「動画リワードの時代が来ている」eCPMは500円~3,000円、売上3割を占めるアプリも。SSP「アドフリくん」が語る、動画リワードで稼ぐ3つのコツ。

2015年09月14日 |
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アプリ特化型のSSP「アドフリくん」を運営している、株式会社ADFULLYさんにお話を伺いました。「動画リワード」のマネタイズのコツ、実際の収益データ例(eCPM)など。

※本記事は株式会社ADFULLYより、依頼を受けて執筆したPR記事です。

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※株式会社ADFULLY 代表取締役 小室喬志さん

広告収益を最大化する「アドフリくん」について

「アドフリくん」は審査制のSSPです。SSPというのは、簡単にいうと「複数のアドネットワークから配信される広告を、最適化するプラットフォーム(仕組み)」のことです。

「収益性の高いアドネットワーク」を、自動的に選んで配信することなどが出来ます。

特にこれから、日本でも流行るであろう「動画リワード広告」についても、SSPをつかって運用するメリットが大きいので、ぜひ活用してもらいたいと考えています。

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アプリディベロッパーの救世主「動画リワード広告」とは?

「動画リワード広告」について教えてください。

「動画リワード広告」というのは、ユーザーにインセンティブ(報酬)を与える代わりに、CM動画を見てもらうタイプの広告です。

例えば、ゲームオーバーになったときに、「動画広告を見てくれたら、1回リトライできるよ」という感じで、「ゲームの仕組みや流れの中」に広告を入れることができるのが特徴です。

ちなみに「リワード」という言葉は入っていますが、アップルの規約違反である「リワード広告(ブースト)」とは異なるものです。「リワード」というのは「報酬」という意味ですね。

「動画リワードが流行りはじめたキッカケ」って何だったんでしょう?

国内で「動画リワード」が注目されはじめたのは、「クロッシーロード」が成功してからですね。このアプリはグローバルで大ヒットして、約12億円もの売上がでて話題になりました。

その「クロッシーロード」のマネタイズは、「課金+広告モデル」だったのですが、広告は「動画リワード」しか入れていなかったんですね。

そこから、広告マネタイズの手法として、定着してきているような状況です。特にいま海外のゲームアプリでは、かなりの割合で「動画リワード」がつかわれていますよね。

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今まであったような「バナー広告との違い」って何でしょう?

わりと前から、アプリの世界でも「バナー広告の収益性」が、下がってきていて。やはり画面の小さいスマホだと「単に広告を貼るだけじゃダメだね」という流れになっている。

スマホの「バナー広告」って、普段クリックします? 多分「絶対クリックしない人」が一定数いるんですよね。ということは、そのユーザー層は、これまで収益化できていなかったわけです。

そういう中で出てきたのが「動画リワード」です。特徴は「ゲームの流れや仕組みの中に組み込める」ということ。つまり「ゲームに夢中な非課金ユーザー」を、収益に変えられるということです。

「動画リワード」って、どうなるとアプリ開発者に「収益」が入るんですか?

基本的には「動画広告が最後までみられる」ことで、アプリ開発者に収益が入ります※。ざっくりですが、動画が1,000回再生されると、500円~3,000円くらいの収益になっていますね。

※「クリック課金」や「インストール課金」などもある。

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「動画リワード」3つのコツ

コツ1「無限のモノにインセンティブをつける」

「動画リワードのコツ」を3つお話します。まず1つ目のコツは「無限のモノ」にインセンティブをつける、です。「何にインセンティブをつけるか」で、売上が大きく変わるんですよ。

ドラクエでいうと、「無限のモノ」というのは「ゴールド」や「経験値」のこと、「有限のモノ」というのは「アイテム」とか「キャラクター」のことです。

例えば「伝説のつるぎ」を、インセンティブとして与えてしまうと、ボスが簡単に倒せますよね。でも、そうすると「ユーザーが動画を再生する理由」が1回で無くなってしまいます。

この辺は「クロッシーロード」や「Tap Titans」などが参考になると思います。「コイン」や「宝石」をインセンティブにして、「動画リワード」をうまく導入しています。

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※ゲーム終了時に「動画リワード」が出現。コインを効率よく稼ぐことができる。

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※ゲーム中に妖精が「宝箱」を運んでくる。たまに中から「動画リワード」が出てくる。

コツ2「アドネットワークを複数使う」

次に2つ目のコツは「アドネットワークを複数使う」です。

どういうことかというと、動画リワードには「1ユーザーに、同じ動画を見せすぎない」という仕組み(フリークエンシーキャップ)がありまして。

場合によっては、「1日に1回しか動画が再生されない」ということもあるくらいなんですね。そのため、複数のアドネットワークを入れて、「出来るだけ広告在庫を多くする」という工夫が必要です。

「広告が表示されない」を回避する。

また「アドフリくん」には、「広告が表示されない」という事態を、回避する機能もあります。

具体的には、「動画リワード」を配信するたび、各アドネットワークに「動画広告が準備ができているか」をチェックしていて、準備できているものだけをセレクトして配信しています。

例えば、これまで収益性が高かったとしても、「案件切れ」や「フリークエンシーキャップ」などで、動画の準備ができていない場合は、スキップして別のアドネットワークを配信します。

