アクティブユーザーに15~20%は影響する。アプリ「ボケて」がプッシュ通知をユーザーに毎日送りつづけている理由とその活用事例。

2016年03月09日 |
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「ボケて」さんと、プッシュ通知サービス「Appvisor push(アップバイザープッシュ)」さんに、プッシュ通知のメリットや活用事例についてお話を伺いました。

※本記事は株式会社ブレイブソフトより、依頼を受けて執筆したPR記事です。

appvisorpush_photo
※ブレイブソフト CEO 菅澤さん、鈴木さん(Appvisor push 運営)、ローディー CEO 加藤さん(ボケて 運営)

「ボケて」のプッシュ通知について

「ボケて」についておしえて下さい。

加藤:
1日4万件の「ボケ」が投稿されている、3秒で笑えるアプリです。アプリのダウンロード数としては、480万ダウンロードという状況です。(ほぼ国内ユーザーのみ)

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「エンタメ系のアプリ」って、すぐユーザーが抜けてしまうじゃないですか。そういう意味で「ユーザーをアクティブに保つ施策」は何かやっていますか?

加藤:
ここ1年の間「ユーザーにアプリを起動してもらう」という意味で、毎日やっているのが「プッシュ通知」です。

具体的には、過去評価の高かったボケが、1日1つプッシュ通知で配信されます。ちなみに通知を開くと、アプリのトップではなくて、その「ボケ」のページが直接ひらくようにしています。

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※アプリの継続率(あくまで平均値)、短期間でユーザーが抜けてしまいやすい。

ボケてでは「プッシュ通知」をうつと、どのくらい効果があるものですか?

加藤:
プッシュ通知を「送る・送らない」では、DAU(1日のアクティブユーザー)に15〜20%くらい影響がでます。「プッシュしないと、アプリを開かない人」が一定数いるということですよね。

タイミングとしては1日1回、時間帯としては「20時前後」に4回に分けて(通常19:50、20:00、20:10、20:20)配信しています。

「20時前後」にしているのは、この時間帯に「プッシュ通知」を送っているアプリが少ないからです。とくに18時と21時は、ニュースやゲームとかぶりやすいので、避けたほうが良いかなと。

あと「ボケて」のピークタイムって「22時くらい」なんですね。そこに向かって「18〜22時」が、徐々にユーザーが増えていく時間帯だから、という意図もあります。

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※プッシュ通知の配信時間帯には、アクティブユーザーが増え、グラフに「山」ができている。

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※平均的な「プッシュ通知への反応率(開封率)」のデータ、ジャンルでも大きく変わる。

配信時間を「細かく4回に分けて配信する」というのはどうしてなんでしょう?

加藤:
ひとつは、アクセスを分散させるためですね。「アクセスが集中して、サーバーがダウンする」といった問題が起きるのを防ぐ、という意味です。

もうひとつは、時間を「20時ぴったり」からズラすためです。ほとんどのアプリは「◯時ぴったり」にプッシュを送っているので、他のアプリとのバッティングを避ける、という意図ですね。

「お昼の時間帯」には送っていないんですね。

加藤:
普段は送っていないですね。たしかに「昼12時頃」ってユーザーは増えるんですけど、1日に2回はちょっと多いかなと。ただ、年末年始やGWだけは、昼と夜に(1日2回)送っています。

そもそも「プッシュ通知」って、なぜ送る必要があるんでしょう?

加藤:
簡単に言うと、ユーザーとコミュニケーションをとることで、「より長くアプリ(サービス)をつかってもらえるようにしましょう」ということなんです。

アプリにおいて、プッシュ通知って「ユーザーに話しかける唯一の手段」ですよね。ただ加えて、忘れちゃいけないのが「ユーザーの邪魔になりやすいモノ」でもあるということです。

だからこそ、上手につかえば、アプリを好きになってもらえますし、逆に「つまらない内容」ばかり送っていると、すぐにオフにされてしまうわけです。

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なるほど。

加藤:
考えてみると、これは「人と人のコミュニケーション」と一緒ですよね。たとえば、学校や会社で「毎日会って話している人」と、疎遠になることってないじゃないですか。

それと同じで、毎日話しかけることで、アプリを覚えてもらえる。そのため、長い目で見て「継続率を上げる施策」としても有効だと考えています。DAUはもちろん、MAUにも影響するはずです。

「プッシュ通知もコミュニケーションだ」ということですね。

加藤:
はい、以前クリスマスに「ボケてはあなたのそばにいます」と送ってみたことがあって。そしたらツイッターで「そう言ってくれるのはボケてだけ(泣)」と言っている人がいたんですよ。

それを見たときも「やっぱりコミュニケーションなんだな」と思いました。決まった内容を送るだけじゃダメだと。

たまにツイッター上で「プッシュ通知が楽しみ」と言ってくれているユーザーさんもいますが、そのくらいに感じてもらえるのが理想ですよね。

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いま「ボケて」で利用されている「プッシュ通知の配信サービス」についておしえて下さい。

加藤:
「Appvisor push」という、プッシュ通知サービスをつかっています。

これは管理画面で「起動率(起動数/配信数)」のデータ・グラフが見られるのと、料金体系も「月々定額でプッシュ送り放題」というところが、つかいやすいですね。(料金はMAUによる)

あと、便利なのは「予約配信」の機能でしょうか。これは事前にプッシュ通知の内容を設定しておくことが出来る機能です。

他に「プッシュ通知」を続けてきて、わかったことはありますか?

