スマホ時代に乗り遅れるな!TwitterとFacebookから学ぶ、必ず知っておくべき米国モバイル広告トレンド。

2014年05月29日 |
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サイバーエージェント主催の「AES(アドエンジニアリングサミット)」というイベントから、本記事ではWiLの琴(こと)さんの講演をお届けします。アメリカのモバイル広告市場について理解を深めることができる内容です。

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「米国モバイルトレンドとスタートアップ」 米国WiL LLC 琴 章憲さん

WiL(World Innovation Lab)について

“ベンチャーへの支援や、起業家精神の普及を通じて日本を元気にしたい”
米国シリコンバレー在住で活動している(WEBサイト)。SONY、NTT、日産、ベネッセなどの企業から約300億円の出資をうけ、ベンチャー企業の活性化のファンド事業などをおこなっている。

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米国のモバイル市場について

米国のモバイル契約者の割合

モバイル契約者の最新データ(2014.1Q)、Android52%、iOS42%。ここに関しては、あまり日本と違いはない。

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端末のメーカー比率

アメリカでは、AndroidはSAMSUNG(サムスン)一人勝ちの状況が顕著。

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モバイルトラフィックと売上

2013年のQ4(10-12月)と、2014年のQ1(1-3月)の、モバイルのトラフィックと売上のパーセンテージを比較したグラフ。

iPhoneのトラフィックは25%だが、売上は全体の40%を占める。Androidのトラフィックは42%あるが、売上は全体の33%。つまり、iPhoneユーザーのほうがちゃんとお金を払うということ。

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モバイル広告は今後何が伸びる?

2012年と2017年のデータを比較。モバイルの広告に関しては、今後ビデオ(動画広告)が伸びていく。

検索広告:2012年 51%⇒ 2017年 49%(微減)
バナー広告:2012年 19%⇒ 2017年 20%(横ばい)
ビデオ(動画広告):2012年 5%⇒ 2017年 10%(2倍)

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モバイル広告の売上比較

2012年と2013年の、主要企業のモバイル広告の売上比較。

Facebook:+191%(前年比291%)
Twitter:+97%(前年比197%)
Google:+82%(前年比182%)
Apple:+71%(前年比171%)
PANDORA:+57%(前年比157%)

Facebookは約3倍、Twitterもほぼ2倍、2社のモバイル広告の伸び率は異常。
Apple(iAD)も意外に頑張っている。

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※PANDORAはラジオのストリーミングサービス。

Facebookについて

Facebookのアクティブユーザー

モバイルMAU(月間のアクティブユーザー数)=9億4,500万人
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モバイルDAU(デイリーのアクティブユーザー数)=5億5,600万
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つまり62%(DAU÷MAU)のユーザーがFacebookに毎日アクセスしているということ。
この数字はめちゃくちゃ高い、ソーシャルゲームのDAUは20~30%。

Facebookの広告売上

青い部分はFacebookの全体の広告売上、赤い部分がモバイル広告による売上。

2011年の時点ではモバイルの売上は0円だったが、2012年に391億円、2013年に1,100億円と急成長、今やモバイル広告の売上が60%を占めている。

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Facebookのモバイル広告商品

簡単にまとめると大体5種類。

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1、アプリのインストール広告(リンク)
2、アプリのインストール広告(リンク+ビデオ)
3、アプリエンゲージメント
※既にアプリをダウンロードしたユーザーに「アプリつかってください!」と訴求する広告。
4、Facebookページポスト
※Facebookページの投稿を広める広告
5、外部ページポスト
※外部サイトに誘導する広告

5種類の広告の売上比率

アプリのインストール広告が73%をも占める。2番目は外部ページポストの18%。ビデオ広告はまだ2%だが、タイムライン上での自動再生ビデオ広告がスタートしたら大きく伸びるはず。

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なぜここまでモバイル広告が伸びたのか?

