本日は、androidアプリで確実に収益をあげるための本(著:高野友生)
という書籍を紹介します。アプリ開発の本はたくさんありますが、収益面・マーケティング面にフォーカスした本は以外に少ない(特にandroid)ということもあり、参考になったポイントを紹介したいと思います。
■androidの勢いはすごい!
・「有料アプリ」についてはiphoneアプリのほうが10倍売れている。
・「無料アプリ」についてはandroidアプリのほうが2倍DLされている。
・iphoneの国内販売台数は700万台
・androidは1700万台
■高度な機能をもったアプリが売れるとは限らない、
・加速度センサー機能つきのシューティングゲームがまったく売れなかった。
・スマホ、ユーザーニーズは「空いた時間で気軽に遊びたい」
■アプリ開発はスピード勝負
・ひとつのアプリに長い時間をかけすぎてしまうのはよくない。
・例えばゲームアプリなら最長で2ヶ月でリリースすべき
■スマホアプリは、中小企業に向いている。
・少数・短時間でリリースできる。
・アプリをリリースしている会社がどこかというのを気にしない(無名な企業や個人のアプリでもヒットする)
※似たような話で中国の会社アプリが海外に展開に関しては、アプリはやりやすいと言っていました。食品などだと中国製は品質面で警戒されやすいが、アプリだとあまり関係なくなる。
■日本はアプリ課金大国!
世界の有料アプリ購入者の50%以上が日本人と言われている。海外では有料アプリ購入経験者は10%未満、日本では40%以上。
有料アプリにかける平均単価、
・iPhoneユーザー:212円
・androidユーザー:327円
※これは昨年末に、androidアプリの市場が日本が世界一というデータが発表されてニュースになっていましたね。
■アプリは開発力ではなく企画力で勝負する。
著者がアプリ企画を考える時、ゲームセンターに行き、小学生がやっているゲームを観察したりする。(子どもが遊ぶゲームは直感的にできているから)
アパレルメーカーからアプリ企画の依頼が来たときは、おもちゃ屋さんにいって、女の子の着せ替えフィギュアのコーナーで真剣に人形を見る。
■androidとiphoneの年齢層
・iphoneでは比較的若年層のユーザが多い。
・androidは中高年ユーザーが多い。
※ジモティという会社さんに取材した時におっしゃっていましたが、iphoneアプリをリリースしたときには、10代のユーザーが目に見えて増えたそうです。
■androidで中高年層アプリが売れた事例。
・新卒向けの「就職活動のスーツとネクタイの選び方」→35万DL
・中高年向けの「女子社員にもてるネクタイの選び方」→75万DL
(後者はiphoneでもリリースしたが9万DLしかいかず)
■androidで女性向けアプリが売れた事例。
既存のアプリをリニューアルして成功。サラリーマン向けのスケジュール管理アプリを、androidでリリースをしたところ5万DLしかいかず。
アプリ内デザイン・アイコン・スクリーンショットを、女性向けにデザインしなおし、リニューアルしてリリースしたところ50万DL突破。
■アングリーバードの成功事例
・世界で8億DL、年間収益100億以上(キャラクターグッズ、ライセンス含む)
・androidアプリの収入だけで月に7800万円あるとのこと!
■日本のアプリ市場はとても好条件
世界規模で考えることも悪くないが、日本はandroidアプリとしては最適な市場。まずは国内で実績をつくるのが得策。
■androidアプリ有料か無料か?
【無料にすべき】:毎日起動したり、長時間起動のアプリ
【有料にすべき】:季節もの、イベントものは有料アプリにすべき。起動されるシーズンが限定されてしまうから。(正月、バレンタイン、花見、クリスマスなど)
■無料アプリ内の広告はさりげなく
色や位置などはできるだけ控えめにしたほうが結果的には良い。他にも転職系のアプリで、アフィリエイトで100万円を超える報酬を得た話など、参考になる話が結構書かれています。
アプリ開発者の方は、読んでみると何かヒントが得られるかもしれません。
本日紹介した書籍;androidアプリで確実に収益をあげるための本
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