加藤:
1年くらい試行錯誤してきて、わかったことが3つほどあります。

まず一つめは「土日と平日で、反応率は変わらない」ということ。ボケての場合「送っている時間帯が、20時前後だから」ということも、関係あるかもしれませんが。

二つめは「プッシュ通知の文章の長さは、起動率に影響しない」ということ。当初は「スマホの画面上におさまる文字数」で送っていたのですが、データ上では「起動率」に影響しませんでした。

三つめは「Androidユーザーのほうが、起動率が高い」です。iPhoneと違って、Androidのアイコンは「バッジ」がつかないので、ユーザーが「通知センター」を確認するクセがあるのだと思います。

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「Appvisor push(アップバイザープッシュ)」について

ここから「Appvisor push」運営のプレイブソフトさんも交えて、プッシュ通知の配信サービスについてお話を伺いました。

「Appvisor push」についておしえてください。

菅澤:
アプリの「プッシュ通知の配信サービス」です。管理画面のサンプルを見ていただけると、イメージがしやすいと思います。

このように、プッシュ通知を直接タップして、アプリを起動した人の数が「起動数」として記録されます。ただ、プッシュ通知をみて、ホーム画面からアイコンを押して起動する人もいますね。

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「Appvisor push」を利用しているアプリは、どんなふうにプッシュ通知をつかっていますか?

鈴木:
たとえば、通販系アプリですと「商品を発送しました」などの連絡でつかっていたり、動画コンテンツ系のアプリですと「新コンテンツが追加されたよ」といった告知につかわれています。

ほかには、ソーシャルゲームの場合ですと、「キャンペーンがはじまるよ」など、ユーザーへの一斉告知でつかっているアプリが多いですね。

プッシュ通知との相性が「良いジャンル」と「悪いジャンル」をおしえて下さい。

菅澤:
「コンテンツがどんどん追加されていくアプリ」はプッシュ通知と相性がよいとおもいます。「ボケて」もそうですよね。逆に「一発ギャグ」みたいなアプリだと難しいと感じます。

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※利用企業はライフスタイル系アプリが多い(ゲーム企業も20〜30%いるとのこと)

「セグメント配信」はできますか?

菅澤:
そうですね。たとえば、アクティブ度(指定期間で、何回アプリを起動してるか)、アプリのバージョン、端末のOS、キャリアなどで、セグメントすることができます。

あとは「カスタム属性」という機能もあって。アプリ内で「男女」を登録するアプリの場合、そのデータをツール(SDK)に伝えておくことで、男女に分けてプッシュ配信ができます。

「休眠ユーザー」だけにプッシュ通知を送ることもできるんですか?

加藤:
「Appvisor push」の仕組み的には可能ですね、ただ「休眠ユーザーの復活」はわりと難しいと感じます。というのも「ボケて」で試してみたことがありまして。

具体的には「アクティブ度」でセグメントして、「休眠ユーザー」だけにプッシュを送ってみたのですが、1万人に1人くらい(0.01%)しか、アプリを起動してくれませんでした

これもきっと「人と人のコミュニケーション」と同じなんですよね。「疎遠になっている人」に話しかけたとしても、いきなり仲良くならないじゃないですか。

セグメント配信は、例えば「古いバージョンのユーザー」だけにしぼって、「アプリの新機能があるので、バージョンアップしてください」と呼びかけるとかは、すごく良いと思います。

最後に「Appvisor push」から、メッセージなどあればお願いします。

菅澤:
現在「Appvisor push」では、みなさまからの要望をうけて「Parse乗り換えキャンペーン」を実施しています。もし困っている方がいらっしゃれば、この機会にご検討いただければうれしいです。

また、すぐのご利用ではなくても、お問い合わせいただいた方には「プッシュ通知」の事例や活用法をまとめた資料をお配りしています。よろしければ一度、ご連絡いただけたらと思います。

プッシュ通知サービス「Appvisor push」
https://app-visor.com/

「Parse乗り換え」キャンペーンページ
https://app-visor.com/parse/index.html

取材協力:株式会社ブレイブソフト、株式会社ローディー
広告企画:アプリマーケティング研究所

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※「プッシュ通知の、許諾率がどのくらいか?」についても調べてみました。ご参考までにどうぞ。

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アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。アプリの売上を伸ばす施策やデータが学べるマガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。最近の記事は新サイトにて更新しています。取材申請はコチラのページから。
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