理由として一番大きいのが、デスクトップ広告とモバイル広告の垣根をなくした点。

まったく別の料金体系や表示形式にはせずに、同じクリエイティブ、料金体系でPCとモバイルの広告を提供した。広告主からしたら、効果測定の指標も一緒でいいし、バナーも2種類用意しなくていい。

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Facebookのアドネットワークがスタート

先日、F8で発表されたFacebookのアドネットワーク、いままでは全部Facebook内の広告だったが、Facebook外でFacebookログインを使っているユーザーに対して、ターゲティング属性を使って広告できるようになる。

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Googleは2009年にアドモブを買収しアドネットワークを獲得、Twitterは昨年モーパブを買収、Facebookは自分でつくるという戦略をとった。

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Twitterについて

Twitterのアクティブユーザー

MAU(PC+モバイル)=2億5500万人
米国ユーザーの比率=22%(Facebookは15%)

モバイルのMAU率=78%(Facebookは79%)
※つまりFacebookもTwitterも8割はモバイルユーザーということ。
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DAU(毎日つかうユーザー)=約46%
※IPO時にDAU約1億人と発表。
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Twitterの売上

モバイル広告の売上が80%を占める(Facebookは60%)
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Twitterの広告商品

1、プロモアカウント(フォロワー増やす)
2、プロモツイート(ツイート拡散)
3、プロモトレンド(キーワードでの話題拡散)

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先ほどFacebookのアプリインストール広告が非常に好調という話があったが、Twitterもそれを見て、タイムラインにアプリインストール広告を発表(4月より米国でテスト中)
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FacebooとTwitterのまとめ

簡単にまとめると、Facebook対Twitterの特徴としては、Facebookはターゲティングが強い、Twitterはリアルタイム性が強い。

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米国では、各社CPI広告に続々参入

YahooもCPI広告開始

Yahooもアプリのインストール広告(CPI広告)を開始。
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Google&YoutubeもCPI広告開始

Googleも2014年4月「CPIやります」と発表。左側は検索連動の広告の例、モバイルのGoogleで「hotel app」と検索した場合に「Hotel Tonight」というホテル予約アプリのインストール広告が出る。右側はYouTube検索した場合にでるCPI広告。

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Googleはどんなキーワードで、アプリがダウンロードされるのかというデータも全て持っている、そのデータをいかして広告主にキーワードをレコメンド・入札競争させていくはず。

米国のCPIネットワーク広告のプレイヤー

昔はタップジョイが有名だったが、すごく増えて激戦になっている。僕の周りで「良いよ」と聞く名前はこの3社、appiaChart boostMdotM

アプリのインストール広告に出稿しているジャンルはゲームがやはり多い。日本と違うのは、宅配アプリや、ホテル予約アプリなどEコマース系アプリも多い点。

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最後に。シリコンバレーに挑戦しよう!

エンジニアに限らずシリコンバレーにどんどんチャレンジしてほしい。

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まず必要なのは、ビザについてちゃんと調べること。何も調べずにきて、日本に帰らなくてはならない人もけっこう多い。

それと、Githubなどの世界のオープンソースで活躍すると、TwitterやFacebookなどに入りたい時でも「お前あのアカウントのあいつか」となり採用されやすい。

最後は英語をやること。僕は6年アメリカにいるが、英語はそんなに苦労しなかった。なぜかというと、ずっとNHKのラジオ講座聞いていたから。月432円なのでおすすめ。

アメリカにいかなかったとしても、英語さえ分かればYouTubeなどでも濃い情報がみれたりする。英語ができないだけで良質な情報が一切取れないのは、ほんとにもったいないこと。ぜひ英語にはチャレンジしてみて欲しい。

取材協力:株式会社サイバーエージェント、WiL, Inc.

まとめ-編集後記

ありがとうございました。いろいろな具体的な数字などありましたが、少なくとも、以下の点だけ抑えてればOKかなと感じます。

・とにかくモバイル(スマホ・タブレット)の時代。
・動画広告がモバイルを主戦場に今後伸びていく。
・モバイルのアプリインストール広告が熱い。
・FacebookもTwitterもモバイルユーザーが8割近くに。

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アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。有料マガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。【配信提携】LINEニュース【過去連載】週アスPLUS、マックピープル。アプリの取材申請はコチラのページから。
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