アクティブユーザーが多いアプリはランキング有利?「銀座の母」アプリから学ぶAppStoreランクロジック。

2013年08月14日 |
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先日、AppStoreの無料トップランキングで、
「銀座の母」の占いアプリが急上昇していました。

天下無敵の占い【銀座の母 的中鑑定】怖いほど当たる究極占い〜無料占いあり〜
ginza1

広告でも出稿しているのかと思ったのですが、

調べてみたところ要因は、
TBSで放送されている「火曜曲!」というテレビ番組に、銀座の母が出演していて、
AKB48のメンバーが銀座の母に占ってもらうという内容が放送されていました。

しかし、8/7、8/13と2週にわたって、この企画が放送されていましたが、
両放送日のAppStoreのランキングに大きな差があります。

ginza_tvranking

この点を含めて、
面白いなと思ったのは以下の3つ。

1、テレビ番組内では「銀座の母」のアプリがあることについて触れていないこと。
2、8/7、8/13のランキングに大きく差が出ていること。8/13が圧倒的にランキング上昇。
3、「銀座の母」アプリはいくつかあるが、ランキングを大きく伸ばしたのは1つだけ。

この3つのポイントについて、
ひとつずつ見ていきたいと思います。

WEB検索と同様、アプリを検索する習慣が出来てきてる。

1に関しては、テレビ番組をざっと見返してみてみたのと、
ソーシャルメディアでのつぶやきを検索してみましたが、
テレビ番組内で、「銀座の母」のアプリの紹介はなかった模様です。

つまり、
テレビを見たユーザーが能動的にAppStoreで「銀座の母のアプリ」を検索して、
アプリをダウンロードした
ということになります。

ユーザーは日常を生活している上で、
何かに興味をもったら「このアプリないかな?」と考えてAppStoreで検索する、
という消費者行動が顕著に存在しているということですね。

ポイント:テレビで直接アプリを紹介されなくても、自分からアプリを探すユーザー多い。

8/7、8/13のランキングに差が出たのはなぜか。

【放送第一回(8/7)】
トップ無料1070位、エンターテイメント117位

【放送第二回(8/13)】
トップ無料15位、エンターテイメント3位

と、2回の放送で顕著に差が出ています。
8/7、8/13のランキングに差が出ているのはなぜでしょうか?

番組の影響度から考える

この「銀座の母×AKB48」の企画は、
8/7、8/13と2週にわたって放送されていますが、

内容としては、
占われるAKB48のメンバーを入れ替えているだけなので、
露出のインパクト、内容はそこまで変わりませんのし、
第一回・第二回で視聴率や影響度も大きく変化していないはずです。

ちなみに、
第一回目は、板野友美・川栄李奈・峯岸みなみ
第二回目は、柏木由紀 ・島崎遥香・指原莉乃 でした。

ポイント:番組内容や影響度はそこまで変わらず。

AppStoreのランキングロジックから考える

AppStoreのランキングロジックを見てみましょう。
以下のように言われています。

A(今日のDL数×3)+B(昨日のDL数×2倍)+C(一昨日のDL数×1倍)×D(DAU/DAM)×E(有効DL数)
(※D2CRさんのセミナーから引用)

このロジックに当てはめると、
8/7の放送時より、8/13の放送で有利に働いている可能性のある項目は、
D(DAU/DAM)とE(有効DL数)の2つの項目です。

そうなると、今回ランキングの急上昇した、
天下無敵の占い【銀座の母 的中鑑定】怖いほど当たる究極占い〜無料占いあり〜
ginza1

のアプリは以下の経緯で、
ランキングを伸ばしたのではないかと推測されます。

8/7(第一回目放送)

視聴者が「銀座の母」というキーワードでAppStore検索し、DL伸びる、ランキング上昇。

アプリの内容が良かったため、
DLしたユーザーの多くがアクティブユーザーに。

8/13(第二回目放送)

再度、ユーザー「銀座の母」というキーワードでAppStoreで検索し、DL伸びる

8/7(第一回目放送)時に増えたアクティブユーザーがアドバンテージになり、ランキング急上昇。

 

ポイント:アクティブユーザーの高さがランキングに有利に働いた。

※余談
DLしたユーザーを高確率でアクティブユーザーに変えられるアプリは、
リワード広告予算を二回にわけて、二段階式にやるのもありなのかな?とふと思いました。
(2回目のリワード時は、少ないDL数でランキングを上げられる可能性があるから)

「銀座の母」アプリはいくつかある

銀座の母のアプリはいくつかあります。
AppStore上で「銀座の母」でキーワード検索した時のトップ3が以下ですが、
圧倒的にDL数及びランキングを伸ばしたのは1位のアプリのみ。
※カッコの中の順位は最高順位。

ginza11位:天下無敵の占い【銀座の母 的中鑑定】(TOP無料20位、エンタメ3位)
ginza22位:銀座の母 究極鑑定(TOP無料圏外、エンタメ424位)
ginza33位:銀座の母 手相鑑定(TOP無料731、エンタメ96位)

AppStoreのASOにおいては、
先日の地震速報アプリの記事で1位・2位と3位の間に、
大きくクリック率及びDL数に差があるのではということを書きましたが、

今回のケースを見ると、
1位と2位でもかなりの大きな差がありそうです。

たしかにアイコンやアプリ名は1位のアプリが強烈ですし、
レビュー数も多く・レビュー評価も良いですが、
1、2、3位のアプリはどれも「銀座の母」アプリなので、
もう少し2位、3位にDLが流れてもいいはず。

ginza_aso

ここまで顕著な差を考えると、
1、2、3位を見比べて1位のアプリをDLしたというよりは、
1位の結果にどんぴしゃのアプリがきたから2位3位の検索結果を見てない。というのが濃厚なのではと思います。

ポイント:キーワード検索1位は強い。DL数に大きな影響を与える。

まとめ

・ユーザーは興味をもったらWEB検索のようにAppStoreでキーワード検索している。
・アクティブユーザーが多いアプリは、少ないDL数でもAppStoreのランキング上げられる。
・AppStoreでキーワード検索したときに、どんぴしゃアプリが1位にあると2位3位はDLされない。

8/13ペルセウス座流星群の時も、星座アプリのDLが伸びていた。
ユーザーはWEB検索エンジンのようにAppStore検索を使ってアプリを探している。

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アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。アプリの売上を伸ばす施策やデータが学べるマガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。最近の記事は新サイトにて更新しています。取材申請はコチラのページから。
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