どこが変わった?iOS7のAppStoreの変更点や影響について考察まとめ。

2013年09月25日 |
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iOS7への移行がかなりのハイペースで進んでいるようです。
mixpanelというアメリカの分析会社のだしているデータでは、
(世界ベースで)既に60%近くまで移行が進んでいるとかいないとか。

ios6_to_ios7

この様子ですと、
新規のiPhoneユーザーも含めて、
日本のほとんどのユーザーがiOS7を利用することになることでしょう。

アプリ提供者としてやるべきことは、
iOS7になってバグや不具合が出ているアプリが多いように思うので、
まずはそうしたところを解決することだとは思いますが、

次に、気になってくるのは、iOS6⇒iOS7になることで、
どんな影響が出てくるのだろうかというところ。

特に、気になるAppStore周りについて考えてみました。

1、各ランキングのインターフェース変更の影響

iOS7になって、AppStoreを開くとタブを切り替えるインターフェースになりました。

「トップ有料」「トップ無料」「トップセールス」とタブで分かれていて、
「トップ有料」がデフォルトで最初に表示されるようになっています。

つまり、
ユーザーがAppStoreを開くと「有料アプリ」ランキングが最初に表示されるということです。

ios7_appstore_ranking

(ほとんどのユーザーは無料アプリに興味があるので、
デフォルトでは「無料アプリ」を表示させておくのが良さそうとも思うのですがAppleの意図は不明)

有料アプリランキング

「有料アプリ」ランキングに目が行く回数が圧倒的に多くなる
ということは間違いないと思いますが、

だからといって、いきなり有料アプリがガンガン売れ出すか?
というとそうではないと思います。

依然として無料アプリをDLする人がほとんどでしょう。
ただ、「トップ無料」のタブをタップするというひと手間が発生することは、
「トップ無料」の多少のランキング自然流入の低下につながるかもしれません。

(ドコモのiPhone販売開始で、
iPhoneユーザーの母数自体は間違いなく増えていくので、
表面上のアプリの自然流入DL数は増えていくと思います。)

トップセールスランキング

一方で「トップセールス」をわざわざタブを切り替えて見る人はどのくらいいるのだろうか?
という疑問もあります。

「トップセールス」とは売上ランキングなので、
基本的にソーシャルゲームがかなりの比率を占めています。

ios7_appstore_salestop

ソシャゲ好きなユーザーは見るかもしれませんが、
「トップセールス」で上位に入ることでのランキング流入は減少するかもしれません。

あと、これはiPhone4sの話なので5ではわからないですが、
「トップセールス」のタブをタップしようとすると、
右上のウィッシュリストを誤タップしてしまうことが結構あるので、
もしかしたらその影響も微妙にでるかもしれない。

私はユーザーとしては今後も、
「トップ無料」ランキングを見ると思います。

2、ランキングに入るならトップ5ではなくトップ4。

AppStoreのランキングのインターフェースが、
タブ切り替え式に変更になった一方で、
ひとつの画面に表示されるアプリの数は少なくなりました。(つまり、目立つ)

iOS6では1画面に、10アプリ以上表示されていましたが、
iOS7では4つしか表示されません。

ios7_appstore_4app

ランキングでいうと、
最初に画面を開いたときに、
有料アプリのトップ4のアプリが表示されます。

ランキングトップ4とトップ5以下は、
前よりもDL数に開きが出るのでは
と考えています。

WEBサイトでも、ファーストビュー(最初に表示される画面)に表示されるかされないか、
というのはユーザーの行動に大きく影響を与えます。
スマホのような画面の小さいデバイスでは特に影響があるのではないでしょうか。

また、一方でランキング順位が100位までの表示ではなく、
300位までシームレスに表示されるようになりました。

ios7_topmuryou_ranking

つまり100位と101位の垣根がなくなったため、
100以降のアプリが見やすくなっています。

なぜか「トップ有料」は299位まで、
ニューススタンドは、小カテゴリによっては100位・255位までなどまばら、
など例外はありますが、基本的にはどのカテゴリも300位までです。

ios7_topyuryou_ranking

3、アプリアイコンは明るい色が目立つ

iOS7のAppStoreでは、全体的に「白」とか「青」がベースになっているので、
「赤」「明るい緑」「オレンジ」あたりのアプリアイコンは目立つなあと感じています。

icon_vivid_color

youtubeのアイコンは、
1〜2か月前に、たしか現在の赤いアイコンデザインに変更していましたが、
このiOS7のデザインを見越しての変更だったのかな?とも感じます。

