「空気読み。」というアプリが、
シリーズ500万DL(スゴイですね!)を記念して、
8/9〜8/15の期間限定でAppStore無料キャンペーン(85円⇒無料)を行っていました。
シリーズ総DL数500万を記念して、App Storeにて「 #空気読み。 」iOS版を8/9〜8/15の期間限定で無料配信中!まだプレイしたことがない方は是非!→ http://t.co/0QhmmeG4bL #kuukiyomi #アプリ #セール
— 空気読み。《公式》 (@kuukiyomi) August 12, 2013
無料キャンペーン期間中(8/9〜8/15)の
順位の推移は以下です。きれいにランキングを駆け上がっています。
カテゴリ | 8/9 | 8/10 | 8/11-15 |
---|---|---|---|
無料トップ | 14位 | 2位 | 1位 |
ゲーム | 10位 | 2位 | 1位 |
テレビCMまで出稿しているゲームたちをおさえて1位に君臨していたという状況に、
「空気が読めない」といわれつつも、見事に無料キャンペーンで1位を獲得しました。
ソーシャルでもつぶやかれている。
「空気読み」でリサーチをかけてみると、
ソーシャルでの言及数も、普段の何倍にも膨らみあがっています。
ゲームプレイ時にでてくるツイート機能付コメントがおもしろいので、
Facebookよりも圧倒的にツイッター上でつぶやかれているようです。
【空気読み。】「空気読めてる度62点とけこむが最も高く忍者級」少しは空気が読めているらしい…#空気読み #kuukiyomi
— おばったかしさん (@TaKaSHi_0505) August 16, 2013
【空気読み。】「空気読めてる度81点お役目が最も高く中間管理職級」前より空気が読めるようになってしまった…#空気読み #kuukiyomi
— ちょぼ(chobo) (@chobo_uta) August 16, 2013
カジュアルゲーム系でも、
ただスコアをツイートする機能ではなく、
“空気読み”のように「おもしろいコメント+スコア」という表示にすると、
ユーザーがつぶやいてくれやすくなるかもしれません。
なぜ無料キャンペーンを行うのか?
なぜ無料キャンペーンを行うのかというところですが、
立てつけは、シリーズ500万DL突破という形ですが、
別にボランティアで有料アプリを無料にしません。
目的としては、
「空気読み。2」(有料アプリ)のDL数を伸ばすための、
キャンペーン施策と考えられます。
(他のシリーズも展開されていますし、
目的はいくつかあると思います)
「空気読み。2」のランキング推移をみると、
キャンペーンの影響でDL数が伸びていることを確認できますし、
実際にキャンペーンの結果は、功を奏していると言えるでしょう。
(AppAnnie-空気読み。2より)
言ってみれば、「空気読み。」の無料キャンペーンがお試し版的な位置づけで、
気に入ったユーザーが「空気読み。2」を有料でDLするという構図を狙っているのでしょう。
フリーミアムモデルはバカにできない。
アプリに限らずインターネットでは、
特に最初から有料で販売したり、サービスに加入してもらうのが難しく、
無料でまずは使ってもらうというフリーミアムモデルが効果的です。
化粧品や健康食品の通販でも、
無料サンプル、お試しを最初に提供して、
気に入ったら定期コースに加入してもらうという、
2ステップのマーケティングが主流で、実際にいきなり販売するよりも効率が良くなることが多いです。
ニコニコ動画のプレミアム会員や、
Huluの2週間無料トライアルなども同じようなイメージでしょう。
漫画・映画などコンテンツ系は、
このフリーミアムモデルととても相性が良いようで、
人気漫画「ブラックジャックによろしく」では、
著作権をフリーにしてしまうことで、無料で漫画配布されたり、素材やネタにつかってもらうことでPRし、
結果的に、続編「新ブラックジャックによろしく」の売上等につなげ、
月額平均650万円の利益を上げることが出来ていたり、
電子書籍でも同様、
集英社では5月に青年漫画を10巻まで無料公開したところ、
11巻以降の売り上げが7倍になったため、今後も最初のまとまった数巻を無料公開する予定だそうです。
このように、
まずはたくさんのユーザーに無料でサービスを提供することで、
結果的に利益を上げることが出来るケースも多く、
有料アプリを提供されている方はうまく応用していくと良いかもしれません。
実は今年二回目だった無料キャンペーン。
最後になりますが、
「空気読み。」は実は6月にも同様の無料キャンペーンを行っています。
国内外シリーズ累計500万ダウンロード達成!『空気読み。』iOS版 期間限定・無料配信キャンペーンを実施!
6月に実施して、短期で間をおいて8月に再度実施するということは、
キャンペーンが成功している証拠なのかなと単純に感じました。
しかも6月のキャンペーンは6月9日(一日限定)だったのに対して、
8月は8/9〜8/15と1週間近くに伸ばしています、
またDL数が増えるであろうお盆に当ててきているのも戦略的なのでしょう。
実際の、利益やDL数の結果が気になりますね。
1000円札ばらまいて、100万円を奪い取る事件もあったが、人間の心理を良く考えてマーケティングを行うというのは重要だなとしみじみおもいます。