アプリが応援される仕組みづくり!ホリエモンプロデュースのグルメアプリ「テリヤキ」がスタートダッシュに成功する理由

2013年09月24日 |
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ホリエモンこと堀江貴文さんが、
「テリヤキ」というキュレーション型のグルメアプリのリリースを予定されています。

この「テリヤキ」は簡単にいうと、
選ばれし食通(キュレーター)が本当に旨いを思うお店を選んで紹介する、
というアプリのようです。

11/3リリース予定らしく、
現在は着々と進行中の状況のよう。

それでこの「テリヤキ」ですが、
リリース時にスタートダッシュでアプリのDLを伸ばすことに成功しそうだなあと考えています。

なぜなら、
アプリのDLを獲得するための戦略というか、
企画自体がマーケティングを兼ねているからです。

「堀江さんが有名」というところは、当然真似できない部分ですが、
参考になるところを簡単にまとめてみたいと思います。

1、アプリの制作過程をあえて公開している。

テリヤキでは、アプリの制作の進行状況をFacebookページで公開しています。
既に6900人ものいいねが集まっている。

teriyaki_facebook

投稿内容としては、おいしそうな料理の写真や、
参加キュレーターなどを小出しにして公開していっています。

考えてみると、新作テレビゲームや映画なども全く同じで、
登場キャラクターやシステムを徐々に公開していって、
発売に向けて、うまくファンが盛り上がるように情報をコントロールしています。
それと一緒ですね。

Facebookが起点になって興味を持って、
ツイートしているユーザーもちらほら。

「6900いいね」はさすがに難しいとしても、
アプリの開発の過程を公開するというのは応用が利きそうです。

例えば、アプリを開発している様子をUstreamでずっと中継して、
リリース時に「開発状況をすべて中継動画で公開した日本初のアプリ」とプレスリリースすれば、
メディアで記事にしてくれるかもしれません。

ニコニコ生放送をつかって、
視聴者からアプリ企画の意見をもらいユーザーを巻き込みながら進めれば、
アプリリリース後に「このアイディアは、俺がだした案なんだ!」
と視聴者が勝手に宣伝してくれるかもしれません。

2、喜んでアプリを宣伝してくれる人を増やす仕組み

グルメアプリ「テリヤキ」では、

A、アプリの運営者たち
B、旨い店を紹介するキュレーター
C、旨い店と紹介されたお店
D、アプリを使うユーザー

と4つの軸の人物が登場します。

普通のアプリだと、
「アプリ運営者ががんばってユーザー獲得をする」
という構図になり、AとDしか登場しないことが多いですよね。

今回のテリヤキの場合は、
「本当にうまい店しか紹介しない」というコンセプトのおかげで、
BとCをうまく運営者側に巻き込めています。

ここはぐるなび・食べログのような、
口コミグルメサイトとは違うところです。

以下にて具体的に説明していきます。

キュレーターとして選ばれて嬉しい

「B、旨い店を紹介するキュレーター」は、
ある程度知名度のある人・グルメについての権威をもっている人ですね。

当然キュレーター側としては、
「旨い店を知っている、ホンモノを知っている人物」として選抜されているわけですので、

アプリがリリースされた時には、
「グルメのキュレーターとしてテリヤキに出ています!」
と宣伝してくれるのではと思います。

また、元々知名度のあるキュレーターがユーザーに宣伝してくれることで、
勝手にアプリ事態もブランディングされるはず。

「旨い店」と紹介されたお店も嬉しい

キュレーターに「旨い店」と紹介されたお店も、
広告塔になってくれる可能性が高いです。

アプリがリリースしたときには、
「うちのお店のこのメニューが紹介されました!」
とお客さんに告知してくれるかもしれません。

お店がテレビや雑誌で紹介されると、
「○○で紹介されました!」と、看板に出すのと同じようなことですね。

アプリを宣伝すると自分にもメリットがあるので、
お店も喜んでアプリを応援してくれるのではないでしょうか。

少し前に、アプリ開発者をうまく巻き込んだ、
俺のアプリ」というアプリがありましたが、それと同じような感じですね。

ゆえに、きっとテリヤキのプロジェクトの人たちは、
アプリリリース時に紹介されたお店の人たちにも、
「アプリがリリースされました」と報告を入れるのではないでしょうか。

3、堀江さんのフォロワーは100万人、メルマガ会員は1万人

最後に「堀江さんのパワーはすごい」というところで、
簡単に真似は出来ないですが参考までに。

Twitterフォロワー100万人

堀江さんのTwitterフォロワーは100万人くらいがフォローしています。

horie_twitter

以前に別サイトで堀江さんの書籍についての記事を書いたときに、
その記事をツイート(正確にはリツイート)していただいたことがあるのですが、
リアルタイムで一気に500人くらいのユーザーが流れてきて驚きました。
お気に入りやリツイートもガンガンつきました。

堀江さんのツイートの仕方や内容によってだと思いますが、
1ツイートで500〜3000くらいのアクセスを一気に流し込むパワーがあるのではと思います。

そう考えると、
「アプリ、リリースしました」のツイートだけでも、
かなりのユーザーを獲得できそうです。

有料メルマガ読者1万5000人

堀江さんは、有料メルマガの読者が約1万5000います。
メルマガだけで年1億円以上の収入(※月1億ではなくて、年1億でした。訂正)があるということですね。

わざわざお金を払ってメルマガを読んでいる人たちは、
大体がファンみたいなものです。

リリースが告知された時には、
多くのメルマガユーザーもきっとアプリをDLするでしょう。

ちなみに、堀江さんの有料メルマガは、
アプリやWEBサービス関連の話題やQ&Aが多いので、
アプリのアイディアの種が欲しいなという人は特にオススメ。

一番面白いのが、読者からの質問に回答するQ&Aコーナーで、
1回のメルマガで100個近くの質問に回答しているので、
毎週何かしらの気づきを得られています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ほとんどの人がアプリを作り終えてから、
「さあ、どうやってユーザーを獲得していこうか?」と考えるわけですが、

アプリの企画の段階で、
「ユーザーをうまく集めるためには、
どのようなアプリを、どうやってつくったらいいだろうか?」

と、全体の筋道を考えるのもアリだと思いませんか。

ブースト広告でお金をかけてDLを伸ばすというのもひとつの手法ですが、
今回のようにうまく頭を使ってマーケティングをしていくことで、
コストをかけられない人・会社でも、うまくDLを伸ばすことが出来るのではないかと思います。

特にAppStoreではスタート時に集中してDLを集めて、
ランキング上位を獲得できると大きいですので、
アプリリリース前の下準備も、今後ますます競合も多くなる中で考えないといけないですね。

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アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。アプリの売上を伸ばす施策やデータが学べるマガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。最近の記事は新サイトにて更新しています。取材申請はコチラのページから。
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