今回は、グローバルでの「Facebook広告」の費用対効果データをまとめました。あくまで統計データですが参考までにどうぞ。
※データについては「AdEspresso」さんより、許可をいただき掲載しています。
※1ドル=100円でざっくり換算しています。
1、「1アプリインストール」あたりの獲得コスト
Facebook広告をつかって、「1アプリインストール」を獲得するには、どのくらいのコストが必要なのか?
若いユーザーほど安い。年代別の「アプリインストールコスト」
年代別に分けてみると「年齢が高くなるほど、コストも高くなる」という結果に。逆に、若いユーザーであるほど、コストも安く獲得できる。
全年齢での平均は…
男性:157円(1インストール)
女性:158円(1インストール)
日本は1インストール270円。国別の「アプリインストールコスト」
国別に分けてみると、国によってかなり差があることがわかる。基本的には「アプリ市場が大きい国」ほど、獲得コストも高くなっていく感じ。
日本の平均については、270円(1インストール)となっていて、世界でみると「獲得コスト」がトップクラスに高い国に入る。
スマホよりタブレットが安い。デバイス別の「アプリインストールコスト」
デバイス別にデータを見てみると、スマホよりもタブレットの方が「獲得コスト」が30%ほど安く、iOSよりもAndroidの方が「獲得コスト」がすこし安い。
獲得コストの傾向としては…
・スマホ > タブレット > iPod
・iOS > Android
安価にテストマーケティングをしたいときは、穴場になっている「iPod」にセグメントするなど、何かうまい使い道があるかもしれない。
「月・火」がもっとも安い。曜日別の「アプリインストールコスト」
曜日別に分けてみると、わずかではあるが「月・火」がもっともコストが安く、「金・土」がもっともコストが高いという結果に。
とにかく「コストを抑えたい」という場合は、広告の出稿を「金・土・日」だけ停止してみると、予算が削減できるかもしれない。
「モバイルのニュースフィード」がもっとも高い。プレースメント別の「アプリインストールコスト」
最後が、プレースメント別(広告の掲載面)のデータ。モバイルのニュースフィードが、一番コスト的には高騰している。
なお、簡単にちがいを説明すると…
・インスタグラム → 「インスタ」のタイムラインに流せる広告
・オーディエンスネットワーク → Facebookと提携している「他アプリ」に流せる広告
・モバイルニュースフィード → 「Facebook(スマホ)」のニュースフィードに流せる広告
一応補足しておくと、Facebook広告をつかうと「Facebook以外」にも広告が流せる、ということです。
「アプリインストールコスト」ポイントまとめ
なんだかデータばっかりで、頭が痛くなってきた人(筆者の仲間の皆さん)は、以下3ポイントだけ押さえておくと良さそうです。
1、若いユーザーであるほど「獲得コスト」が安い(年代によってコストに2倍の差)
2、国によって「獲得コスト」が5倍も変わる(1インストール数十円の国も)
3、デバイスによって「獲得コスト」が1.9倍も変わる(タブレットはスマホより30%安い)
2、「1いいね」あたりの獲得コスト
次に、Facebook広告をつかって「1いいね」獲得するには、どのくらいコストが必要かまとめました。
「45〜54歳」がピーク。年代別の「いいねコスト」
年代別に分けてみると、「45〜54歳」がピークとなって、データに「山」ができている感じ。基本的には、若いユーザーほどコストが安い。
全年齢での平均は…
男性:8円(1いいね)
女性:13円(1いいね)
男性よりも女性のほうが「1いいね」の獲得コストが1.6倍も高い。これは男女比率の問題なのか、女性は「いいね」してくれにくいのか、なんなのか気になるところ。
英語圏はコストが高い。国別の「いいねコスト」
国別に分けてみると、英語圏の国(オーストラリア、カナダ)のコストが高い傾向に。残念ながら日本のデータは含まれておらず。
※この図だけ2015年のデータを使用(2016年は「詳細データ」がなかったため)
「木・金・土」はコストが高い。曜日別の「いいねコスト」
曜日別に分けてみると、「木・金・土」がもっともコスト高になる。基本は「週末はコストが上がる」という認識でよさそう。
「モバイルニュースフィード」が最安。プレースメント別の「いいねコスト」
プレースメント別(広告の掲載面)のデータ。もっとも安いのはモバイルのニュースフィード。全体的にそこまで大きな差はない。
「いいねコスト」ポイントまとめ
「1いいね」獲得コストのポイントまとめです。
1、若いユーザーは「獲得コスト」が安い(年代によってコストに3倍差)
2、国によって「獲得コスト」が10倍変わる(「1いいね 7円」という国も)
3、男性よりも女性の方が「獲得コスト」が1.6倍高い。
3、「1クリック」あたりの獲得コスト
最後は、Facebook広告をつかって「1クリック」獲得するには、どのくらいコストが必要なのか?
「45〜64歳」のコストが高い。年代別の「クリックコスト」
年代別に分けてみると、「45〜54歳」「55〜64歳」のコストが高い。これも基本的には「若いユーザー」ほどコストが安い傾向。
全年齢での平均は…
男性:16円(1クリック)
女性:21円(1クリック)
これも「いいね」と同様の傾向で、グローバル全体でみると、女性のほうが「1クリック」の獲得コストが1.3倍ほど高い。
日本は1クリック67円。国別の「クリックコスト」
国別に分けてみると、北欧(ノルウェー・スウェーデンなど)のコストが高い傾向。日本の平均としては、67円(1クリック)となっている。
「日・月」のコストが安い。曜日別の「クリックコスト」
曜日別に分けてみると、「金」がもっともコストが高く、「日・月」がもっともコストが安い。
オーディエンスネットワークが最安。プレースメント別の「クリックコスト」
プレースメント別(広告の掲載面)のデータ。圧倒的に安いのはオーディエンスネットワーク。逆にインスタはかなり高騰している。
なお、インスタをのぞくと「モバイルの掲載面にだしたほうが、クリックコストは抑えられる」というデータの傾向。
「クリックコスト」ポイントまとめ
「1クリック」あたりの獲得コストのまとめです。
1、若いユーザーは「獲得コスト」が安い(年代によってコストに2倍差)
2、国によって「獲得コスト」が4倍も変わる(1クリック15円の国も)
3、男性よりも女性の方が「獲得コスト」が1.3倍高い。
データ協力:AdEspresso
※「AdEspresso」は、Facebook広告の管理ツールの会社です、最近Hootsuiteに買収されてました。
データ参照:https://adespresso.com/academy/blog/facebook-ads-cost/
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