アクティブユーザーが重要な指標に。人気アプリから分析するAppStoreのアルゴリズム変動。

2013年08月21日 |
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AppStoreのランキングアルゴリズム変動による、
人気アプリのランキング推移についてまとめます。

調査対象にしたのは、
定番ともいえる以下の9アプリです。

・LINE
・YouTube
・Facebook
・LINE POP
・LINE バブル
・Twitter
・マクドナルド公式アプリ
・パズル&ドラゴンズ
・クックパッド

前回の記事「上がった?下がった?AppStoreのアルゴリズム変動について考察。」でも簡単にまとめましたが、
今回は、もうちょっと真面目にがんばったところ、おもしろい結果になりました。

ランキング平均値

AppStoreのランキングアルゴリズム変動があったのは8/9前後とみられています、
8/1-8と8/9-21までのランキング平均値をまとめました。
rank_heikin

全体的に上がっています。LINEとyoutube上がったな。
ふーん、て感じですよね。次いきましょう。

ランキング推移

8月の「トップ無料」のランキング推移をまとめました。
app_rankgraph0821
※縦軸は順位です。

マクドナルドとクックパッドの上昇っぷりがすごい。
このグラフだと、ごちゃごちゃしているので、
以下より、細かくピックアップしてグラフにしていきます。

1、LINEポップとLINEバブルが順位逆転

linepop_linebubble
※縦軸は順位です。

【変動前】LINEバブル>LINEポップ

【変動後】LINEポップ>LINEバブル になった。

2、FacebookとTwitterが順位逆転

facebook_twitter
※縦軸は順位です。

【変動前】Twitter>Facebook

【変動後】Facebook>Twitter になった。

3、youtubeとLINEが順位逆転

youtube_line
※縦軸は順位です。

【変動前】youtube>LINE

【変動後】LINE>youtubeになった。

4、youtube・LINE・パズドラが順位変動

youtube_line_puzdra
※縦軸は順位です。

【変動前】パズドラ>LINE>youtube

【変動後】LINE>youtube>パズドラ になった。

今回の傾向が、見事にMAUランキングと一致する

今回なぜこの9アプリを選んだかというと、

Appapeさんが公開されている
「MAUの高いandroidアプリ、トップ10ランキング(2013年3月)」
と今回のAppStoreのアルゴリズム変動後のランキングがリンクしていた
からです。

androidmau_top10
(参照:10万台のAndroidを解析してわかった、いま使われているアプリTop10)

どうでしょうか?
(2013年3月のデータである、Android版のデータである、公式発表のデータではない、というのはありますが、)
偶然にしては出来すぎています。

今回のアルゴリズム変動後のアプリの上下関係と一致しますし、
傾向としてはこのMAUランキングの順番に顕著に近づいた気がします。
【変動後1】LINEポップ>LINEバブル になった。
【変動後2】Facebook>Twitter になった。
【変動後3】LINE>youtubeになった。
【変動後4】LINE>youtube>パズドラ になった。

つまり、今回のAppStoreのアルゴリズム変動は、
「アクティブユーザー」関連の指標がより大きく評価されるアルゴリズムになったというのが濃厚に感じたというお話でした。

新王者LINEのアクティブユーザー率は?

ちなみに参考までに、今回のランキングアルゴリズム変動でランキングを大きく伸ばしたLINEは、
国内のユーザーが4500万人で(ホーム・タイムライン機能の)MAUは2900万人だそうです。

追記:LINEのアプリ自体のMAU率は80%以上とのこと。

FacebookやTwitterアプリが、LINEよりもランキングを上げるには、
このMAU率80%という数字を超えなくてはいけないのかもしれません。

 

ランキング=DL数の傾向が弱まったという話

余談ですが今回のアルゴリズム変動は、
例え話でいうと、

AKB48のCDが、今までは音楽ランキングで、
トップ1、2、3を独占していたんだけど、

「AKBのCDは握手券だけ抜き取られて、ヤフオクで1円でばらまかれているぞ!
実際に曲を聴いている人の人数でいうと嵐のほうが上だ!音楽のランキングとしていかがなものだ!」

ikariakb

ということになって、
「じゃあCDが売れた枚数順だとフェアじゃないから、
ちゃんとCDの曲を聴いている人が多い順のランキングにしよう」

となったイメージでしょうか。
(あくまでたとえ話)

現在のランキングの様子をウォッチしていても、
依然としてDL数自体も有効だと感じますので、
リワード広告(ブースト)が意味をなさなくなったわけではなく、
ちゃんと使っている人も増えないとダメだよということなのかなと。

PUSH通知の仕組みだったり、ログインボーナスだったり、
そういうところまでしっかり仕組みをつくれるデベロッパーは強そうです。
今から試行錯誤しつつノウハウ溜めていくのは重要ですね。

結論:AppStoreのランキング上位を狙うなら、
アクティブユーザーも増やすことが重要。
(まあ、当たり前)

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アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。アプリの売上を伸ばす施策やデータが学べるマガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。最近の記事は新サイトにて更新しています。取材申請はコチラのページから。
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