現在のyoutubeアプリのアイコン
youtube_icon

アイコンの色はひとつの要素にすぎないですが、
グレー・白などだとけっこう目立たないので、
鮮やかなアイコンにすると良いかもしれません。

例えば、らっぷむしのアイコンは、
背景の白に溶け込んで全然目立たないです。

rapmushi_icon

4、「近くで人気」は使われるか?

iOS6から搭載された「Genius」(ユーザーにおすすめのアプリをレコメンドしてくれる機能)がなくなり、
「近くで人気」という機能が追加されました。

付近のiPhoneユーザーがDLしているアプリを、
表示するような仕組みだと思いますが、

何回か起動しているのですが、
あまり用途がイメージできません。

出てくるアプリに関しては、
なぜか、東京メトロの海外観光者向けアプリ、
MANTAという旅行アプリが結構出てくるように感じます。

ios7_tikakudeninki

「近くで人気」は東京のような、
ユーザーが密集している場所ではあまり役にたたないのかもしれません。

特徴のある場所だったり、
もしくは海外では便利なシーンも出てくるかも?

例えば、トウキョウゲームショウにいったときに、
「この周辺でさがす」を押すと、「トウキョウゲームショウオフィシャルアプリ」が出てきたり、

富士山に山のぼりにいったときに、
「富士山観光マップ」のようなアプリが出てきたり。

受動型でアプリをレコメンドするサービスは結構熱いとおもう

「Genius」や「近くで人気」は、
検索したりランキングを見たりするのと違って、
pull型(受動型)でアプリを探す方法ですね。

ココがもっと進化してくると、
1ユーザーあたりのアプリDL数がふえるし、もっとアプリが使われると思っています。
「そうそう、そのアプリ使いたかった!」を解決できる何か。

amazonのレコメンドのようなものや、Gunosyみたいな感じで、
Apple以外の会社が仕組みをつくるのか、Appleが仕組みをつくるのかわかりませんが、
アプリをpull型で探せる仕組みは熱いのではと感じています。

能動と受動の中間でユーザー行動に沿ってアプリを提供する仕組み、、
例えば、グーグルで「乗り換え案内」と検索したら、
使いやすい乗り換え案内アプリのDLリンクがいくつかでてきて、
DLするような感じもいいかもしれませんね。

5、最初に見えているアプリ紹介文の行数が増えた

iOS6のAppStoreのアプリ紹介文(discription)では、
最初の3行までしか表示されませんでしたが、iOS7では5行まで表示されます。

cookpad_discription thehumanbody_discription

3行の時と本質は変わらずですが、この最初の5行には、
キャッチーな言葉とアプリの内容を端的な説明を入れると良いと思います。

下記は適当ですが、どんなアプリなのかが5行を見たときにわかって、
「あ、これ良さそう」と思ってもらうことが大事なのではと思います。

「雑誌○○で取り上げられて話題のかわいい電卓アプリ!」
「AppStoreランキング総合1位を獲得!」

大きいボタンで、かわいいデザインの電卓アプリです。
女性も使えますし、テーマを変更すれば男性も使用可能。

7、スクリーンショットの上1/2が目立つ。

アプリ詳細ページでのファーストビューに、
スクリーンショットが表示されますが上半分が最初に目に入ります。

スクリーンショット(特に1枚目)上部にキャッチコピーやテキストを入れてあげると、
読んでもらえる可能性が高そうです。

ios7_appsc_text

まとめ

・ランキングのインターフェース変更により有料アプリ上位は有利に?
・ランキングではトップ4が最初に表示されるため、5位より4位が良い。(コントロールできないけど)
・アプリアイコンは明るい色が良い。
・ローカル系アプリ・観光アプリなどは「近くで人気」で露出が増えるかも?
・アプリ紹介文の最初の5行には、概要説明とキャッチコピーなどを入れる。
・スクリーンショット1枚目の上半分にはテキストを入れるのも有り。

以上になります。
気になった点を中心にまとめてみました。

あなたのアプリは何か変化がありましたか?

もし「こんな変化があったぽい」というのがあれば、
教えていただけると嬉しく思います。

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アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。アプリの売上を伸ばす施策やデータが学べるマガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。最近の記事は新サイトにて更新しています。取材申請はコチラのページから。
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