「誰もがやった遊び×対戦によるクチコミ連鎖」で懐かしゲーアプリ「消しゴム落とし」が100万ダウンロードを3ヶ月弱で達成。

2015年04月17日 |
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今回はアプリ「消しゴム落とし」がヒットしている、名古屋のSAT-BOXさんにお話を伺いました。割とコンパクトな内容ではありますが、カジュアルゲーム開発者さんはデータなど参考になるかと思います。

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※SAT-BOX(株式会社アートテクニカル)名知達哉さん(左)、インターンの中根さん(右)。

「SAT-BOX」について教えていただきますか?

名知:
元々、会社としてはソフト開発などをやっていたのですが、「自社開発にもチャレンジしよう」ということで、2011年からスマホアプリ事業「SAT-BOX」をはじめました。

累計でいうと100アプリほどだしていて、現在は15人ほどで、月1〜2本ペースでアプリをつくっています。

元々Androidがメインだったので、Androidユーザーが多く、収益についてはカジュアルゲームが中心ということで、ほぼ広告収入で成り立っています。

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※「SAT-BOX」さんのアプリ全体のデータ。

「SAT-BOX」さんで一番ヒットしたアプリってどれでしょうか?

名知:
一番ヒットしたのは、今年だした「消しゴム落とし」です。リリースから大体3ヶ月弱で、ちょうど100万ダウンロードを突破したところです。

ユーザーはほぼ日本国内で、OS比率としてはiOSが75%で、Androidが25%くらい。

二番目のヒット作は「チョークダッシュ」という、棒人間系のカジュアルゲームアプリが60万ダウンロードという感じです。

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「消しゴム落とし」の企画は、どのように出来たのでしょうか?

名知:
「引っぱって弾く動作って、スマホのコンテンツとしておもしろいね」というところから、ゲーム案として出てきたのが「消しゴム落とし」です。

テーマとしては「誰もがやった遊び」にしたほうが、興味をもってもらえやすいだろうと。ちなみにこのアプリは、インターンの中根(4月からは正社員として働いている)が中心になり、開発を進めました。

リリース後に、Twitterでユーザーの感想も見てみたのですが、割と懐かしんでくれている人は多かったですね。「学校でずっとやってた」とか「懐かしいね」みたいな感じで。

中根:
僕が学生の時も「消しゴム落とし」は教室でやっていました。今も昔も変わりない定番の遊びなのかなと思います。

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100万ダウンロードまでは、どのようにユーザーが伸びたんでしょうか?

名知:
基本的には、クチコミがメインだと思います。

プロモーションは、1回iOSでブーストを打ったくらいです。すると、それにつられてAndroidも勢いがでて、クチコミでじわじわと伸びていった感じです。

あと「学校の教室」でわいわい遊ばれることを想定して、「これやろうよ」と集まって遊べるように、1つのスマホで4人までの対戦が出来るようにしていたんですね。

その対戦機能が軸になって、クチコミが連鎖していったのかなと感じます。

なにか「数字の向上」などに貢献した施策などはありますか?

名知:
アップデートでミッションクリア型の「チャレンジモード」を追加したところ、アクティブ率が向上しました。

意図としては「一人用モード」だけですと、「同じようなループが続いてしまい飽きやすい」ということもあり、このモードを追加した形です。

ちなみに「消しゴム落とし」のアクティブ率は、うちのアプリの中では一番高いですね。他にも「消しゴムのコレクション機能」を充実させたりと、いろいろ工夫はしていますが。

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マネタイズ(広告収益)についてはどうでしょうか?

名知:
約90%がバナーとインタースティシャル広告で、動画広告が10%という感じです。インタースティシャルは「タイトルに戻る時」と「ゲームオーバー時」に入れています。

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数年前のアプリ市場と今で「変わったな」と思うことはありますか。

名知:
やっぱりストアのランキングが、上がりにくくなりましたよね。

昔はリリースさえすれば、簡単に何千〜何万とダウンロードされることもありましたが、今は何もしないと「100ダウンロードしかされない」ということも、あり得ますからね。

競争が激しくなってきて、デベロッパーも淘汰されてきていますし、新規参入にも覚悟がいる、厳しい市場になりつつあるのかなと。

最後に告知などがあればお願いします。

名知:
もし「SAT-BOX」と組んでアプリをだしたい会社さんがいらっしゃれば、ぜひご連絡ください。

Androidアプリでいうと、今まで100本ぐらいは出しているので、例えばIPを持っている会社さんとのレベニューシェアなど、スピーディーに対応できると思います。

「消しゴム落とし」のほうも、まだまだアップデートしていきますので、ぜひ遊んでみてください!

取材協力:SAT-BOX

消しゴム落とし(iOSAndroid
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アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。アプリの売上を伸ばす施策やデータが学べるマガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。最近の記事は新サイトにて更新しています。取材申請はコチラのページから。
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