プリクラとSNOWの「ダブル盛り」や「SNOW中毒者」も出現。女子大生の6割がつかう「SNOW」ヒットの理由と自撮り女子への影響(100人アンケート)

2017年01月16日 |
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今回は「SNOW(スノー)」について、首都圏100人の女子大生にアンケートした結果をまとめました。

※全体を正確に調査したものではありません、あくまで参考までにご覧ください。

結果1)約8割が「SNOWをつかったことがある」

まず一つめのアンケートは「SNOWをつかっているか?」を聞きました。

結果としては「つかっている 61%」「つかっていない 21%」「以前つかってた 18%」となりました。※3択にて実施

つまり、言い換えると「約80%がSNOWをつかったことがある」ということです。SNSをのぞくと、これほど浸透しているアプリは、ほとんどないように思います。


※「いいえ」のうち、半分くらいは「他人のスマホでSNOWに写ったことがある人」を含んでいます。それも合わせると「約90%がSNOW経験者」とも言えるかもしれません。

結果2)「SNOW」はインスタやLINEでシェア

二つめのアンケートは「SNOWでとった写真を一番どこにアップしますか?」です。(「SNOWをつかってる」と回答した61人が対象)

こちらの結果は「インスタ(34%)」「LINE(31%)」「ツイッター(10%)」「その他(25%)」となりました。※4択にて実施

「その他」は以下2種類のつかい方をする人が多かった(意外に「SNSにアップしない人」もいる)

A:SNOWをつかうけど「写真は撮らない(スマホであそぶだけ)」
B:SNOWで写真とるけど「SNSにはアップしない(カメラロール保存だけ)」

結果3)約40%がSNOWのおかげで「写真/動画を撮ることが増えた」

最後の三つめは「SNOWのおかげで写真・動画を撮ることが増えた?」です。(「SNOWをつかってる」と回答した61人が対象)

こちらの結果は「そう思う(39%)」「そう思わない(31%)」「どらちともいえない(30%)」となりました。※3択で実施

SNOWが「自撮りチュートリアル」として機能し、「自撮り女子」の人口を増やしているという説も。(詳しくは「SNOWは自撮りのハードルを下げた」の項目にて)

SNOWユーザーに聞いた「おもしろい意見」11つ

ここからは、アンケート時にヒアリングをしていて、おもしろいと思った意見を11つまとめました。

1、SNOWで「大仏」を撮ってわかった「盛れる」のカラクリ

まず、人気の理由として「SNOWは盛れる」という意見がダントツで多かったです。自分の顔が「一番かわいく撮れるアプリ」として評価がとても高いと。

また、SNOWの「盛れる仕組み」を、まさかの「大仏」をつかって、解説してくれた人がいたのですが、これがわかりやすかったので紹介したいと思います。

ポイントとしては「メイクのようなエフェクトを自然にかけられる」「コンプレックスをうまく隠せる」この2つになるよう。

2、もはや詐欺顔…プリクラと一緒で「盛れすぎて」信用性がない。

おもしろいことに、逆に「盛れすぎて困っている」「盛れすぎて信用されない」という意見も聞きました。

3、高校生はプリクラとSNOWで「ダブル盛り」しちゃう。

いまの高校生世代は、女子大生がドン引きするレベルで、「盛ること」に貪欲になっているという意見も。

4、SNOWは「暇つぶしになる」のも魅力

人気の理由として「暇つぶしになるから」をあげた人も多かった。その場で、顔交換をしてみたり、フィルターをいろいろ試してあそんでいると。

どちらかというと「自撮り加工アプリ」というよりも、その場での「コミュニケーションツール」として使われているような感じでしょうか。

そういう風に、学校の教室などで「ひまつぶしツール」的につかわれてるからこそ、爆発的にクチコミで広がっているのだろうな、と思えます。

5、「フィルターがかわいい(リアルすぎない)」

「フィルターがかわいい」という意見も多かった。「プリクラの落書き」のようなテイストが、すごくかわいくてウケているそう。


※「スナップチャット」はアメリカっぽさが強く、日本の「かわいいテイスト」にマッチしていない。

6、「SNOW」が流行りすぎて、タイムラインが「自撮り」だらけに…。

あまりに「SNOW」が流行ってしまい、タイムラインが「自撮りだらけ」になって、SNSがつまらなくなってしまった、という意見も。

理由としては、SNOWだと「アップじゃないと盛れないから(遠距離だと盛れない)」だそう。これは、なるほどと思いました。

7、「SNOWなんて恥ずかしい」大学3〜4年生のSNOW離れ。

大学3〜4年生からは「年齢があがってくると、SNOWが恥ずかしくなる」という意見も。

8、アプリが重くて「カメラアプリ」としてはイマイチ

他には、アプリが重くてサッと起動できない、カメラロールの動画にフィルターをかけられない、という意見もあがりました。

9、SNOWは「自撮りのハードル」を下げた。

SNOWのおかげで、「自撮り」を撮ってSNSへアップすること、が促進されたという意見。


※SNOWが「自撮りのチュートリアル」の役割を果たし、自撮り女子人口を増やした(のかもしれない)

10、「SNOWでしか撮りたくない」SNOW中毒の人も。

SNOWの「盛れる」が強力すぎるため、普通の「カメラアプリ」では写真を撮りたくない、という人も出てきている。

11、SNOWをつかうと「私だけブス問題」が起きにくい。

SNOWをつかう「隠れた利点」として、こんな意見があがりました。

グループで「自撮り」をとって、SNSにアップしたときに、「誰か一人だけブサイクに写る」ということを回避できて、憎しみが起きにくいという意見。

まとめ

・61%が「SNOWをつかっている」と回答した(100人中)
・SNOW写真のアップ先は「インスタ」と「LINE」の2強。
・SNOW最大の魅力は「とてつもなく盛れる」ということ。
・暇つぶし(コミュニケーションツール)としてもつかわれている。
・SNOW利用者の39%が「SNOWのおかげで写真/動画を撮ることが増えた」と回答。
・SNOWは「自撮りチュートリアル」として機能して、「自撮り女子」の人口を増やした説。

余談1)中学生には「男子と一緒に撮れる」のもウケている?

最後に余談なのですが、「ニコラ」という中学生雑誌にのっていたSNOWの記事では、「男子とやりたい」という項目が入っていました。

それをみて、中学生女子には「一緒に写真とろう」じゃ恥ずかしいから、「SNOWやろう」といって男子と写真を撮る、みたいな用途もウケているのかもと思いました。


※ニコラ(12月号)より

余談2)スナップチャットとSNOWのちがい

以前「スナップチャットとSNOWのちがい」を調べてまとめたもの。コミュニケーションツールとしてのスナチャ、加工ツールとしてのスノー、という感じの使われ方をされていた。


月刊アプリマーケティングより

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アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。アプリの売上を伸ばす施策やデータが学べるマガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。最近の記事は新サイトにて更新しています。取材申請はコチラのページから。
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