PUMOが語る「みどりのほし」100万ダウンロードの理由と、ニンテンドー3DSでゲームを出してわかった「スマホアプリ市場との3つの違い」

2015年06月25日 |
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今回は元ハドソンのメンバーが主体のゲーム開発会社「PUMO」さんに聞いたお話をまとめました。社員10名で、現在アプリを10本ほど出しているデベロッパーさん。

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※株式会社PUMO 取締役 竹下功一さん。

「みどりのほし」について

最近の一番のヒットタイトルは「みどりのほし」というカジュアルゲーム。リリース3ヶ月で100万ダウンロードくらい(iOSのみ)。海外比率が高く(日本3:海外7)、米国と中国がメイン。

1ダウンロードあたりの収益性は「(広告はヘッダーバナーのみなので)カジュアルより少し良くて、放置ゲームほどはいかないくらい」とのこと。(推定10~15円?)

国によって(日本・米国・中国)収益性の差はあまりなく「Admobが最強に安定している」。

100万ダウンロードを達成できたのは、公開直後にApp Store(全世界)の「ベスト新着ゲーム」コーナーでフィーチャーされたのが大きな要因だった。

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Appleにフィーチャーされるポイント。

ちなみに、PUMOのアプリは10本のうち4本がApp Storeでフィーチャーされている。ポイントを聞いてみたところ「ローカライズをやっておくのが、基本ポイント」とのこと。

「みどりのほし」や「デッドエンド-DEAD END-」は日本語と英語にローカライズ、中国語には紹介文とアプリ名だけローカライズしていた。

デッドエンド」は、中国AppStoreの「ベスト新着ゲーム」でフィーチャーされ、1日8,000〜9,000ダウンロード、1週間で5万ダウンロードくらい伸び、中国のゲーム総合59位まで上がった。

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※AppStoreのフィーチャーの履歴は「SensorTowor」という海外サイトでチェックできる。

「3DS」のゲームパブリッシュ事業について。

PUMOは「ニンテンドー3DS」のパブリッシャーでもあり、人気のスマホゲームアプリをカスタマイズして、3DS向けに開発・配信している。(3DSのデベロッパーになるには、任天堂との契約が必要)

3DSゲームの開発費は、配信プロモーションまで含め、1本で数百万~1千万円以上かかっている。インターフェースがスマホと3DSで大きく異なるので、デザインや設計をガラッと考えなおす必要がある。

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※3DSとスマホゲームの違い(イラストはイメージです)

「3DS」にゲームを出してみてわかったこと。

「3DSにゲームを出してみて感じたこと」は3つ。

ひとつは「競争力」の違い。「まだアプリほどタイトル数が多くないため、タイミングが良ければランキング入りを狙える」とのこと。

任天堂3DSの「週間ダウンロードソフトのランキング」で、3DS版「DOOORS」は2週連続で1位を獲得することが出来た。

2つ目は「スマホとユーザー層が違う」ということ。特に「小中学生ユーザーが多い」のは特徴

他にも「ぐんまのやぼう」「DOOORS」についても「3DS版ではじめて知った」というユーザーがいたり、「普段スマホではゲームはしないが、3DSは遊ぶ」という大人も多かった。

3つ目は「プロモーション、販促方法がアプリのようにはいかない」ということ。

ネットのニュースサイトで取り上げられても、アプリのように直接誘導ができないため、「ソーシャルで拡散されたとしても、ソフトのダウンロードには直接的に影響しない」

有効だった施策としては「体験版」。「王国の道具屋さん」というタイトルでは、「無料の体験版」(30回起動するまで遊べる)をだしてみたところ、じわじわと効果がでた。

PUMOでは「3DS向けにゲームをだしたいが、どうしていいかわからない」という話などがあれば相談して欲しいとのこと。「スマホゲームの3DS化」は開発費の問題もあるが、お手伝いなどは歓迎と。

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※ニンテンドー3DSの販売台数は、5,206万台(うち日本が1896万台)、2015年3月末時点。

取材協力:株式会社PUMO

みどりのほし
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アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。アプリの売上を伸ばす施策やデータが学べるマガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。最近の記事は新サイトにて更新しています。取材申請はコチラのページから。
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