「音声検索をつかう子どもたち」を取材しました。今回は「実際に見たほうがわかりやすいだろう」と思い、動画にて用意してみました。
先日Googleが「Googleのモバイル検索(クエリ)の20%は音声検索※」と発表していましたが、その一部はこうした子どもたちなのかも。
※サンダー・ピチャイCEOの講演(Google I/O)より。
音声検索をつかいこなす子どもたち
物心がついたときから、スマホをさわっている「真のスマホネイティブ」たちの、動画を紹介していきます。
1、YouTubeで「トーマス動画」を探す男の子。
YouTubeで「トーマスの事故」という動画を検索する男の子(4歳)。イントネーションのせいか、なぜか「遠野なぎこ」と認識される。
2、お気に入り「YouTuber」の動画が見たい男の子。
大好きな「ポッキーさん」という実況者の動画がみたい男の子(4歳)、話し言葉で「ポッキーのスケボーのゲーム」と検索するのが印象的。
3、「ヒカキン」の動画が見たいが、苦戦している男の子。
YouTubeで「ヒカキン」と検索しようとするも、なかなか認識されず、苦戦する男の子(5歳)。最後にはちゃんと動画を出すことに成功。
4、大声で動画を検索して、たのしそうに歌う男の子。
「新幹線」と「トーマス」の動画を、音声検索している男の子(3歳)。いつもスマホに向かって、このように大声でさけんでいるそう。
5、Siriに「天気予報」を聞く女の子。
Siriに「天気予報」をすんなりと聞けている女の子(5歳)、発音がキレイなのでふつうに認識されている。
スマホあそびの達人の方々
ここからは「音声検索」ではないけれど、印象的だった動画をいくつか紹介します。スマホネイティブっぷりを見せつけられます。
6、アプリをマネして「英語の発音」がやたら上手な2歳児
アプリで「英語の発音」をマネする2歳の女の子。「バナ〜ナ」「トゥメイヨゥ」と、すごくネイティブっぽい発音になっていてスゴイ。
7、スマホのなかの「ねこ」がモノマネしてくる。
同じく、ねこが「モノマネ」するアプリであそぶ女の子。なんか笑えますね。「おしゃべり猫のトーキング・トム」というアプリのようです。
8、タブレットが完全に「おもちゃ代わり」な女の子。
同じく、アプリであそぶ女の子。うまくパズルを完成させて「でちた〜♪」と喜んでいる。完全に「おもちゃ代わり」になっている。
9、「ガラガラアプリ」がたのしくて、大興奮してしまう1歳児。
「ガラガラ」みたいなアプリであそぶ1歳の男の子。最後には興奮しすぎてしまい、一人で飛び跳ねてよろこんでいます。
10、すでにスマホ中毒? スマホを絶対はなしたくない1歳児。
スマホに夢中になりすぎて、お母さんが取り上げようとすると「いやあぁぁぁぁ!」と怒ってしまう、1歳10ヶ月の男の子。
編集後記
いくつか感じたことを、メモしておきたいと思います。
子どもにとって「音声検索」は革命。
子どもにとって「音声検索」は、革命なんだろうなと思わされました。そもそも、文字の読み書きもできず、フリック入力はつかえないため、唯一の入力方法になっていると。
また、大人と感覚がちがっておもしろいと思ったのは、子どもが「音声検索」を、直感的に「耳」のようなものだと、解釈しているところです。
たとえば、認識されないときに「大声で話す」というアプローチをしたり、「明日 天気」などではなくて、「明日は晴れるの?」のように、話し言葉で検索したり。
こういう子たちが、大人になったときには、「ほとんどのことを音声で入力する」という風になるのか、気になるところです。
アメリカでは「音声検索」が当たり前になりつつある?
ちなみに、グーグルの調査(2014)によるとアメリカでは、10代(13-18歳)の55%、大人の41%が、毎日「音声検索」をつかっているそう。
日本だと大人って「恥ずかしいから」と、音声検索をしないイメージがありますが、だんだん当たり前になっていくのかもしれません。
※片手/両手がふさがっているときの「マルチタスク」と相性がよいのでしょうね。
「YouTube」に慣れすぎて、テレビCMにキレる子も。
子どものYouTubeヘビーユーザーは多くて、「すでにYouTube中毒、これほど中毒性の高いおもちゃはない」と話すお母さんも多い。
言葉がわからなくても、自分の好きな動画だけ見て、関連動画や自動再生で、ずーっとコンテンツが見られるため、子どもにとって「最高のおもちゃ」になっている。
最近は、YouTubeの「スキップできるCM」に慣れすぎて、テレビCM(スキップできない)にキレる子もいるそうですね…。