ)を設置することが可能です!
2種類のAPIを提供しており、用途に合わせて利用するタイプを選択できます。
1. 動画ネイティブ広告(View)
・16:9のスペースを用意すれば、Viewを表示するだけで手軽に動画広告を組み込めます。
・既存の静止画のネイティブ広告(パネル広告)枠や、レクタングル広告枠に動画広告を配信することで、さらなる収益向上が望めます。
2. 動画ネイティブ広告(API)
・SDKで取得したネイティブ広告の動画パーツを組み合わせ、任意の広告スペースに動画広告を自由にレイアウトすることが可能です。
・ニュースアプリや、ツールアプリのデザインに馴染む形で動画広告を配信することができます。
※設置イメージ
アプリ特化型のSSP「アドフリくん」
https://adfurikun.jp/adfurikun/
【前回までのシリーズ記事】
eCPM1,000円超えも続々、「動画インタースティシャル」のつかい方と収益データ。
https://appmarketinglabo.net/adfurikun2016/
生データでわかる「動画インタースティシャル広告」のeCPMと、アドフリくんが語る7つのコツ。
https://appmarketinglabo.net/adfurikun2017/
取材協力:株式会社ADFULLY、株式会社ブシロード
広告企画:アプリマーケティング研究所
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