今回は「女子高生のスマホ・アプリ事情」について研究すべく、「原宿の女子高生100人」にアンケート調査をしました。※女子高生全体を正確に調査したものではないため、あくまで参考までにご覧ください。
調査内容:
1:iPhoneとAndroid、どっち使ってる?
2:一番つかっている動画アプリはどれ?
3:よくつかうソーシャルメディアの順番は?
真実1:女子高生の80%はiPhoneを使っている。
まず「iPhoneとAndroidどっち使ってますか?」という質問。どんな結果になったかというと「iPhone82人:Android18人」になりました。
一応「周りにAndroidを使っている子はいますか?」とも聞いてみたのですが、「周りもiPhoneだらけ」という回答ばかりでした。
ということで大体のイメージとしては「女子高生の80%くらいはiPhoneを使っている」と考えて、問題ないのではと思われます。
iPhoneをつかう理由は「ケースが豊富だから」
また、アンケートの途中で「iPhone率がすごく高い」というのが明確で、消化試合のような退屈さを覚えたため、途中から「どうしてiPhoneをつかうのか?」と、理由も聞いていました。
すると、一番多かったのが「ケースがかわいいから」という回答。もちろん「つかいやすい」「はやい」という意見もあったけれど、ダントツに「ケースの話」が多かった。
つまり、女子高生にとって「スマホの評価軸」は、「ガジェットとして(スペック等)」ではなく「ファッションの一部として」ということみたいです。(言われてみれば「そりゃそうか」と思う)
ここで言う「ケースがかわいい」というのは「ケースの種類が豊富なので、好みのものを見つけやすい」という意味だと思います。
iPhoneは日本において「端末の種類が少なく、普及台数が多いスマホ」なので、メーカーからケースが豊富にでているわけですが、女子高生にとっては、そこがとても重要だったと。
ガラケーの時は「デコ」や「ストラップ」で装飾してたのが、スマホになって「ケース」で差別化するようになった?のも、背景としてあるのかもしれません。
※池袋の家電量販店にも、いくつか見にいったのですが、「iPhone6」のケース売り場が圧倒的に(他の端末と比べ3〜4倍)大きかったです。
Androidを使うのは「恥ずかしいこと」?
同じく、Androidを使っている人にも「どうしてAndroidを使っているの?」と聞いていたところ、不思議なことに、こんな回答が多く返ってきました。
「変えられるならiPhoneが良い」「落ちるし使いにくい」「ドコモでまだ売ってなかったから」「お姉ちゃんがつかってるからなんとなく」
つまり「ポジティブな理由」はほとんどなくて、「わたし、仕方なくAndroidつかってます」という感じのネガティブな理由が多かった。
なかでも驚いたのが、「Androidをつかっている(つかってた)子が、ふざけてからかわれる」というような、やり取りを2回ほどみたことです。(下のマンガ参照)
女子高生の間で「Androidをつかうのは恥ずかしい」という空気感があるように感じたのですが、そこは興味深くもあり衝撃的でした。(ここはサンプル数もすくないので断言できないですが)
真実2:「YouTube」が圧倒的に使われている。
2つ目の質問は「一番つかっている動画アプリは?(選択式)」です。結果としては「YouTube 80人、MixChannel 8人、Vine 7人、ツイキャス 5人」になりました。
※後から「ニコニコ動画も入れれば良かったな…」と思いました。
「音楽プレイヤー化」するYoutube
なお「Youtubeで何をみていますか?」と聞くと「音楽を聴いている」という人がほとんど。音楽ジャンルは、J-POP、K-POP、アイドルPV、洋楽など、意外性はありませんでした。
他には「お笑い」「アニメ」「昔のドラマ」を見るという人もちらほら。意外に「Youtuberの番組をみてる」という回答は出てきませんでした。
ちなみに「スマホが音楽プレイヤーになり、Youtubeで音楽を聴いている」ということは、音楽業界は相当フリーミアム化してるんじゃないか、と素人目に見ても感じます。
新曲(の一部)をYoutubeで聞いてもらって、収益はiTunesやSpotifyなどでの完全版や、グッズやライブなどで収益をあげる、みたいな方向に、すごい勢いで進んでいそうです。
真実3:ソーシャルは「LINEとTwitterの2強」
3つ目の質問は「よくつかうソーシャルメディアの順番は?」です。
女子高生によく使われているソーシャルメディアは「1位 LINE、2位 Twitter、3位 Instagram、4位 Facebook」という結果になりました。
LINEの普及率は想像通りですが、Twitterの高い利用率と、FacebookよりInstagramのほうが定着していることも印象的です。
※結果をスコア化した図。統計学的に正しいか知りませんが、1番=4P、2番=3P、3番=2P、4番=1Pという計算で可視化してみました。)
Facebookのイメージは「大人が使う日記」
Facebookについては「アカウントは持ってるけど、ほぼ使うことがない」という感じでした。(案外「アカウントだけ持っている」という人が多い)
「Facebookってどんなイメージですか?」と聞くと、「大人がつかう日記」「パパがよく使ってる」「行事があった時に写真を投稿する」「外国の友だちとだけ使ってる」などの意見が返ってきました。
「大人が使ってる日記」という言い方は、なかなかしっくりくる表現だなと感じます。
余談とまとめ
なお、このアンケートを手伝ってくれた、女子大生のアルバイトさんに「アンケート結果をみて思った感想」を聞いてみたところ、感想がおもしろかったので載せておきます。
●予想よりもiPhoneをみんなつかってた、「iPhone7:Android3」くらいだと思ってました。
●「ツイッターを1番よく使っている」という子が多かったのはびっくり。
●Facebookは「大学生になれば使うようになる」のかなと思います。高校生ってクラスと部活くらいでLINEグループで十分だけど、大学生になって「ゆるいつながり」が増えるとFacebookが便利になるかも。
●大学生のFacebookの使い方としては、「飲み会をFacebookのイベントページで企画」をしたり、「旅行や飲み会の写真をアルバム機能でシェア」をしたりしています。