ハマってみてわかった、「Candy Crush Saga」のヤクザ式課金は驚異。

2013年07月23日 |
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2013年に入りパズドラを抜いて、
月間収益ランキング世界NO.1にもなった、
米国King.comのパズルゲーム『Candy Crush Saga』ですが、
日本でもAppStoreの収益が好調のようです、

実際にDLしプレイしてみてると、
珍しくかなりハマってしまいました。

本記事では、単純なアプリレビューではなく、
ユーザーが感じている心理や、課金ポイントの仕掛けなどを中心に、
感じたことを書いてみたいと思います。

単純にゲームとしておもしろい

アプリの内容としては、
レベル1、レベル2と進んでいく、
ステージクリア制のパズルゲームです。

candy-game

「○回の移動以内に、ブロックを消せ」
「○秒以内に、○点以上のスコアを獲得しよう」

などステージごとに、
用意されたミッションをクリアしていきます。

同じ色のキャンディをつないで消して、
スコアを積み重ねていくような感じで、

連鎖具合や、サウンドが気持ちよく、
そういう意味では、LINEポップに近いかもしれません。

課金ポイント1:有料アイテム

パズルを有利に進めるアイテムが有料課金です。

好きな位置のキャンディを壊せるハンマーや、
制限時間や移動回数を増やせるアイテムなど、

「このステージ難しくて進めないな」
という時に使いたくなるアイテムが用意されています。

candy-item

(がんばれば、アイテム使わなくても進める難易度なので、
いやらしい印象は受けません)

この課金は僕は使いたくなりませんでした。
今後も使うことは無いと思います。

課金ポイント2:ライフ回復アイテム

ステージを失敗するとライフが減ってしまいます。

ライフは時間がたつと回復します。
ライフは30分にひとつしか回復しないので、
しばらく待たないとプレイが再会できません。

そんな時にライフを回復するアイテムが、
85円で売られている訳ですね。

candy-nolife

「コツもつかんだし、もう一回いまやりたいんだけどなあ」
という時に、衝動的に買いたくなるアイテムです。
※ゲームセンターでコンティニューしたくなるような心理。

これは課金したくなるレベルがなかなか高くて、我慢が必要。
だって暇なときに一気に進めたいじゃないですか。

このアイテムは一回だけ課金してしまいました。
これは手強いアイテムです。

※ちなみにライフの上限を増やすというアイテムもあります。

課金ポイント3:エピソードを進めるために必要なアイテム

ステージを進めていくと、エピソードというくくりの、
中間クリア地点のようなものがあって、

例えば30ステージ終了後は31ステージに進むには、
【1】Facebookで3人の友達をゲームに招待する
【2】特殊クエストを3つクリアする
【3】85円の課金アイテムを買う

のどれかを飲まなくては進めません。
(10~20ステージごとにこの中間地点が用意されている)

つまり、これ以上先に進むには、
【1】友達を売る。友達3人呼んでこいや。
【2】実力で難しいステージをクリアしたら通してやる。
【3】大人しく85円払えば通してやる。

というヤクザが相手(!?)のような、
選択肢が用意されているわけです。(もちろん、冗談ですよ)

candylock1 candylock2 candylock3

僕はほとんど2番を選択してゲームを進めたのですが、

2番の「特殊クエストを3つクリアする」は、
一日一つしかクエストをクリア出来ない仕様なので、
最低3日間はゲームを先に進めることができない状態にされますので、
かなり忍耐が必要でした。

【1】は嫌だったので、
【3】の「大人しく85円払えば通してやる。」を飲んで、
何回か課金してしましました。

この課金ポイントは強烈でした。
3日間ゲーム進行が遅れるくらいなら、
85円払うことを選択したわけですね。

たぶん選択肢が【3】「85円払う」のひとつだったら、
ムカついたと思うし、課金しないと思うんです。

でも【1】【2】というハードルの高い選択肢が用意されることで、
仕方なく【3】を選ぶという状況が、巧みに作られている
ように感じました。

この選択肢の中の一つに「お金で解決する」という手段を混ぜ込む、
マネタイズ方式はけっこう別のゲームでも、使えるような気がしました。

まとめ

以上です。

パズドラみたいなRPG要素があるならまだしも、
パズルゲームで課金してしまうなんて思いませんでした。

いま日本の中小や個人がつくるカジュアルゲームは、
「カジュアル無料ゲーム」+「広告収益」が多いですが、

もう少しゲームを作り込んで、
「はまる無料ゲーム」+「アプリ内課金」というのも、
けっこう可能性があると感じました。

ぜひ参考にしてみてください。

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アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。アプリの売上を伸ばす施策やデータが学べるマガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。最近の記事は新サイトにて更新しています。取材申請はコチラのページから。
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