バナー広告の時代は終わり?収益2-5倍の事例も続々、インモビジャパンに聞く「アプリのネイティブ広告」

2014年06月11日 |
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世界165カ国で、CPM、CPC(クリック課金型)のアドネットワークを提供している、インモビ(InMobi)さんがネイティブ広告をリリースしたとのことで、「ネイティブ広告ってなんだ?」というところから収益事例も含めて、インモビの篠原さん(ビジネスデベロップメント担当)と加治さん(マーケティング担当)にお話を聞いてきました。
※本記事はインモビ ジャパンより依頼をうけて執筆したPR記事になります。

inmobi_member
(左:インモビ加治さん、右:インモビ篠原さん)

インモビについて

インモビさんは初めて来たのですが、何カ国くらいで展開してるんですか?

篠原:
インモビの広告のネットワークとしては今165カ国です、オフィスがあるのは17箇所で、東京、北京、シンガポール、パリ、ニューヨークなど主要な都市で活動しています。

例えば、「海外でプロモーションしたいんだけどインモビの人に相談したい」とかってできるんですか?なんとなく冷たそうなイメージが。ww

篠原:
あー冷たそうなイメージありますよね、外資系ですし。笑

もちろんできます。例えば、今年は特にアジアに海外展開したい日本のアプリも増えてきていて、ローカライズについて韓国や中国はこういうクリエイティブがいいですよ、というような相談にのることもあったり。

あとはインモビで統計をとっているグローバルのデータをお渡しするとかも。例えばですが、以下は中国とアメリカのユーザーの「ダウンロードの意思決定」の比較、中国のユーザーにとってはApp storeのレビューが重要というデータが出ていたりする。

inmobi_us-china

加治:
「インモビは大企業様しか使えないんじゃないか」って思っている人もいるのですが、そんなことなくて。実際、個人開発者さんや中小デベロッパーさんのアカウントも非常に多いんです。

なるほど、なんとなく気軽に声かけてはいけないイメージでした。

篠原:
マネタイズや広告関連で何かあれば、気軽にホームページからお問い合わせいただければ。正直言うと、当然インモビを優先で使っていただくのがベストなんですけど、地域によってネットワークの強み/弱みがあるのですね。

デベロッパーさんにとって最も収益性が高くなるように、例えばアメリカであれば「インモビ以外に、ミレニアルメディアさん・iAdさんを入れるのがベストですよ」とか。

あとは「この地域はAdmobさんが一番収益性が高いのでAdmobさんをオススメします」みたいな感じで、トータルでマネタイズのご支援をしたいなと考えているんです。

ネイティブ広告について

今回、「ネイティブ広告」をリリースされたとのことで、この言葉が聞き慣れない人も多いと思うのですけど、一体なんなんですか?

篠原:
ネイティブ広告は、自然にコンテンツになじませて置くような広告です。もちろん「ユーザーを騙す」という意味ではなく、広告という表記はいれます。イメージとしては、Facebookのタイムライン上の広告のような感じですね。

tango_textme_nativead
※インモビのネイティブ広告実装例、左は世界で2億近いユーザーのいるメッセージアプリ「tango」、右は「textme」というメッセージアプリ。どちらもタイムラインに流す形で広告を入れている。

広告とコンテンツで切り離さずに、うまくなじませるということですよね。これはどういう風に実装するんですか?

篠原:
簡単につくれるツールを用意しています。こんな風にサイズやデザインを選んでいくだけで、ソースが生成されるようなイメージです。

広告のレイアウトタイプを選んで、
inmobi_nativead_editor01

サイズやデザインをプレビューを見ながら調整。
inmobi_nativead_editor02

https://www.inmobi.com/portal/go-native?locale=ja_JP#properties/try-native
(※このエディターみたいなのはたしかに簡単でした、上記リンクから実際にさわれます)

やっぱり気になるのって「収益性」だと思うんですけど、ネイティブ広告の収益性はどうなんでしょう?

篠原:
具体的なアプリ名は出せないのですが、海外では「ネイティブ広告を導入した結果、収益性(eCPM)が上がりました」というデータも既に多く存在します、けっこう有名なアプリもあります。

▼ネイティブ広告におけるパフォーマンス向上比 (eCPM)、
コミュニケーション系アプリ:約3倍
エンターテイメント系アプリ:約2倍
ゲーム系アプリ:約5.8倍

これまで通常バナーで収益化してきた日本のデベロッパーが、数ヶ月前にNative adsを導入した。現在パフォーマンスを精査中だが、ネイティブ広告一本に切り替える検討をしている。

理由としては、ユーザービリティを意識した時にバナーは無い方がいいから。そして、同等以上の収益性であればネイティブ広告にしない手はない。

バナー広告って感覚的に「広告」と認識するので、やっぱり自分たちも無意識に無視してるじゃないですか、その点ではネイティブ広告は優秀ですよね。

デメリットや不安要素的なところも気になります。

加治:
元々広告をいれてなかったアプリだと「広告が入って邪魔」「紛らわしいからやめてくれ」と抵抗するユーザーさんも、当然0ではないはず。TwitterやFacebookでもそうでしたよね。

逆にバナー広告をベタベタはりまくっていたところが、ネイティブ広告に移行すると、よりユーザーフレンドリーになるのかなと。

bannerad_nativead
(※編集部作成、バナー広告とネイティブ広告イメージ)

ネイティブ広告ってわかりやすくいうと、例えば街でチラシ配られるとウザいじゃないですか、でも暑い日にウチワ配ってたらもらうし広告も自然に見る。そういう感じの広告の形の進化というイメージですか?

