プログラミング初心者から4か月で人気アプリに!「俺の校長」ヒットの秘密

2013年04月25日 |
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「俺の校長」とは、校長先生の長話をモチーフにした、ゲームアプリです、生徒たちに数時間に及ぶ長話をしてスコアを競います。

作者の中西さんは、まったくのプログラミング初心者から、個人でアプリ開発をはじめて、4か月で「俺の校長」のアプリがヒットし30万DLを記録しました。「このスピードはなかなか驚異的!」ということで、その成功の秘密にせまるべくインタビューをしました!

生徒達が倒れていく

まったくの初心者から4か月でヒットアプリ開発者に。

アプリ開発者を目指すきっかけは何だったのでしょうか?

中西:
前職を退職し、その翌日にアプリつくろうとおもい、iPhoneとMacと「アプリ開発のプログラミング入門書」を買って、2012年8月からアプリ開発を開始しました。

元々「楽しませたい、人を笑わせたい」という気持ちが強く、アプリは自分がつくったものを、すぐマーケットにだせるのが魅力だと思った。

エンタメがやりたくてその表現のためにアプリを選んだという感じです。

元々アプリはよく利用していたのでしょうか?

中西:
全然やってないです。そう思うと、なんでアプリつくろうって思ったのかわからない。

iPhoneアプリとAndroidアプリは迷った?

中西:
iPhoneは機種依存がないから、初心者はiPhoneアプリからのほうがいいと聞いていた。結果的にiPhoneから初めてよかったです。あとiPhoneが欲しかった。笑

30万DLのヒットアプリ、「俺の校長」について

「俺の校長」のアイディアは最初からあった?

入力した話題によってスコアが変化! ※話題でスコアが変化する!

中西:
「校長先生が長話をする」という設定はおもしろいな、と思ったところから始まって、ゲームにするにはどうしたらいいのかという順番で考えました。

文字入力の点数システムは「脳内メーカー」みたいな仕組みでやればできるかなと思った。

自分はコンセプトから作りこむタイプです。他のアプリを参考にしたり、乗っかったりはあまりしない。

アプリリリース後「これヒットするかも?」と思う瞬間はあった?

中西:
「俺の校長」は、リリース1週間で一日1,000DLとかダウンロードされていたが、前歴が浅いので、その数字がスゴイのかスゴくないのかわからなかった。

「いろいろなレビューサイトで取り上げられているな」と思ってたら、ばっとダウンロードが伸びた。一番影響あったのは、やっぱりAppBankです。

レビューサイトには自分から連絡したのでしょうか、申請時に工夫をしましたか?

中西:
「おもしろい部分を伝えよう、今までにはないアプリですよ!」というのは推しました。「変わったアプリを作るやつがいるな」という感じで目立ったのだとおもう。

予想外なコトはあった?

中西:
裏ワザとか特殊ワードのところは、スポットがあたって盛り上がっていた。おまけ程度の感覚で入れていたのだが、攻略記事ができるほどの反響があるとは思わなかった。

英語版もだされていますが「校長先生の長話」という設定は海外でもわかるのでしょうか?

中西:
ネットで調べただけなのですが、全世界的に校長先生の話は長いようなんです。笑

海外でのレビュー評価もよかった。「おっさんがしゃべって、生徒たちが倒れていく」というシチュエーションの面白さが受けていたよう。

ただ、海外進出は考えていないです。それを最初に考えすぎると、アイディアが狭まってしまうので。

海外でも校長の話は長い
※海外でも校長の話は長いらしい。

いろいろ聞いてみました。

アプリのヒットで、何か変化が起きましたか?

中西:
ひとつでもヒットがあると周りの見る目も変わりますね。俺の校長のアイコンを名刺にいれているのですが、アプリ開発者の勉強会などで、それを見ると「あ!」ってなる。良い宣伝にはなってくれているとは思う。

中西さんは発想力が豊かですよね

中西:
「発想力だけは負けたくない」という気持ちでやっている。逆に、技術では勝てない(ほかの開発者に驚かれるくらい笑)のでそれしかない。

個人でやっていると気が緩むことはないですか?

中西:
全然ないです、ずっと開発やっています。常に時計みながら、この作業を何時までにという風にやっている。睡眠だけはとるけど、目が覚めている間はずっと動いている。逆に「やってないともったいない」という感じです。

1アプリにつき、どのくらいの期間でつくっている?

中西:
1か月を目安にしています。

アイディアはあるんだけどな・・・と言っている人がいたら、思い切って独立すればいいのにと思いますか?

中西:
そうですね、「まずやってみたら?」と思います。でも「これをやってから・・・」とか、腰が重かったりスピード感のない人も多い。

その時点で「ああ、無理だな」と思います。人にはあまりいわないですけど。

自分はけっこうストイックなので、いつも0のつもりでやっています。学校通わずとも出来ることなので、センスというか好奇心があるならば挑戦する価値がある。

たくさんアプリだしたけど、全然ヒットしない人がいたらどうアドバイスする?

中西:
「売れない理由」ってあると思うんです。アプリレビューサイトを見ていると、「明らかにこれ売れへんな」というのがある。

個人開発感がすごい出ているというか、詰めが甘いというか。

こだわった部分って絶対人につたわる、意識してじゃなくて無意識に伝わるもの。そういうのがないのかなと。「つみげー流行っているから、つみげーつくりました」みたいなのとか。

最後に今後について教えてください。

中西:
どんどんあたらしいものをつくっていきたいです。いろんな企画を通じて「中西おもしろい」って思われるようなものを目指している。いまは多少現実化してきているのはありがたい。

「俺の校長」以来は大ヒットっていうのがまだないので、がんばらないと。

編集後記

ありがとうございました。取材を終えてみて感じたことは、

・成功者には成功するなりの理由がある。
(中西さんはすごく成長に対して貪欲、発想力が豊か)

・アプリは、資金のない個人でもアイディア勝負ができる

というところです。

次回作はアプリ内でアプリを開発するゲーム「俺のアプリ」を、現在Appstoreに申請中とのことです。中西さんの次回作にもぜひ注目してみてください!

俺の校長-iphone版
俺の校長-android版
俺の校長-iphone海外版

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アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。アプリの売上を伸ばす施策やデータが学べるマガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。最近の記事は新サイトにて更新しています。取材申請はコチラのページから。
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