本記事では「アプリ開発者、約100人アンケート」の結果について紹介します。※昨年末にAIDさんと実施したアプリ開発者勉強会で行ったアンケートを、いまさらまとめたものです。
「アプリ開発者の収入」はどのくらい?
質問A:「アプリの月間収入」はいくらですか?
まず気になる「アプリの月間収入」についてです。結果としてはこのようになりました。
・アプリ開発者の13%は「月100万円以上の収益」をあげている。
・アプリ開発者の28%は「月10万円以上の収益」をあげている。
・アプリ開発者の23%は「月1万円以下」しか稼げていない。
質問A´:「世界のアプリ開発者」は、どのくらい稼いでいるのか?
ちなみに、世界のアプリ開発者の収益を調べた「Developer Economics」という調査結果では、月間の収入はこのような結果になったそうです。
・アプリ開発者の12%は「月100万円以上の収益」をあげている。
・アプリ開発者の31%は「月10万円以上の収益」をあげている。
・アプリ開発者の47%は「月1万円以下」しか稼げていない。
意外にも、今回のアンケートと似たような分布になりました。「Developer Economics」のほうは、月1万円以下の稼げていない層が分厚いのが特徴的。(単純比較はできないですが)
※わかりやすいよう「1ドル=100円」で計算しています。
どのくらいの本数の、アプリを出しているの?
質問B:いままで出したアプリの本数は?
次に「いままで出したアプリの本数は?」という質問に対しては「1〜10本が59%、10〜50本が36%、51本以上が5%」という結果になりました。
アプリの累計本数が10本以上の人=約40%
アプリの累計本数が10本以下の人=約60%
※「約60%の開発者は、アプリを10本以下しか出していない」または「約40%の開発者はアプリを10本以上だしている」ともいえます。
質問B´:いままで出したアプリの本数は?(月50万円以上の人の場合)
なお、このデータを「月の収益が50万円以上の人」に絞って出してみたところ、こうなりました。
アプリの累計本数が10本以上の人=約55%
アプリの累計本数が10本以下の人=約45%
「収入が高い開発者」のほうが出しているアプリ数は多いという傾向にあります。「開発者歴が長いから」ということもあり得るかもしれませんが、このデータからは読み取れません。
アプリ開発者が「困っていること」は何か?
質問C:「一番困っていること」は何ですか?
最後にアプリ開発者の皆さんが「一番困っていること(課題)」について聞きました。
アプリ開発者の2大悩みは「アプリの企画」「ダウンロード数が伸びない」という結果に。つまり「どんなアプリをつくれば良いか?」「どうしたらダウンロード数が伸びるのか?」に頭を悩ませていると。
「その他」の自由記述の項目には、「エンジニア不足」「プロモーション方法がわからない」「お金がない」「やる気が出ない」「面白い面白くないの基準がわからない」などの意見がありました。
質問C´:「一番困っていること」は何ですか?(月50万円以上の人の場合)
なお、こちらも「月の収益が50万円以上の人」に絞って出してみたのですが、そこまで大きくは変わらず。「アプリの企画」で悩んでいる人が減ったくらいでしょうか。
つまり「アプリの企画」と「ダウンロードが伸びない」の2つの悩みについては、どのアプリ開発者にとっても付きまとう「共通の悩み」なのだと思われます。
質問D:自由回答欄
アンケートの最後に「自由回答欄」を設けていたのですが、そこに書いてあったおもしろいコメントを一部掲載します。
・マックスむらいさんの実況で、ダウンロードが急増した。
・Admobに切り替えてから、収益が2倍になった。
・アイコンを変えたら、ダウンロード数が数倍になった。
・最近、台湾が熱いです。
・「ひざまくらアプリ」を出したが、5回リジェクトされた。
・「まとめ系アプリ」で100回リジェクトされた。
編集後記
なお本調査は、あくまで勉強会のついでに実施したアンケートでして、「個人と法人が混ざっている」など、細かいツッコミどころがありますので、参考程度が宜しいかと思います。