篠原:
イメージとしては、そうですね。

加治:
やっぱりコンテンツに自然になじむのがベターなので、FaceboookやTwitterがやっているように、タイムラインにだす広告とかが、一番ネイティブ広告が合いやすいタイプかなと。

なんでネイティブ広告が今流行ってきてるのでしょうか、スマホの画面が小さいから?

篠原:
スマホの小さい画面で、ユーザーが不快にならない形で、どう広告を入れていくべきかという課題があって。

ユーザーにとって広告は出来るだけ少ないほうがいいけど、開発者は収益をあげないと続けていけない。

やっぱりバナー広告って画面の小さいスマホだと限界があって、インモビでもデータをとっていますが、バナー広告は年々CTRも効果も下がってきている状況なんです。

そこでスマホなどの小さい画面と相性の良い広告として、ネイティブ広告が去年くらいから流行ってきた。

【補足】ネイティブ広告の高い効果が海外を中心に実証されつつある。米サイト、Buzzfeed(バズフィード)のネイティブ広告のeCPM。ちなみに2013年にはネイティブ広告で60億円売り上げている。海外ではこうした情報がちらほら。
wil-nativead
(※資料:米国モバイル広告トレンドとスタートアップ2014より)

インモビのネイティブ広告は、海外ではどのくらいのアプリが導入しているんですか?

篠原:
導入例は、一応グローバルでは100以上あります。日本に関しては数社、いま実装して頂いていて。有名なアプリでも近々でてくると思います。

タイムライン以外だとどうなんですか、ゲームとかでもいけるんでしょうか?

篠原:
そうですね…実例が少ないのでイメージが湧きづらいと思うのですけど、例えば、ゲームアプリなら、装備やモンスターの変更画面の枠を、1つネイティブ広告枠にしてみるとか。やりようによってなんでもできるんですよ、アイコン形式もできますし。

脱出ゲームだったら、ヒントページに入れたりとか、放置ゲームだったら図鑑ページに入れたりも出来る、そういうのもアリ?

篠原:
ですね、さっき紹介したツールでサイズやデザインが割と自由に組めるので、割となんでもいける。設定画面が英語なんですけど、いま日本語にローカライズしています。

加治:
後は、ネイティブ広告のABテストも簡単にできる機能がある。つまり、「こっちのデザインのほうが効果あるよ」みたいなのがわかる分析機能もついているので、入れてみて数字を見ながらですかね。

開発者側が、「PR」とか「広告」っていう文言をちゃんといれたいっていう場合は入れられるんですか?

inmobi_member02

篠原:
あ、それは逆にメディアさん側で入れて頂くように徹底していて。「広告、PR、スポンサードというワードは必ず入れて下さい」とアナウンスしています。

自社広告は流せるんですか?

篠原:
今はできないんですよね。ただ、当然自社広告も配信したいし、配信できるアドサーバ機能もつけてくれっていうご要望は頂いているので、そこは開発側と調整しているところです。

加治:
自社広告の配信は、確かにある方がいいね。

最後にメッセージなどあればどうぞ。

篠原:
今、インモビでは1400億くらい月間のバナーのインプレッションがあるのですが、この半分くらいは今年~来年にはネイティブ広告に切り替えていきたい、それくらい大きな流れだと考えています。

加治:
もちろんバナー広告もなくならないとは思うんですけど、ネイティブ広告の導入が進んで、ユーザーもアプリが使いやすくなって、開発者側の収益も上がってと、みんながハッピーになるようなネットワークを作っていきたいです。

もしわからないところがあればお気軽に、問い合わせください!

インモビ、ネイティブ広告「InMobi Native Ads」:
http://japan.inmobi.com/ad-formats/native-ads/

取材協力:インモビ ジャパン
広告企画:アプリマーケティング研究所

編集後記

公開できない海外の事例なども見せてもらったのだが、やっぱりタイムライン系やコミュニケーションアプリは一番相性は良いっぽいね、あとは同じロジックで考えると「2chまとめリーダー」とかも良さそう。

Facebookのアプリインストール広告が収益化成功していたりという事実もあるし、ジャンルや実装方法にもよるだろうけど、この流れは少なからず加速するのでは。

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アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。アプリの売上を伸ばす施策やデータが学べるマガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。最近の記事は新サイトにて更新しています。取材申請はコチラのページから。
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