5/27に東京(新橋)で開催された、D2CRとAppAnnieさん主催の「ネイティブアプリxグローバルセミナー」の参加レポートです。
アプリ成功に必要な要素について講演されていた、Googleの坂本さんのお話をまとめていきます。
インド人開発者について
坂本:
インド人開発者はみんな英語を話すことが出来る、コードをかく能力もかなりレベル高い。
ただ「海外でどういうアプリが人気なのか?」などのマーケティング情報が足りていなく、まだ売れていない。(日本の2〜3年前の状態に近い)
海外の情報にもどん欲であるため「日本の開発者はすぐに追いつかれてしまうのではないか」という危機感覚をもっている。
アプリ成功に必要な要素
坂本:
アプリ成功に必要な要素は以下の3つ。
1、良いコンテンツつくる。
2、収益化できる体制をつくる。
3、適切にプロモーションする。
この3ステップを、データ分析・フィードバックでPDCA回していくのが重要。アプリがダウンロードされている各国のユーザーに一人一人意見をきくことは無理なので、データを分析していくことが重要。
「1アプリ、○円で集客」という考え方は古い。そのユーザーがすぐアンインストしてしまうかもしれないし、アプリ内での行動もちゃんとチェックするなど、良質なユーザーを獲得するための仕組みが重要。
コンテンツ
坂本:
「ネタがおもしろい」というのはとても大事、例えば、アルパカにいさんはグロいし気持ち悪いけど大ヒットしている。
「アルパカにいさんというアプリが日本でヒットしてるよ」と中国のデベロッパーに発表したら、理解不能というリアクションだった。(めっちゃ説明したが理解されず)
韓国のユーザーはめちゃめちゃ短期、チュートリアルが始まっただけでもうあきちゃう。
★1つのユーザーレビューで多いのが、「アプリが起動しない」「アプリが落ちちゃう」がで多い。
GoogleAnalyticsを使えば「どの機種で問題が起きている」などの検知する仕組みをつくれる。
動画はけっこう重要。youtubeを活用して動画をつくって投稿するのもアリ。若い女性が化粧品の紹介をするみたいに、動画で気軽に投稿してもらったりというユーザー投稿もおもしろい。
全然課金しない層のユーザーにセグメントして、その人だけに「プッシ通知」を送るとか、そういった形が今後出てくると思う。
収益化について
坂本:
「Angrybird」は無料戦略、コロプラは有料・無料を併用している。
カジュアルゲームを月2本くらいつくって、つねに200万ユーザーくらいが自社アプリつかってくれている状況にして、そこから高収益アプリに誘導するという手法。
アドネットワークの収益は、月によって割とかわってしまう。最初からいくつかのアドネットワークをつんでおいてサーバーサイドで変更したり、国ごとに優先度をつけて変更できるようにしても良い。
プロモーション
坂本:
状況によってプロモーションを変えることが大事、それぞれ特性がある。
「0から知名度を上げたい」ということなら、TVCMとかブースト。次の段階では、Facebookアド、アドネットワーク、アプリレビューサイト。その次は、検索連動広告、ASO。
アナリティクスを活用して、「どこ経由でユーザーがきているのか」「どのアドネットワークからきたのか」などを確認すること。
まとめ
・世界レベルでも勝負になる力をつけていかないとダメ。
・アプリ開発して終了ではなく、運用の部分を最適化していく必要がある。
・プロモーションやマーケティングも、必要になりつつある。