「リスクヘッジ」だけでなく「収益の最大化」も。

「収益の最大化」については、あくのそしきさんの「この星を消す・・・ッ!UUUM Edition」(iOS版)という、アプリのデータをつかって説明したいと思います。

このゲームは「動画リワード」によるマネタイズが好調で、売上の約30%を「動画リワード」が占めています。うまく「コンティニュー」のタイミングで、動画リワードを置いているんです。

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「動画リワード」はたしかに収益性が高いんですよ。ときには「通常のバナー広告」の20倍以上の数値がでることもあります。

ただ、「1つのアドネットワークが、1ヶ月ずっと収益性が高い」ということは、なかなかないんですね。収益性というのは、日によって上下することが多くて。

そうしたときに「アドフリくん」では、その時に一番収益性の高いアドネットワークを、選んで配信することができるのも特徴です。

ちなみに、この3社の中には「海外のアドネットワーク」も入っています。アドフリくんを導入してもらえると、英語での登録や支払いも、こちらですべて代行するので、とっても楽ですよ。

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※「アドフリくん(SSP)」で収益性の高いアドネットワークを配信。現時点で対応しているネットワークは「AdColony」「AppLovin」「UnityAds」(他ネットワークも連携準備中)

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※アドネットワークの収益性は、日によって大きく変わる(広告在庫・広告主の予算・アプリとの相性など)。そのため「その日に収益性の高いアドネットワーク」を配信する必要がある。

コツ3「あえてストレスをつくる」

3つ目のコツは「あえてストレスをつくる」です。例えば、あえて「難しいステージ」を用意して、ステージのスキップ(もしくは攻略)の手段として「動画リワード」を置くイメージです。

「ストレスをつくる」という点においては、イグニスさんの「breaker」や、Rovioさんの「リトライ」などが、すごく参考になると思います。

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※「リトライ」では難所を超えたところに「セーブポイント」があり、動画広告をみるとセーブできる。「Breaker」(ブロック崩し)では強敵に負けたタイミングで動画リワードがでる。

ちなみに、やっぱり「ツールアプリ」だと難しいんですか?

いえ、そんなことはないですね。たしかに動画リワードは「ゲームアプリ」に実装されている印象が強いと思いますが、「ツールアプリ」でも問題なく使っていただけます。

実例でいうと、乗り換え案内アプリの「駅すぱあと」さんは、動画リワードを見ることで、有料の「プレミアム機能」を6時間だけ使えるようにしています。

他には「お絵かきアプリ」であれば、「有料の『筆』を30分だけ使って頂く」など、「有料の機能を、時間を限定してつかえるようにする」という方法は、ひとつ有効だと思います。

これは、ある意味「有料プランのお試し」とも言えるので、結果的に「課金ユーザー率の増加」にも、つながるかもしれません。

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※動画広告をみると、プレミアム機能を「6時間だけ」お試しすることが出来る。

SSPのメリット・デメリット。

せっかくなので「SSPの弱点」についても知りたいです。

SSPは「小さなアプリ」に弱いんですよ。SSPって「広告を最適化するシステム」なので、アプリにある程度「広告の表示回数」がないと、うまく機能しないんですね。

例えば「アドネットワークA、B、C」があったとします。3つのアドネットワークを最適化するには、大体各社1,000クリックずつ発生させて、それぞれの収益性の評価をしないといけない。

つまり「最適化をする」=「アドネットワークの評価を繰り返す」なんですね。そこまでやって初めて、「相性の良いアドネットワーク」が分かるわけです。

だから「小さなアプリ」でたくさんのアドネットワークを使うと、各社に十分なクリック数を送って最適化することができず、結果的に収益も上がらない、ということはありますね。

そういう場合は、アドネットワークを1社に絞ったほうが、収益が上がるケースもあります。

「アドフリくんを入れていてよかった」と言われる時って、どんな時でしょうか?

よく言われるのは、「リスクヘッジになって良かった」ということです。

例えば「アドネットワークを1社しか入れていない」という状態だと、万が一アドネットワークに障害が起こってしまったとき、「その日の売上が0」になってしまいます。

そうした時に、SSPを入れておけば、すぐ配信比率の変更ができます。他には「アダルト広告が間違って表示されてしまった」などのトラブルにも、すぐ対応することができる。

あとは「手間がかからない」ですかね。複数のアドネットワークからの「入金」もまとめて管理することが出来たり、アドネットワークの登録なども個別にやらなくても良いので。

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最後に「お知らせ」などあればお願いします。

アドフリくんからの「お知らせ」としては、もう少しでUnityでも「動画リワード」を配信できるようになりますので、お待ちいただいている方は、よろしくお願いいたします。

また、お問い合わせいただいた方には、アプリの収益化に役立つ「虎の巻」もお渡ししていますので、「SSPについてもっと知りたい」という方は、ぜひ一度お問合せいただけたら嬉しいです。

メディアがつくったメディアのためのSSP「アドフリくん」
https://adfurikun.jp/adfurikun/

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取材協力:株式会社ADFULLY
広告企画:アプリマーケティング研究所

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アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。アプリの売上を伸ばす施策やデータが学べるマガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。最近の記事は新サイトにて更新しています。取材申請はコチラのページから。
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