AppStore検索で「関連ワード」の導入が間近?狙うべきポジションは「ビッグワードの関連ワード上位」

2014年03月26日 |
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ちょっと意外だったニュースがあったので、そのことについて書きたいとおもいます。

そのニュースとはAppleが一部のユーザーにAppStoreの検索結果のテストを行っていること、具体的には、AppStoreでキーワード検索を行うと関連ワードがでてくるテストが行われているという内容です。(恐らく英語圏のみでのテスト)

3/27追記
どうやらCNETによると単なるテストではなく、正式に実装されるようです。(「全てのユーザー」とは日本も含むという解釈でいいのだろうか)

Appleの広報担当者は米国時間3月25日、米CNETに対し、この機能は確かに新しいものであり、今後数週間ですべてのユーザーへ提供を拡大する予定だと認めた。

参照:アップル「App Store」、検索結果に基づく関連アプリ表示を開始

 

下記の画像を見ると、「time planner」と検索した結果に、「time schedule」「daily organizer」というような関連キーワードが出てきているのが確認できます。

「関連キーワード」はWEB検索でいうとコレですね、コレが今後AppStoreの検索においても実装される可能性があると。

google_kanren_word

ただ「一部のユーザーに新しい検索結果をテスト適用して様子を見る」というのは、ABテスト的な意図で実際GoogleがWEB検索でよくやっている方法だったりで、このままテストで終わる可能性もありますが、AppStoreで関連キーワードの表示が正式に適用した時に行うべきことを考えてみました。

「ビッグキーワードに表示される関連ワード」はチャンス大かも。

関連キーワードが実装された場合、一番狙いどころとしてインパクトが大きいのは、おそらく「ビッグワードの検索結果に表示される関連ワード」です。(ビッグワードや単体ワードに関連ワードが表示されるのかどうかはわからないですが…。)

例えば、あなたがニュースアプリを運営していたとします。その場合のビッグワードは「ニュース」などでしょう。

「ニュース」と検索した時に、例えば、関連ワードの1番目や2番目に「ニュースリーダー」「情報収集」などが表示されたとすると、

「ニュース」という検索回数の多いキーワードからのトラフィックが、「ニュースリーダー」「情報収集」などの関連ワードに間違いなく流れてくることになります。

なので、関連ワードの上位に自分のアプリを表示させておくことが出来れば、アプリの自然ダウンロード数をうまく増やせるのではないでしょうか。

news_related_rei

こちらの記事に以前に書きましたが、
ASOは1位2位じゃないと意味がない?「緊急地震速報」から学ぶAppStoreの検索結果クリック率

地震が起きたときに、「地震」というビッグワードの下位に表示されているアプリよりも、「地震速報」というサジェストキーワードの上位に多くユーザーが流れている様子が見受けられたように、

サジェストワードはこういうの。
suggest_word

「ビッグワードに表示される関連ワードの検索結果上位」に自分のアプリが表示されていれば、ダウンロード数アップにつながるはずです。

ユーザーは検索結果の奥深くまでは見ない。

少し補足の説明を書きたいとおもいます。ユーザーは検索結果の上位しか見ないという話です。

WEBマーケティングに関わっている人ならよく知っていると思いますが、WEBの検索結果だと、大体1~3位に表示されているサイトが10~20%程度のクリック率で、10位だと1~5%くらいのクリック率という具合です。(数値は目安、ピンキリです)

それと同じように、私が調べている感じでは、AppStoreのキーワード検索でもユーザーは10位以降のアプリまで見ていないのではと感じます。やはり上位の1~3位あたりが圧倒的にみられているように思います。

IT業界ではない知人に「AppStoreでかわいいカレンダー探してみて」と言って探し方を見せてもらっても、「カレンダー」単体ワードで検索して、それで3位くらいに表示されているかわいいデザインのカレンダーアプリを落とす、というような探し方をしていたので、

やっぱり現状ではアプリの検索は、「ビッグワードで検索して、上位に表示されているアプリを落とす」というパターンが一番定着していると思います。

まとめ

以上が、関連ワードが実装された時にチャンスが発生するのが、「ビッグワードに表示される関連ワードの上位」のポジションと思う理由です。

もしこの変更が適用されたら、
1、自分のジャンルの「ビッグキーワード」(検索回数が多そうなキーワード)をピックアップする。
2、そのキーワードに表示される「関連ワード」をピックアップする。
3、その「関連ワード」をiTunesキーワードなりアプリ名に設定してみる。
4、上位表示(1~3位表示)に成功したキーワードは残す。そうでなかったら変更。
5、ダウンロード数につながっているかを検証する。

というような手順でASOの施策を行ってもらうのが良いのかなと感じます。関連ワードの登場で検索からアプリダウンロードまでのアクセスの流れが変わる可能性が大きいので、それを踏まえてASO(AppStoreの検索対策)の考え方もすこし変わるのではという話でした。

他にもこんな画像をみつけました。類義語というかニュアンスが似ているキーワードが、関連ワードに表示されているイメージですね。

app_store_related1
(画像引用:The Next Web)

app_store_related2
(画像引用:Mac Stories)

もちろん、想像の域を出ない部分もありますし、正しくない可能性もありますが、先の展開をイメージをしておいても損はないと思います!

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アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。アプリの売上を伸ばす施策やデータが学べるマガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。最近の記事は新サイトにて更新しています。取材申請はコチラのページから。
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