筆者は記憶力が悪く、決算の記事を読んでも頭に入ってきません。そこで(いまさら感はあるものの)、グラフを中心にAppleの最近の業績などを、決算資料を元にまとめてみました。
※わかりやすいよう、あえてドル→円は1ドル100円で計算しています。
最新アップル決算5つのポイント
1、売上の約70%はiPhone。
AppleはiPhoneの会社になりつつある。
ちなみに、1年前はiPhoneの売上は全体の56%でした。
2、iPhone6が大ヒットした。
「ジョブズが死んでから・・・」とよく言われるAppleだが売上は伸びている。
特にiPhone6/6Plus発売が反映された今回は過去最高の売上。「クックさんすげー!」ともっとみんな褒めるべきかも。
3、iPhoneにくらべたら、アプリの売上はずっと小さい。
「アプリ(AppStore)の売上ってどのくらいなのかな?」とおもったら、「Services」のところにまとめられているんですね。
全体売上でみると「Services」は6%。ということは「アプリの売上」はApple全体のたったの5%以下なのでしょう。
「AppStoreに障害が出てアプリが落とせなくなる」よりも、「次のiPhoneが成功する」ほうがAppleにとっては10倍以上大事。(利益率で見るとまた違うのだろうけど)
4、日本の売上は、全体の7%くらい。
Appleの売上を地域別でみると、日本は全売上の7%くらい。
5、中国市場の調子がいいです。
売上をエリア別でみるとこんな感じ。とくに中国がすごく伸びている。
中国で伸びているのは「iPhone6の成功」と「ChinaMobile」という8億契約くらいもってる中国キャリア(ドコモが13こくらい合体した大きさw)がiPhone販売をスタートし頑張ってるから、だと思われる。
この感じだと、あと数年したら日本は「アジア」にまとめられちゃうかも。
Appleデバイスはどれくらい売れているのか?
「Appleデバイスはどのくらい世界で売れているのか」をまとめました。(国別の販売台数は公開されてない)
iPhoneは年間1.5~2億台売れている。
iPhoneはさいきん年間1.5~2億台売れていて、累計7億台を突破した。
iPad、iPod、Macってどのくらい売れているの?
iPodは年間200~400万台、iPadは年間6,000~7,000万台、Macは1,500~2,000万台。iPhoneの「億超え」に比べるとぜんぜん少ない。
ドラゴンボールの「戦闘力」で例えると、iPhoneが初めて超サイヤ人になったときの悟空の戦闘力だとしたら、iPodはフリーザ第三形態くらいの差がある。
最近の各デバイスの調子
Apple製品の台数推移をまとめてみました。
※純粋な西暦をベースに集計。(「Appleの2014.Q1~Q4」などの集計とはズレがあります)
発売以来、順調に伸び続けるiPhone(絶好調)
iPhone発売~これまでの販売台数をグラフにするとこうなる。
5cはいまいちだったけど、6と6Plusはうまくいった。みんなデカイiPhoneが欲しかった!
Macは堅調に結果をだす優等生(堅調)
Macはなんだかんだ堅調に伸び続けている。
調子の出ないiPad(不調)
順調にみえたiPadだったが、多くの人は「スマホで十分」だったのか失速。もうiPadは「デカくて薄い」しか進化のベクトルがないような・・・。
iPodの時代はもうおしまい(終焉)
かつてのエースだったiPodは見る影もない(実質「iPhoneに統合された」と言ったほうが近いかも)。
CD→ダウンロード→ストリーミングという音楽の形の変化も影響してるだろう。なお、最近のAppleの報告では「その他」にまとめられてしまった・・・。
まとめ
なお、以下5つだけ覚えておけば十分だと思います。会議やお客さん先で「Appleの売上の7割がiPhoneですしね」とか言えば、出来るっぽい人に見えそうです。
・iPhone6/6Plusは大成功!
・Appleの売上の7割がiPhone。
・中国での売上がめちゃ伸びてる。
・iPadとiPodはダウントレンド。
・アプリ(AppStore)の売上は全体の5%以下。
編集後記
ところで、最近のAppleさんには、個人的にこういうコンボを決められた気持ちなのですが、みなさんはいかがでしょうか?